草とten shoes台湾ツアー記その5 台南〜台北編

台湾ツアー、ライブも残り1公演となりました。この日は朝からみんなで台南名物のサバヒー粥を食べに行きまして。サバヒーとは台南地域で獲られるミルクフィッシュと呼ばれる白身の魚で、ミルクとフィッシュの2つが名前に入っているとなれば食べないわけにはいきません。ホテル近くの人気店に行き岩崎さんが全員分注文したのですが、人数を間違えてあやの分だけ注文が通ってなかったというプチ事件もありつつ、いただいたサバヒー粥がめちゃくちゃ美味しく。出汁の効いたスープとご飯とサバヒーの組み合わせが抜群で、毎日食べたいくらいの味でした。
みんなで美味しい美味しいと食べていると何やら店内に明らかに芸能人オーラを放った綺麗な女性がテレビカメラや照明、音声さんと共に入って来まして。おもむろにそこでグルメロケが始まったのです。台南の有名な女優さんなのでしょうか。スタンバイの時には「このロケたりーな、まじで。私ほどの大女優にこんな仕事振るなよ事務所も。あー早く帰りて〜」然とした態度だったのに、いざカメラが回ると笑顔で「何て美味しそうなんでしょう〜!」ときちんと仕事していたのでみんなで「プロだな〜」と感心した次第です。「追加で頼んだあやちゃんの分のオーダー、忘れてないかなあ〜?」と岩崎さんが厨房に確認に行ったついでにカメラにフレームインしていたので、台南のグルメ番組に岩崎さんがチラリと映っていたかもしれません。私も「あやの分のオーダーは今作ってるのかしら〜」とつぶやきながら女優さんの顔を頻繁に確認しに行ったりしたので、あの日本人の集団何なんだと撮影クルーに思われたことでしょう。
そして一行は台南から再び台北へ移動しまして。あやこさん夫婦はそこから帰国するとのことで、撮影や物販などお世話になったお礼を言いつつお別れしまして。空港近くのホテルにチェックインして、また車移動で初日に挨拶に行ったVoben雑誌図書館へ向かう一行、いよいよ台湾での最後のライブです。
本番まではまだ時間があったので、買い物したりランチをしたりと過ごしまして。ランチは飛び込みで入った路地の小さな定食屋さんで、メニューに英語表記もないし、定員さんは英語喋れないし、我々は漢字をどう読むのかわからない中、身振り手振りで何とか注文出来ました。(アユミさんが指差しで注文した丼が美味しそうだったので「私も同じやつ!」と乗っかるという手法を用いました。)ここも適当に入った店なのに安くて美味しかったですね。何て名前の料理を頼んだのか結局わからずじまいだったんですが。
そしてVobenに戻りサウンドチェックとリハーサルを行い、いよいよ本番です。美しい本棚を背景にしたステージは見映えも良く、「ここでアー写撮れるね」ということで何枚も撮影し、本番も少しインスタでライブ配信しました。日本の雑誌がたくさん置いてある中、ミル坊の掲載された「ねこ」という雑誌も置いてあったので、「この子うちの猫なんです!」とライブ中に紹介したらリアクションが良く。終演後にはお客さんやスタッフさんたちから「うちにも猫がいるんです!これうちの子です!」とスマホで猫の写真を見せ合い、「可愛い〜!」とみんなで盛り上がるというアジアプチ猫会議が開催されました。犬と猫は世界を繋ぐのです。ハナさんのお店で招き猫を買ってくれた人も来てくれて嬉しかったですね。ミル坊もまさか自分が台湾の地で交流のきっかけになるとは夢にも思っていないでしょう。台湾ラストライブ、楽しんで演奏出来ました。サインしたり記念撮影したり、お客さんと交流出来ました。
撤収後は近くのお店で軽く食事して、一行はすぐにホテルに帰り休みました。4日連続移動してライブというのはなかなかのハードスケジュールなのです。「さすがに入れ過ぎかな〜」とみんなで話したのですが、まあ良い経験になりました。ツアーはバンドを鍛えるのに良い機会ですね。それを実感しました。
そんな草テンの台湾凱旋ライブにしてレコ発第二弾ライブが鎌倉で行われるのです。 これを見逃す手はありません。
11月24日(土)鎌倉moln
草とten shoes 1stアルバム「月曜日にさえずる」発売記念ライブ
出演:草とten shoes/高橋久美子/青羊(けもの)
開場17:30 開演18:00
料金\3000(+1drink)
チャットモンチーで作詞家、作家として活躍されている高橋久美子さんは自作の詩を朗読してくれます。ラジオのパーソナリティーとしてもお馴染みの彼女の語りがまた素晴らしいのです。草テンとも連詩や伴奏などでセッション予定です!青羊さんはこの日は吉田ヨウヘイgroupのギタリスト西田修大さんとのデュオで登場です。けものさんをずっとmolnに呼びたかったので念願叶いました。こちらも見逃せません!台湾ツアーを経た草テンの演奏をぜひ聴きに来て下さい。このツアー記を読んだ方はぜひに!
という告知で締めましたが、台湾にはまだあと1日オフで滞在するのです。こうして見るとなかなかの長期滞在です。台湾ツアー記、最終回もぜひお楽しみにということで。