タイヤとソファー、時々フトン

今日、私の携帯に見知らぬ番号から電話があり、
出てみると「先日お買い上げいただいたタイヤの件ですが。」
とのことだったのですが、
タイヤなど購入した覚えはなかったので
「間違いじゃないでしょうか?」と言うと先方は
「あ、すいませんでした!」と言って電話を切ったのですが、
それから数時間して今度はまた見知らぬ違う番号から
「ソファーのお届けの件なんですが。」と電話があり、
ソファーを購入した覚えはなかったので
「間違いじゃないでしょうか?」と言うと先方は
「あ、すいませんでした!」と言って電話を切ったのですが、
2度も間違い電話を受けるとはいかなる所以なのでしょうか。
しかもタイヤとソファーとは。
まさか私が無意識のうちにタイヤとソファーを購入し、
先方に電話番号を知らせたのではあるまいかなどと思ったのですが
タイヤを単体で購入するほど車好きでもないし、
ソファーを欲しいと思ったこともないので
推測するに私の携帯に似た番号の人がそのどちらをも購入し、
業者が間違えて私の携帯にかけてきたのではないかと思ったのですが、
恐らく私の携帯に似た番号の人は
宝くじが当たったか何かで小金を得、
せっかくだから前から欲しかったハイブリッドタイヤなど購入し、
これで彼女をドライブに誘って湾岸を流しちゃったりして
「この曲好きー」なんて言われちゃう感じで
熱めのお茶だ、意味深なシャワーだ、という展開に持ち込もうと
企んでいるのではないか。などと推測するに至ったのですが、
さらにはその彼女と自宅で過ごす際、
高級ふかふかソファーが必須アイテムじゃないか?
などとその人は考察し、購入に至り、
そのソファー上でDVDでラブストーリーか何かを鑑賞し、
その後良い雰囲気になったら熱めのお茶だ、意味深なシャワーだ、
そして布団へ。という展開に持ち込もうと企んでいるのではないか。
などと考察するに至ったのですが、
もしそうならタイヤとソファーを同時購入という行為は
彼にとっては非常にドリーミーかつファンタスティックなわけで、
だとしたら「良い買い物だね!」と一言、
彼に言ってあげたい衝動に駆られるのですが、
残念ながら私の番号に似ている、空の色に似ている、
だけでは彼の番号が特定出来ず、
彼に一言をかけることが不可能に終わるわけで、
何となくそれはさみしいことだな、とか思ったりしたのですが、
もしここを見ている方でタイヤとソファーを同時購入した人がいたら
「それ、俺!」とご一報下さい。
「良い買い物だね!」と心を込めて言ってあげたい所存です。


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さりげなく売れると良いなと思っています。
覚めたしぐさで熱く見ろ、涙残して笑いなよ、
赤い革ジャン引き寄せ、恋のバンダナ渡すよ、
雨の中で抱きしめるぜ、そっと。
ギンギラギンにさりげなく、そいつが俺のやり方。
みたいにさりげなく。