窓の向こうのサムシングニュー

先日行われた恵比寿天窓Switchでの山田稔明with夜の科学オーケストラの無観客配信ライブ「夜の科学vol.60-窓の向こうのサムシングニュー」ですが無事終了しました。たくさんのご視聴どうもありがとうございました。7月以来の配信ライブでしたが、楽しく演奏出来ました。山田氏から「9月にも予定入れてるんだよねー」と聞かされ「へー弾き語りでやるんだー」と思ってたら、「バンド編成でやろうと思うんだよねー」「今回音源化されてないセットリストにしようと思ってるんだよねー」「実は新曲もあるんだよねー」と次々とだよねーラインが到着し。「サブタイトル何か良いのない?brand new seasonみたいな新しい区切りなんだけど」と言われたので、まさにそれは「夜の科学」の歌詞の「きっとそこにあるサムシングニュー」ではないかと返したら彼の中でピンと来たらしく、すぐに「窓の向こうのサムシングニュー」というサブタイトルが決まりました。会場の天窓にかけたタイトルです。60回目にして夜の科学の原点に立ち返ったのではないでしょうか。
リハーサルの2日前に新曲の譜面と音源が届くといういつものパターンに「だよねー」と思いながらリハーサルに臨み。今回初めて演奏する「長距離ランナー」という曲はまさにランニングを習慣にし始めた自分には何だかぐっと来るものがありましたね。音源未収録曲っていつの間にこんなに増えていたのかとセットリストを見て思いつつ、何年も長距離をランし続けて来た積み重ねがこれなのだなとこれまでの彼の道のりを振り返った次第です。
そして迎えた本番ですが、お客さんのいない会場でのライブも2回目となると慣れたもので、割と落ち着いて演奏出来ました。テレビ中継ってこんな感じなのかなと思いつつ。本番前に山田氏と近藤さんが出演するオンラインイベント「みんなイヌみんなネコ」用に演奏を収録したのですが、それこそテレビ収録みたいで楽しかったですね。テイク2を撮ったりして。2曲バンドで演奏したのですが、イベント内で放送されるそうですので、ぜひ見ていただけたらと思います。
今回もお客さんのコメントを見ながらの演奏で、感想がリアルタイムで可視化されるのって凄いシステムだよなと思いながらネットの向こうのお客さんの拍手を目で眺めておりました。やたら「近藤さん〜」と近藤さんファンの熱い声援ばかりが続き、山田氏が「近藤さんばっかりやな!」とツッコミを入れておりましたが、あまり近藤さんにばかり声援が集中して可哀想だからしょうがねえ五十嵐にもひと声入れてあげっか、みたいな優しさによる「五十嵐さ〜ん」コメントを目撃し、野に咲く花を見付けたような温かな気持ちになりました。その花摘んで帰りますありがとう、と思いながらベースを弾いておりました。「長距離ランナー」は「45歳からのヒット曲」がテーマとのことで、まさに45を過ぎてランを始めた自分にぴったりではないかと思いながらランの気持ちで演奏しました。「notebook song」や「吉祥寺ラプソディ」はツアー先の大阪でも演奏したなあ、あれ何年前だっけと回想しつつ、思えば我々は山田氏の長距離ランニングに並走してこれまで付いて来たのだなあとつい己の道のりも振り返ってしまいましたね。そしてここからまた始まるサムシングニューなのです。
今回開演が20時半からで、夕方からリハーサルして終わったのが22時でそこから片付けして、早い時は23時には寝る朝型生活をしている自分には夜更かしだよねーという感じでしたが心地良い疲れでした。メンバーと雑談して近況を話したりしながら「何はなくともみんなが元気でいればね」としみじみ思った次第です。ネットの向こうのお客さんたちも元気でいてくれればと思いつつ。次回恵比寿天窓Switchでのライブはすでに12月に決まっております。その時は直接お客さんと会えたら良いなと思いつつ帰路に着いた私です。窓の向こうのサムシングニュー。

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