ビビビパラソル
梅雨入りしたと思ったらいきなり中休みといったような天気で、
ちょっと休むの早くないかと梅雨に問いたくもなったのですが、
まあ降ったら降ったで傘を差すのも面倒だし、
じめっとされても鬱陶しいですしね。
出来れば自分が外に出かけない日にまとめて降って欲しいものだと思うのですが、
これがまた不思議とギターを持って行かねばならない日に限って雨だったりして、
そんな時は自動雨除けアプリとかそんな便利なものがないものかと
己のアイフォーンを検索してみたりもするのですが、そんな代物はなく。
結局この21世紀のハイテクな時代にも雨を除けるアイテムは傘という
至極原始的なアイテムであるのかとその未来感のなさにがっくりすると共に、
傘を考案した人はこんな未来に於いても自分の発明品が現役であることを知って
「マジで?俺凄くね?」と喜んでいるに違いないなんて想いを馳せたりしています。
すれ違う際にぶつからないように傘を傾ける江戸仕草が平成の世でも通じるなんて。
そんなロングセラーがコンビニで300円とかで売られているんですからね。
傘がある限り相合傘という概念も現役だと思うと何だか不思議な感じです。
この先2045年とかでもやはりあいあいがさという呼び名なんでしょうか。
相合傘のチャンスを狙って折り畳み傘を常に持ち歩く未来の若者たちのためにも
黒い雨を降らせないで欲しいものだと思ったりします。
雨の日にロマンスが生まれない未来なんて。
この先雨どころか放射線を除ける傘みたいなものが使われるようになるんでしょうか。
漫画家のしりあがり寿先生がスチャダラパーとの対談で語っていた
「(漫画に於いて)湯気とか青筋とか、目に見えない物を可視化して記号にする
『漫符』には電波はあるけど放射能はないので作ろうと思ってる」
という発言にはなるほどと思いました。
漫画で放射能を描写する際にどんな記号を使うのか基準がないですもんね。
ビビビという光線みたいな記号なんでしょうか。
(ビビビだと松田聖子になってしまいますが)
そんな記号が必要になるような時代になるとは
江戸仕草を嗜んでいた当時の人々は想像もしなかったことでしょう。
そんな今の世に雨はそぼ降るわけです。
そんな梅雨の日々ですが、先日もfwjの面々で集まりリハなど行いました。
ライブに向けて準備しているわけです。
中村くんのスケジュールに合わせていつもと違う渋谷のスタジオを押さえようとなり、
じゃあ中村くんスタジオ押さえといてと頼んだものの、
その後彼からスタジオを取ったという報告がないので
「忘れてやいまいか。いや『取っておきますね!』と明快に応えていたではないか」
と心配しつつも彼の満面の笑みを思い出し大丈夫であろうと構えていたら
2日前の深夜になって「すみませんスタジオ取るの忘れてましたぁ!」と
忘却を知らせるメールが彼から届き。
「案の定〜」ということで急きょ秋葉のスタジオを押さえて事なきを得たのですが、
あの彼の「俺は仕事しまっせ」的な満面の笑みは何だったのだと思い、
「笑顔のわけ」というタイトルの歌を作り歌いたくなる衝動に駆られもしたのですが、
まあそんなこともたまにあるのですよね。
たまに雨が降るかの如く。
そんなこんなありつつ準備をしている我々です。
新曲「笑顔のわけ」は聞けないかもしれませんが、別な新しい曲は演奏する予定です。
ぜひ梅雨の季節に遊びに来ていただきたく思う次第です。
もう本当に心の底からビビビとお待ちしております。
6月23日(土)等々力巣巣
「オーケストラの休日」
開場18:30 開演19:00
料金2800円(お茶とダンラナチュールのお菓子つき)
出演: fishing with john/itoken/安宅浩司
チケットのご予約 巣巣 http://www.susu.co.jp/news/p902.html