猫に時間の流れる

最近「林檎にタッチ」を買われた方々から映像に関しての感想をよくいただくのですが、
PVもライブ映像もなかなかに評判が良いので嬉しい限りです。
映像を手掛けたのはlymというチームなんですけどね。
先日そのlymの宮崎氏が久々にライブを見に来てくれたんですが、
その時に「うちで飼ってる猫を撮影しました」というDVDをくれまして。
それ早速見てみたんですが、とても良いのですよね。
前に宮崎氏から「猫を飼おうと思ってて」とは聞いてたんですが。
本当に飼ったんだーて軽い感じで見たんですけどね。
同じ猫でも撮影する人の意向や撮り方で全然違うものになるのですね。
彼と猫との暮らしが淡々と静かに映し出されるんですが、
淡々とした中にも猫の躍動感とか自然の動きとかがあって。
何よりも猫への目線に愛情を感じるし、
一緒に暮らしてて幸せな感じが画面から滲み出てるようでそこが良いのですよね。
猫がまた大物女優っぷりを発揮してて(メスかどうか知りませんが・笑)、
洗濯ものを掛けてるハンガーで冒険したりおもちゃとじゃれ合ったり可愛いのですよね。
猫自身の無垢過ぎて恐いくらいの真っすぐな眼差しをきちんと捉えてるし。
猫ってたまにあんたどこ見てんのという感じで熱心にどこかを見つめてたりしますが、
あれは人間の概念にはない猫の哲学が眼差しの先に存在してるのではないかと思うのですが、
その哲学もおもちゃの前にはいとも簡単に崩れたりして
にゃーんとその幼児性を遺憾なく発揮する辺りがまた可愛いわけで、
そういう猫への愛ある視線がカメラを通じて感じられて良かったですね。
風や何かに反応する背中がまたキュートだし。
彼が猫にご飯をあげるシーンが2回ほど出て来るんですがそこが一番良かったですね。
猫と暮らしている人の日常がぽんとカメラに収められた私小説みたいな文体で。
妙な切なさがあるのです。
こういう映像に付ける音楽は「猫書簡」とは全然違うものだなと思いつつ
ギター弾きながら勝手にBGM付けながらもう1回見たら
新しい曲がいくつか出来ました。
映像と込みでリリースしたい感じですね。
最近映像に音楽を付ける機会が多いんですが、
映像の作風によってやはりアプローチって変わるなとか思ったりしました。
私が各駅停車というバンドやってた頃、突然ライブ会場に宮崎氏がやって来て、
自作のVHSを渡してくれたところからその後一連のlymとfwjのコラボは始まったんですが。
今回彼が持って来たDVD見ながら、感慨深いものがあるなとしみじみしちゃいました。
そのlymとfwjのコラボの模様は「林檎にタッチ」のDVDで見られます。
と今一度宣伝してみます(笑)。


ところで次のライブも決まっています。
10月23日(金)三軒茶屋Grapefruit Moon
「ジョンの往復書簡vol.6」
Open 18:30 / Start 19:00
前売り¥2500 + drink / 当日¥2800 + drink
出演:fishing with john/tico moon/lake
図書館(田中亜矢、近藤研二、イトケン、宮崎貴士
チケット予約 info@fwj.jp


上記アドレスに予約メールを送るとエラーになるという声をいただくのですが
実際には届いておりますのでよろしくお願いします。
かなり豪華なメンバーが揃いました。
これは見逃せないね!


そんな中私は明日から(正確には今日の夜中から)旅に出ます。
旅といっても仕事ですけどね。
世間は連休なんですねー(遠い目)。