海岸通文化祭 MINA to meetsレポート1

大阪港での2日間に渡る大人の文化祭「MINA to meets」も無事に終了しました。準備も含めると3日間、濃密な時間を過ごす事が出来ました。主催のグルッグ和田さん、総合プロデューサーの山田稔明さん、ご一緒したショップやアーティストのみなさん、実行委員スタッフのみなさん、何よりご来場いただいたお客さんに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にどうもありがとうございました。
参加が決まってから楽しみでしかなかったこのイベント、まずは前日の朝に山田カーに乗り込んで大阪に向かうところから始まりまして。今回同乗したのは山田氏と共にライブ出演する高橋徹也さんと、ライブペインティングとワークショップで参加するおおくぼあおいもなかさんと私の4人です。天気も良く絶好のドライブ日和したが、連休初日ともあり道路はかなりの渋滞で、思った以上のロングドライブになりました。おおくぼさんと私は初対面だったのですが、お互いの愛猫の写真を見せ合って「可愛い〜」と褒め合うという猫ミュニケーションによりすぐに距離が近付き、車内は終始穏やかムードでした。冒頭山田氏による「俺とおおくぼくんが中1だとしたらタカテツさんは中3、五十嵐くんは小6」という謎の年功序列宣言こそありましたけどね。DJ山田のナイス過ぎる選曲を聞きながら「これ良いね」「これ誰?」などと音楽談義をしたり(ストーンズがかかった時は4人全員ストーンズ好きという共通点で盛り上がりました)、ギターの話をしたり漫画の話をしたり、何てことのない雑談をしたり、黙って音楽と景色を眺めたりと移動の時間を過ごしました。途中サービスエリアに寄りドッグランにいる犬たちを眺め「可愛い〜」などと言いつつおでんを食べたりしつつ。(「おでんに大根がないとは何事だ」「大根こそおでんのメインだろう」と大根不在に文句を言い合う山田氏とタカテツさんコンビよ。)車内にいる時から「俺、サービスエリア寄ったらドライマンゴー買おう!」と謎の購入宣言をしていたタカテツさんは実際にドライマンゴーを購入し、その後車内で食べていたのですが、これが4人の英気を養うのに大活躍し。折に触れ「タカテツさん、マンゴー下さい」「あ、俺も貰っていいすか」「私にもマンゴー下さーい」と要求され、タカテツさんは謎のマンゴーお兄さんと化し「はい、これマンゴーね〜」とみんなに配給するという場面が何度か見られました。まるで親猫が子猫に餌をあげるが如く。その後の休憩時にもタカテツさんは栗まんじゅうを購入しもぐもぐ食べており、そのどこかおばさんじみた買い物チョイスに笑った私です。富士山が見えたり、秋の雲が見えたり、綺麗な夕焼けが見えたり、それが夜景になったりと、車内に流れる音楽と共に思い出に残るドライブになりました。山田氏からタカテツさん、おおくぼさんとドライバーが代わり、ペーパーな私だけ運転しなかったのをライブのMCで「五十嵐くんだけ運転しなかったんだよな」「あいつ、シメましょう!」とイジられ、お客さんからも「五十嵐さん、帰りは運転して下さいね」と真顔で注意されたりしたのですが、帰りは新幹線で帰ってしまったことをここに正式にお詫びしたい所存です。
そんなロングドライブを経てようやく会場に付いた頃にはもうすっかり夜になっており。しかしこれからがこの日の仕事の本番なのです。山田氏とタカテツさんは機材を設置しリハーサル、私はスタッフさんと一緒に会場作りを行いまして。テーブルを配置して各ショップの商品をダンボールから出して並べてという作業を延々行っておりました。おおくぼさんもワークショップとライブの準備で慌ただしく動いており。夜の景色を眺めつつ作業をしていると、まさに文化祭前夜に遅くまで学校に残って準備していた頃の気分を思い出し、これはこれで楽しいものだなと思った次第です。隣のライブ会場ではストーンズを歌うタカテツさんの声が聞こえたり。(本当にストーンズやるのかと思ったらネタだったようです。)みんなで遅くまで作業していたものの、流石に疲れたので後は明日にしましょうと相成り。近くのファミレスでご飯を食べてホテルへ移動することになりました。おおくぼさんは知り合いの家に泊めて貰うとのことでしたが、そこがあまりに遠いので近くに寝泊まり出来るスペースはないかと現地スタッフさんに聞いたところ、近くの猫カフェにソファーがあるとのことでそこで寝ることになり。その猫カフェ、野良猫の譲渡会を控えて30匹の猫がいる環境らしく、猫好きな私と山田氏は「羨ましい〜」となったのですが、後で聞いたら匂いがきつくてあまり寝るには良い環境ではなかったそうです。(しかし旅先で猫30匹に囲まれて寝るなんて体験、なかなかレアな環境ですよね。)我々はホテルへ移動したのですが、今回は私とタカテツさんが相部屋で、しかも二段ベッドの上下で寝るというこちらもレアな体験となりまして。タカテツさんが下を希望したので、私が上で寝ることになったのですが、このベッドがやたら軋むのですよね。尾崎豊の「I LOVE YOU」ばりに軋むのです。私としてもタカテツさんを起こさないように目一杯の優しさを持ち寄りましたけどね。タカテツさんは無音で真っ暗でないと寝られないとのことで、まだ寝る前に少し酒を飲みたかった私は真っ暗闇の中、先に寝たタカテツさんの気配を下に感じながらベッドの上でハイボールを飲むという謎のプレイに興じました。流石に疲れていたのでそれからすぐに寝ましたけどね。こうして長い一日が幕を閉じたのでした。いよいよ明日からが本番なのです。(続く)