fwj軽井沢にて合流

軽井沢猫町ギャラリーでの展示に合わせてライブもやりませんかとオーナーの板東さんから提案を受け、
じゃあやりますか、折角ならメンバーも呼んで大人の修学旅行よろしく軽井沢の夜を満喫しますかと召集すると、
先だって鳥取に移住した中村くん含む全員が集まることになり、
初軽井沢にてfwjバンドで音を奏でる運びとなりました。
知床以来の遠征ライブです。
東京でもそんなに数多くやらないのに地方でやってどうするんだという話なんですけどね。
しかも知床以来というのはどんなマイナーな地ばかりでやっているのだという話なんですけども。
ちなみに猫町ギャラリーの谷中店の方では以前にもライブをやったことがあるんですけどね。
震災直後に。
その時の空気感をちょっと思い出したりしましたが。
あの時は余震が続いてリハ中も本番中も揺れながらのまだ落ち着かない状態での演奏でしたが、
今回は涼しい避暑地でのゆったりな空間での演奏です。
しかも由緒ある古い旅館での演奏です。
メンバーたちは全員バラバラに軽井沢に集合し、
会場の油やに到着すると散歩したり蕎麦を食べたり古本屋を見たりまったりしたり思い思いに過ごし。
(私はずっとギャラリーにいたので見てなかったんですがみな楽しそうにしてる感じは伝わって来ました)
夕方になって再び集まると油やのエントランスの猫町珈琲という看板を背中にしてセッティングをして。
やおらリハを始めまして。
一応この日は中村くんも呼ぶから中村くんのソロ名義での演奏の時間も冒頭に設けたんですけどね。
中村くんはそれでパーカスの象ちゃんも連れて来ていて。
中村くんは以前「俺、鳥取に引っ越してもずっとfwjのメンバーですよ!」と熱く語っていたのですが、
この日はなぜか「あれ、俺って今日fwjに参加するんですかね?」とよそよそしいのであり、
かつて「STAP細胞はあります!」と同等のテンションで
「俺はfwjのメンバーです!」と語ったきみは何処に?と、
かつての熱き中村くんを探す旅に出ようかと思案していると
彼の嫁さんが「当たり前やろ!何言うてるん!?」と一喝してくれたので、
「う、うん、そうだよ!」と乗るに留まったんですけどね。
まあマンドリンを持って来てたので参加するつもりではいたんでしょうが。
思わず彼を二度見をした私です(笑)。
そんな彼とは音を合わせるの久々だったので軽くリハをして。
まあやってみたらばっちりでしたけどね。
そんな久々の中村くん入りのセットでした。


1、タンスマウンテン
2、一人二役のスキップ
3、猫とくらす
4、透明図書館
5、ジャングルジムで鯨釣り
6、歩けリリー
7、サイクル曜日
8、マッチ擦る刹那のダンス
9、読みかけの夏
10、微睡ワルツ

油やの方や猫町の方や他の施設の方、近所の子供たちも「わあ、音楽が聞こえる!」とばかりに集まり、
油やの雰囲気も相まってとても良いライブになりました。
板東さんのサイトのために作ったジングル曲なども演奏し。
猫のDVDに収録された曲なども演奏し。
猫がそこらを駆けたり寝転んだりするようなイメージで爪弾きました。
中村くんと象ちゃんのコンビネーションもばっちりでした。


演奏が終わるとドラムの横山さんが「いやー、実は俺今日38度の熱があってさ」と風邪状態で来ていたことを告白し、
「ええっ?」と思わず二度見したのですが、
そんなフラフラの状態でも打ち上げで元気にビールを飲んでいたのでさらに「ええっ?」と二度見した次第ですけどね。
旅テンションでいっとき風邪を忘れたのでしょうか。
軽井沢は早くに飲食店が閉まるので、急きょカフェの方で特別メニューとしてカレーを作っていただいたのですが、これが絶品で。
板東さんの奥さんによる特製のカレーです。
カレー王子の名を欲しいままにしている中村くんもベースの鎌田さんもおかわりをしており。
鎌田さんのカレーおかわりの図は先日駒沢でのライブの時にも2度ほど目撃したので、
「デジャヴ?」と思わず二度見した次第ですけどね。
鎌田さんはくいくいとビールを水のように飲み、誰よりも早く深く酔っ払っておりましたが、
次の日の朝早くきっちり起き、夕べの残りのカレーを食べながら朝からビールを飲み(昨日あれだけ飲んだのに!)、
残りのご飯でみんなの分のおにぎりを作ってくれて、
「じゃっ!」と颯爽と旅立って行ったので「タフな!」と思わず二度見してしまった次第です。
ギターのひじきさんは子供たちやご両親と来ており、軽井沢の夜を楽しんでおりました。
あぐちゃんはひとりでトウモロコシを4、5個食べ、モロコシ女王の名を欲しいままにしておりました。
(そんな称号欲しくはないでしょうが)
中村くんと象ちゃんの知り合いの方もライブを見に来てくれたのですが、
そもそも中村くんにfwjの存在を教えてくれたのがこの方だったらしく。
彼が中村くんに残響ピクニックを聞かせてなかったら今の状況はなかったと思うと
感慨深いものがありましたね。
そんな感じで深夜2時くらいまで宴は続いたでしょうかね。
終わりの方は何話してたかあんまり覚えてないですが。
かつて堀辰雄が長期滞在し「風立ちぬ」を書いたという軽井沢の由緒ある民宿にて音を鳴らし、
四方山話に花を咲かせたというわけです。
みなさんお疲れさまでしたというわけで。
(象ちゃんが次の日二日酔い気味だったらしかったですけどね)
私はというと次の日普通に起きてまた仕事に戻りました。
たまみ嬢にストレッチ法など伝授してもらい朝から体をほぐしたりなどして。
まあ結局軽井沢に来ても酒を飲んでるだけじゃないかという向きもありますが、
旅先で飲む酒は味が違うのです。
不思議なもので。
また旅先で鳴らす演奏も違うのです。
また機会あれば遠征したいものだと思った次第です。
そんなわけで軽井沢でのバンド演奏、忘れ得ぬ一夜となりました。
私にも堀辰雄の魂が少しでも宿ってくれれば良いのですが。
どうなのでしょうか。
果たして。