音が猫の仕草で満ちる、夏

猛暑を猛スピードで猛運転しながら
私はカーステから流れる適当なリズムトラックに合わせて
道すがらの看板の文字を読み上げラップするという
ラップごっこに興じつつ気を紛らせたりしているのですが、
暑さの中ラップを続けているとラップのスキルは上がるものの
体力値の方は下がる一方という結果になるのであり、
上がってんの下がってんのみんなはっきり言っとけーみたいな、
上がったり下がったり忙しい状況になっちゃってるんですが、
実にあつがなつい日々ですね、本当に。
夏バテは大丈夫でしょうか、みなさん。


そんな中、昨日はマオスタにてfwjのリハを行ない、
9月1日のライブに向けて備えたりなどしたのですが、
今回は吉川くんに代わってサポートに小林嬢が入ってくれるので
またいつもとは違った印象になるんじゃないかと思います。
ぜひたくさんの方にご来場いただきたいものです。
石本家の猫のコマオは夏の暑さにもめげず
リハをしている我々の足下でごろんごろんしたり、
「呼んだ?」みたいなまっすぐな表情で振り返ったり、
グロッケンのケースで爪をがりがりしたりと昨日も大活躍でしたが、
猫のいるリハ現場というのは楽しいものですね、改めて。
リズムを取る私の足の上下に合わせて頭を踏まれるという
よくわかんない(いつもの)謎の行動に入りながら、
上がってんのか下がってんのかよくわかんニャイけど楽しいなー、
みたいな恍惚の表情で目を細めたりして、
その様を見ていた小林嬢が演奏中にも関わらず
「可愛いっ!」とついつい吹き出しつつ大笑いしてしまって、
しょこたん風にいうなればギザカワユス!みたいなノリで)
演奏が中断されるという素敵なアクシデントもあったんですが、
猫がこういう形で演奏に参加する様を初めて見ると
それほどに面白い光景なんでしょう、きっと。
彼女も演奏しに来ているのにまさか猫の仕草でかように
爆笑させられるとは夢にも思わなかったでしょうが。


しかしひと通り遊ぶとコマオはぐったりと寝転んでしまい、
自分疲れたっす、とばかりにテンションが下がったのですが、
夏の猫はやはり暑いものなんでしょうね。
それで走り回ってたらくたびれてしまうというものです。
しかしテンションが上がったり下がったりと猫は猫なりに夏を疾駆し、
忙しく過してるものなんだなーと、
猫の生態に想いを馳せたりしてしまった私です。
猫の手も借りたいほど忙しいとか言いますけどね。
猫は猫で手を貸せないほど充実しているものなんでしょう。


それにしても猫の仕草で満ちた演奏シーンというのも良いもので、
これをライブで見せられれば良いかもと思ったりもするのですが
いざ本番になったらずっと寝ているだけとか充分あり得るので
(それはそれで可愛いかもしれないですが)
猫の参加するバンドはさすがに難しそうですね。
猫が鍵盤の上に乗って出た音が偶然名演に!
みたいな奇跡が毎回あれば別ですけどね。