fishing with john、サブスクの海へ

そんなわけでfishing with johnの全アルバムのサブスク配信が始まりました。よくサブスク解禁などという言われ方をしますが、こちとら禁じていたわけでもないし、むしろサブスクにあげなきゃ!と推進して来たわけですが、何なのでしょうかねあの付随する文言は。俺らの貴重な商品を聴き放題の海に放流してやるよ、ほら聴きやがれ!というレコード会社の上から目線がそう言わせているのでしょうか。出し惜しみ感というか。こっちとしてはどんどん放流して欲しいんですけどね。

自分の作品がサブスクに上がって何より嬉しいのは市場に出回っていない過去音源を聴いてもらえるということですね。新譜が出たタイミングで旧譜も聴いて欲しいですしね。何より手軽に聴いてもらえるし。スマホがあればすぐ聴けるだなんて凄い時代です。いざサブスク開始されて自分が普段使っているApple Musicに自分のアルバムが並んでいるのを見た時は嬉しかったですね。タワーレコードHMVの棚に自分のCDが置かれているのを見た時と同じ感動です。(iTunes Storeに並んだ時も感動しましたが。)

Apple Musicでは下に同じタイプのアーティストが表示されるのですが、伊藤ゴローさんのユニットやtico moonさんの名前が並んでいてそれも嬉しかったです。思えば「林檎にタッチ」のCDの帯文は伊藤ゴローさんに書いていただいたのでした。「林檎にタッチ」がリリースされた時は新宿のタワレコでパネル展開もしてもらい、インストアライブとサイン会も行ったのですが、色々と当時のことが思い出されました。それこそiTunes Storeでの配信が始まった時は渋谷のApple Storeでもインストアライブを行ったり、当時の自分らは活動的でしたね。
サブスク記念に久々に自分の音源を聴いたのですが、時間が経っているので何だか新鮮でしたね。それこそ7、8年振りに聴いたんじゃないでしょうか。よくこれだけ作ったなあ自分という感じです。あと「これ作った人と趣味合うな〜」と思いました(笑)。自分の聴きたい音楽を作っているので当たり前なんですけどね。勿論「あーここのミックスもう少しこうしたら良かった」とか「ここで終わりで良いのに長いな〜」とか反省点は見えるのですが、もう直しようがないですしね。世に出ちゃってるし。Tsuki No Waの伊藤匠さんのサックスと石本さんのダブミックスをフィーチャーした「8月のヌードデッサン」とか現代音楽×フリージャズみたいなアヴァンギャルドな音像で、独特な曲を作っていたなーと感心してしまいました。それこそ真夏に汗だくでひたすらデッサンを描くようにミックスしていた記憶があります。こちらの曲もサブスクですぐ聴けるのでぜひ。
あと「サイクル曜日」はアパレルの展示会のテーマ曲に使われたり、ベッキーさんのラジオ番組のオープニング曲に使われたり、割と評判の良かった曲なのですが、聴き返したら新鮮で良かったですね。ベッキーさんの番組は毎週自分の曲がラジオから流れるのが嬉しくて愛聴していたのですが、例の文春の事件があり番組も終了し。あの時ばかりは相手の絵音さんを恨んだものです。(今はファンです。)曲調も明るくて春のお出かけに聴くのに最適かと思います。fwjの代表曲と言っても良いかもしれないですね。
当時東京のカレッジチャートの1位になった「読みかけの夏」とか劇団の舞台のエンディング曲に使われた「夕方ループ」とか、電気グルーヴのカバー「虹」とか、矢野顕子さんの「湖のふもとでねこと暮らしている」のカバーとか、他にも色々豊富です。将来本当に猫と暮らすようになるとは夢にも思わなかったのに矢野さんのこの曲を選んだのは何か導きがあったのでしょうか。猫による導きが。
アルバム「猫書簡」は板東寛司さんの猫のDVDのサントラなので板東さん撮影の猫ジャケになっているのですが、思えば何かと猫に縁があるのですよね。「彼女のティップトゥ」か「月に輪唱」のどっちかに山田氏の先代猫ポチの鳴き声が入っているのです。記憶が曖昧なのですが、確か山田氏に鳴き声を送ってもらって入れたんだと思います。板東さんの可愛い猫の映像を見ながら作ったので全曲猫に合うアルバムですね。こちらは当時配信のみでCD盤が出ていないので、初めて聴かれる方もいらっしゃるかもしれません。
これを機にSpotifyの方も有料で利用し始めてみようかなどと思っています。アマゾンプライムやNetfrixなど映画もサブスクで見ることがほとんどになりました。時代によって変わるものです。取りあえずサブスクでぜひ一度fishing with johnを聴いてみて下さい。スマホで簡単に聴けます。

f:id:fishingwithjohn:20210316111823j:image
f:id:fishingwithjohn:20210316111830j:image
f:id:fishingwithjohn:20210316111827j:image