草とten shoes アルバムリリースの秋

気が付けば9月も後半なのです。早いのです。時の流れは。
バリで携帯を失くして帰国したあやは帰国直後に胃腸炎になってしまい、しばらく物も食べられなければ携帯で連絡も取れないという不自由な状態が続いていたのですが、ようやく体調も回復し携帯も新しいのを入手し落ち着いた模様です。おそらくバリで何かしらの菌にやられたのでしょう。踏んだり蹴ったりという言葉はまさに今回のあやのためにあるのではないでしょうか。でもまたバリに行きたいな〜と呑気に言っているのでよほど楽しい旅だったのでしょう。踏まれても蹴られてもまた歩き出せば良いのです。
そんなあやがボーカルをつとめるバンド「草とten shoes」ですが、ここでも折に触れ経過を書いて来たレコーディング作業も終わり、いよいよファーストアルバムがリリースされる運びとなりました。ガチガチだったデビューライブから2年で何とかここまで辿り着けました。本当にアルバムなんか出せるの?と我々のライブを一度でも見た方は思われたことでしょう。当の本人たちが一番そう思っていたのです。しかし岩崎さんが「アルバム出して台湾でツアーしよう〜」と計画を立ててしまったので、周りの人たちがその通りに動くことになり、本当にアルバムを出して台湾もツアーすることになりました。岩崎さんの社長力でここまで稼働して来たようなものです。
今回私が全体のプロデュースを手掛け、山田稔明氏(GOMES THE HITMAN) に楽曲提供やコーラスで、安宅浩司さんにペダルスティールやマンドリンでゲスト参加していただきました。エンジニアはハンバートハンバートなどを手がけている上野洋さんです。
草とten shoes
1st Album 「月曜日にさえずる」
2018.11.1 リリース
収録曲
1、冬の日の幻(作詞・作曲 山田稔明)
2、夏はまっしろ(作詞・作曲 五十嵐祐輔)
3、猫にしか見えない色(作詞・作曲 五十嵐祐輔)
4、桃色爆弾(作詞・作曲 五十嵐祐輔)
5、私の踊り子(作詞・作曲 友部正人)
6、草とテンシューズ(作詞・作曲 五十嵐祐輔)
草とten shoes プロフィール
岩粼朋子の呼びかけで2016年に結成。バンド名の由来は店主の複数形(テンシューズ)から。バンド初心者であるお店の店主たちがある日突然バンドを組み、ライブ活動を始め、アルバムを制作するまでわずか2年間というストーリー性がそれぞれのお店のお客さんをきっかけに話題を呼び、ライブではこれまで山田稔明、直枝政広カーネーション)、近藤研二、高橋徹也高橋久美子(exチャットモンチー)、女優の片桐はいりなどと共演。
メンバー
佐々木綾(ボーカル) 
 鎌倉で雑貨や洋服、海外のアンティークなどを扱う「moln」の店主。「貸切り図書館」という本と音楽 にまつわるライブイベントも定期的に開催中。

岩粼朋子(リーダー) 
 今年で開店15周年を迎えた等々力にある家具と雑貨の店「巣巣」の店主。著書に「小さな巣を作るように暮らすこと」(SBクリエイティブ)がある。

イシカワアユミ(ピアノ) 
 鎌倉でアトリエ「BOAT」を主宰。鍵盤奏者。草や布を使って作品を制作する作家業の傍ら、朗読とピアノのユニット「象の音楽」でも活動中。

五十嵐祐輔(ギター) 
 春日部と鎌倉に工房を持つ張子人形店の店主。ソロユニット「fishing with john 」としてこれまでに4枚のアルバムと2枚のDVD作品をリリース。
今回バンド未経験の店主たちが始めたというストーリー性を重視して極力メンバーだけの演奏でシンプルにまとめましたが、素朴過ぎぬよう要所要所にゲストの演奏も入れました。山田氏はわざわざ歌入れの時にスタジオに来てみんなを鼓舞してくれたし、予定のなかった曲にもコーラスで参加してくれました。上野さんにはミキシングの他にフルートも吹いていただきまして。安宅さんもこちらの望む通りの演奏をしてくれて、そのプロフェッショナルぶりに改めて感心してしまいました。安宅さんの録音は安宅さんの近所のリハスタで行ったのですが、何と隣のスタジオで細野晴臣さんがリハをしていて、細野さんみたいな大物がこんな駅近のスタジオでリハするんだ!と2人で驚きながらの録音になりました。多少その時の高揚した感じが音に現れている気もします。ぜひそこら辺もチェックしていただきたく。
レコ発ライブもあれこれ決定しております。
10月20日(土)等々力巣巣
「草とten shoes」1stアルバム「月曜日にさえずる」発売記念ライブ
出演:草とten shoes/山田稔明 
ゲスト:上野洋
18:30開場/19:00開演/3500円お菓子付
そして台湾で展示とライブも行います!
11/3(sat)~ 「草tenの展」四人展 at 台湾台中市 實心裡 生活什物店
11/2(fri)台湾 新竹、3(sat)台中、4(sun)台南、5(mon)台北
そして鎌倉でも行います。
11/24(sat)鎌倉 moln
共演:高橋久美子、青羊(けもの)
何しろ作っちゃった以上売らないといけないのです。もうこれは是が非でもお買い上げよろしくお願いしたい所存なのです。各会場ではサインなども僭越ながらさせていただきたいなと思ったりしています。今まではシンプルに「fwj」と書いてみたり、「五十嵐祐輔」と役所の書類に書き込むかのような面白味のないサインでやり過ごしていたのですが(何しろ私は字が下手なのです)、今回ばかりは改めて貰った人にありがたがれるサインを書かないとなと決意を新たにしておる次第です。貸切り図書館でアーティストさんをお招きする度にその方のCDやレコードを買ってサインをいただくようにしているのですが、後でサインと日付けを見返すとその日のことを思い出して楽しめるのですよね。物に思い出を加える作業は大事なのだなと学びました。そんなわけで私やメンバーに会える環境の方はぜひ直接本人たちからお買い上げいただくと良いかなと思っております。まずはライブ会場でお会い出来ればと。ジャケットもとても可愛いです。今は表だけ公開していますが、裏も中身も盤もどれも素敵なのでぜひ物として手にしていただきたいです。
そんなわけで草とテンシューズ、ぜひよろしくお願いしますということで。