私、書簡公開後に

そんなわけでライブ無事終了しました。
ご来場下さった方々どうもありがとうございました!
1、アゲハに映る
2、朝顔日記4日前
3、タンスマウンテン
4、サイクル曜日
5、座礁クジラ
6、夏でもなく秋でもなく


石本さんがアコギにオクターバーかけてベーアンからパラで出すという手法で
ベースがいるかのような安定した低音をバンドに提供してくれて、
そこに横山さんのパワフルなドラムが加わってよりバンドぽさが増したというか、
ライブならではの躍動感みたいなのが出たような気がしますね。
(臺さん曰く「より肉感的になった」そうです。)
「タンスマウンテン」のファンキーなアレンジにそれが如実に現れていたような気がします。
いやー楽しかったですね。
座礁クジラ」の冒頭ではあぐちゃんと石本さんにホースを回して貰ったのですが、
場所が狭いせいかマイクにぶつかるなどしており、しかもその度に2人が声を上げるので
ひゅんひゅん回る音に交じり「がつっ!」とか「うおっ!」だのノイズが入り、
「海中の静寂を乱す雑魚の声かっ?」と演奏しながら思ったのですが、
実は彼らなりに座礁したクジラの悲哀を現していたのかもしれません(笑)。
ちょうど前の日にクジラが湾内に迷いこんで沖に出られないというニュースをやっていて、
ただ漠と浮かぶだけのクジラの映像に悲哀を感じたのですが、
演奏中何度となくその画が思い浮かんでしまいました。
いやしかしこの曲難しいです。
よりよくなるように練習したいですね。


中村好伸くんは相変わらずのナイスなギタープレイで魅せてくれました。
新譜からの曲を中心にやってくれました。
彼はマイペースというか妙に飄々としていてこの飄々っぷり誰かに似てるなと思ってたら
あぐちゃんが「クドカンじゃない?」と言うので
本人に「クドカンに似てるって言われない?」と問うと
「2ヶ月に1回のペースで言われます」とのことで、
それって頻度として多いという意味なのだろうけど
別に「よく言われます」で良いんじゃないのと思ったりもしたのですが、
2ヶ月に1回くらいの印象で「あ、また言われた!」と思うんでしょうか。
私も何か言われたら「2ヶ月に1回のペースで言われます」って使ってみようかしら。
「白髪が多いんですね」
「2ヶ月に1回のペースで言われます」みたいな(笑)。


trico!さんはバイオリンの波多野さんに加えてウッドベースの方との三重奏で
(何と当日の朝連絡して一緒にやることになったんだそうです)、
いやー素晴らしい演奏でしたね。
冒頭のトイピアノとピアニカの掛け合いみたいなくだりとか、
小さな女の子が無邪気に飛び跳ねているような可愛らしさがあって
(でもキッとした強い眼差しで睨んでいるようなところもあって)
大変良いなと思った次第です。
トイピアノ私も2台持ってますけどもう1台欲しくなりました。


浅野さんはバンド編成で新旧取り混ぜた選曲でやってくれてこれまた素晴らしかったですね。
臺太郎が彼のバックで叩いてるという画が新鮮でした。
良いドラムだなあと改めて思いましたね。
彼がピアノを弾く姿も久々に見れて良かったです。
浅野さんのギターの独特なコード感とか音色とかにも改めて感心した次第です。
1曲テレヴィジョンみたいなコード感と音色の曲があるんですが、
何とそれ20年前に作った曲なんだそうで、
当時よくテレヴィジョンを聞いてたので出来た曲なんだそうです。
20年前の曲が今でも機能するのが凄いなと思いましたけどね。
あとは最後に名曲「bonjour」をやってくれて感動しました。
あれはきっと私のために用意してくれたに違いない(笑)。


そんなこんなで出演者の方々と色々交流も出来たし、
楽しい現場になってちょっとほっとしましたね。
今回自分で企画やるの久々だったんでどうなることかと思いましたが、
お客さんからは全部楽しめたという声を多々いただいて良かったです。
この往復書簡シリーズって2004年から始めたんですけど、
5年経てまだ5回しかやってないという超スローペースで(笑)。
何とか今後も続けていきたいところですけどね。
「往復書簡、続いてますね」
「2ヶ月に1回のペースで言われます」と言えるくらいに。
まあイベントそのものを2ヶ月に1回のペースでやるわけではないので
そこら辺ややこしいですけどね。
そんなわけで関係者の方々、お疲れさまでした&ありがとうございましたということで。