猫たちが繋ぐ縁 猫町フェス2019

先日山田氏から「五十嵐くんも猫町フェスにカマクラ張子で参加しちゃいなよ」と誘われたので、急きょ猫町フェス限定の猫だるまを記念グッズとして用意し臨んだのですが、いやーもうとにかく最初から最後まで楽しいフェスでしたね。当日会場のスターパインズカフェに着いたらすでに物販コーナーには山田氏のTシャツやらバッジやら、近藤さんのCDやらモイウニグッズやらむぎ(猫)さんのノートやらグッズが賑やかに展開されており。そしてバンドのリハーサルの方も進められており、すでにお祭り感満載なのです。そこに私も「祭りだぜ!」とばかりに早速招き猫などを陳列させてもらいまして。リハの合間にはこの日のために用意した猫だるまを主役3人(2人と1匹)に差し上げたのですが、山田氏と近藤さんは水色を、むぎさんは黄色をそれぞれチョイスしておりました。(同じカラーを買われた方、お揃いですよ。)
その後同じく物販で参加の雨と太陽のおふたりと草テンの岩崎さんも来て、さらに展示は賑やかになり。ふと横を見るとカズトくんらスタッフさんがみんなでたくさん風船を膨らませているのです。何事かと問うと客席に投げ込む用だと言うので、私も手伝うことにしまして。風船を膨らませるだなんて何年振りのことであろうとふうふう息を吹き込み、頭クラクラになりながら作っていると横で岩崎さんが「私肺活量あるんだよね〜」と余裕を見せており。風船膨らませにおいてもこの人はポジティブであるのかと感心しつつ、一同でたくさん風船を作りました。このみんなで作り上げる感じ、文化祭みたいだなと思いつつ。
この日のシークレットゲストである女優の峯村リエさんには、以前ミルブックス藤原さん経由で彼女の愛猫日差ちゃんの招き猫をお作りしたことがあり、リハ後にご挨拶をさせていただきました。草テンのアルバムにコメントを書いていただいたはしもとみおさんにも初めてご挨拶出来ました。猫の縁が色々繋がるなあと思いつつ。
その後開場するとたくさんのお客さんがどっと入場し。何しろ超満員なのです。みんなむぎさんや山田氏や猫町フェスのTシャツを着ていて盛り上がっているのです。お祭りなのです。開演前だというのに早速猫だるまや招き猫などたくさんの方にお買い上げいただきました。どうもありがとうございました。みなさんの期待に満ちた表情が印象的でした。
その後客電が落ち、いよいよ本番を迎えまして。「イベントの連絡網を作った段階からもう終わるのがさみしい」という、日曜の夜のサザエさん現象が金曜に前倒しになったかのような山田氏の開会の挨拶にいきなりテンションの上がる会場。まさにお祭りです。そしてトップバッターはむぎ(猫)さんのソロパートです。実は私、生でステージを見るのは初めてだったのですが、動くむぎちゃんのあまりの可愛らしさに「撫でたい!」「抱きつきたい!」「スリスリしたい!」と悶絶しながら見ておりました。近藤さんがあれだけ乙女の如くデレデレするのもさもありなんです。歌もマリンバの演奏も素晴らしいパフォーマンスですっかり魅了されてしまいました。1曲目の「黒い鳥」で鳥の羽根が片方取れちゃうハプニングもありましたが(ああいうハプニングが起きるとワクワクしちゃうと後にご本人が言っておりました)、ボサな駄洒落の新曲も良かったし、大盛り上がりでした。
その後は近藤さんのソロパートで。流麗なギターインストで客席を魅了してからの、新曲「モイカウニカ」ではまさかのオケを流しながらのハンドマイク歌唱というスタイルで。ドラムイトケンさんのアドバイスでそうなったらしいですが、ケーブルが引っかからないよう巻く仕草といい、慣れなさと猫愛に満ちた歌声が何だか可愛かったですね。終わった後の演歌歌手の如き一礼と口パクのありがとうといい。この曲、カーコさんの意見により長めの歌詞が付いたそうで、近藤家の家族愛も感じました。「モイウニマスキングテープ」では歌詞の後半をアドリブでリズム隊イトケンを讃える内容に変え、わざわざリハでコーラスの練習をしていたベースイトケンさんが歌えないという状態になり。「そこの歌詞はほら、イトケンズ〜だよ」と近藤さんしか知り得ぬ歌詞を無茶振りする近藤さんのお茶目な一面が炸裂しておりました。
そして続いては山田氏ソロパートです。近藤さんの熱いギターソロが炸裂した「太陽と満月」から始まり、近藤さんとの共作「猫のふりをして」では「猫っぽいと言われるのは褒め言葉」という猫好きあるあるも披露され。(近藤さん作曲だけど山田氏っぽいグッドメロだな〜と思いました。)「lucky star」でひとしきり盛り上がった後にいよいよこの日のシークレットゲスト峯村リエさんの登場です。思いもよらぬ大物ゲストに沸き立つ会場。お祭りなのです。「きみは三毛の子」を愛猫日差の特徴を盛り込みながら替え歌で披露する峯村さんの力強い歌声にやはり舞台女優さんは発声が違う!と感心させられてしまいました。猫愛がひしひしと伝わって来て素晴らしかったです。
そして休憩を挟んでの第2部は猫町セッションです。主役3人(2人と1匹)にイトケンズ、さらにコーラスで猫の着ぐるみ姿のイノトモさんも登場し。賑やかにまさにお祭りといった感じのステージが繰り広げられました。(着ぐるみで譜面がめくれないイノトモさんの様が可愛かったです。)むぎちゃん、イノトモさんたちが歌う「猫町オーケストラ」はまさに猫たち自身による猫賛歌といった感じで、このイベントにぴったりだなあと聴き入ってしまいました。
そしてバンドは「るすばん天国」を演奏し始めまして。いよいよ風船を客席に投げ込む時が来たのです。どのタイミングなのか、向こう側のカズトくんの様子を伺っていたらふわりと風船が投げ込まれたので、「今かっ!」とこちらも風船を客席に投げ込み。突然の演出に沸き立つ客席。そう、お祭りなのです。私や岩崎さんらが1個ずつ落としていく中、峯村さんがおもむろに袋ごと「えいや!」と10個ほど一気に投げ込み、どどどど!と風船が落下して行きました。その豪快なスイングに舞台女優さんは身体が違う!と感心させられてしまいました。たくさんの風船が客席とステージを駆け巡る様は圧巻でしたね。
その後も楽しいステージは続き、まさに日曜のサザエさん気分の如き切なげな「日曜のセレナーデ」に続き名曲「天国かもしれない」、そして「AとBと」「AはBでCになる」「CとDと」というアルファベット曲が続き。山田氏とむぎちゃんとでアルファベット取り合い戦争が勃発しておりました。どちらが先にEあるいはFの曲を作るのか今後注目ですね。
この日ははしもとみおさんが作られた生前のむぎちゃんの等身大の彫刻がステージに飾られていたのですが、亡くなった猫たちへの思いを抱きながら主役3人(この瞬間は本当に3人)が歌う「日向の猫」を聴きながら、ちょうど猫を亡くしたばかりのお客さんと開演前に話したことなども思い出し、こうして猫が繋いでくれた縁でこんな楽しいフェスが開催されたのだなあ、本当に猫たちありがとう〜という感謝の気持ちでちょっと泣きそうになってしまいました。お客さんたちのコーラスも素晴らしかったです。「toi toi toi」の後半では沖縄のカチャーシーぽい演出もお祭りぽくて良かったですね。何しろ最後まで笑顔に溢れたフェスでした。
カマクラ張子は10月の京都公演には参加出来ないのですが、10月25日に行われる吉祥寺ねこ祭り2019のスペシャルライブ「饗宴ー猫もよろこぶ音楽祭」には参加させていただく予定です。ぜひそちらもよろしくお願いします。
何しろ猫の縁に助けられている日々です。日向の猫が安らかに過ごせる日々が続くことを願ってやまぬ私です。f:id:fishingwithjohn:20190927222455j:image
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