日常メダル

気が付けばもう2月も終わりかけているという。
早いのです。
今月は大雪とオリンピックの印象で満ちた短い月でした。
まだまだ風が冷たいですが、微かに春の予感を感じさせる瞬間もあり、
このつらく長い冬もいよいよ終わるのかとカレンダーの先を希望と共に見やるこの頃です。


スポーツに興味のない私でもニュースを見ればオリンピックオリンピックで、
ついその模様を眺めながら真央ちゃんの泣き顔にもらい泣きなどしておったのですが、
フィギュアスケートの実況に於いて「3回転!」みたいに技の名称だけ簡潔に述べるスタイル自体に名称はないのか、
あれを他の競技にも活かしたら良いのではないかと思いながら見ていたのですが、
かつてのイナバウアーみたいにかっこいい技のネーミングが日本人選手にはないのでしょうかね。
例えば「羽生の宿!」とか「たつき&翼!」とか「ハクション大真央!」とか。
(全部駄洒落ですが)
「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!」みたいに
大仰な名称があれば必殺技みたいでかっこいいんですが。
(あ、ちなみにメアリー・ポピンズに出て来るおまじないです)
日常生活に於いて「風呂掃除!」とか「洗濯!」とか「洗濯トリプル!」
(晴れた日に洗濯機を3回転する大技)とか、
簡潔に実況を加えるとフィギュア然として真央ちゃん気分も味わえるのではないかと思うのですが、
そうなるとなかなかメダルを獲るのが難しいのですよね。
日常は毎日延々と続きますからね。
毎日金メダルなら良いんですが、
つい「面倒だから掃除は明日でいっか〜」などと転倒に至ってしまうのです。
真央ちゃんの滑りを見て「よし、私も真央ちゃん見習って頑張ろう!」と全国の人々が決意したことでしょうが、
なかなかその決意が持続しないのです。
だって人間だもの。
(このみつを。の言葉が全国の駄目人間を肯定、増長させてる気がしてなりません)
「ほら、真央ちゃんはあんなに頑張って結果出してるよ!」と、
比較されて困惑している子供たちはたくさんいるような気がします。
子供たちよそれなりに頑張れ、と声を掛けてあげたい私がいます。
だってみんなが真央ちゃん結弦くんになれるわけではないもの。
何もオリンピックで金メダルを獲れと言ってるわけじゃない。
今目の前のやるべきことをやるだけだ。
そう思いながらもつい現実逃避し焼酎片手にネットをサーフィンなどしてしまい、
時間を浪費してしまう自分がいます。
いかんいかんと私は自分を奮い立たせるのです。
五十嵐よ、これからだぜ、と。
そろそろスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスを決める頃だぜと。
私のオリンピックは続くのです。
生活と共に。