北欧旅日記 リトアニア編4

この日は昼はみんな別行動で、我々はVilniusの街歩きをしながらの買い付けデーとなりました。改めてジブリの映画の舞台のようだなあと思いながら街をぶらぶら歩き、ふと気になった店に入ってみるといった具合です。そんな中、あやはおばあちゃんのミトンとぬいぐるみの可愛い店を発見し、「良い店発見!」とばかりにあれやこれやと買い込んでおりました。実際molnぽくて可愛いものばかりでした。これはぜひ店頭に並んだ際はチェックしていただきたく。その後アンティークの店で良さそうな物を掘ったり、コスメの店でお土産を買ったりなどし。事前に調べたらどうやら中古レコード屋があるらしいというのはチェックしていたのですが、歩いていたら偶然その店を発見し。地下にあるその店はかなり品揃えも良く、さくさくとレコードを掘っていると「やっぱりレコード屋が一番落ち着くな!」というホーム感を味わえました。そこでボブ・ディランのレコードを買おうとしている自分がいたのですが、折角ならここでしか買えないものを入手しようと、ロシア語表記の良さげなレコを完全ジャケ買いで2枚買いました。オーディオマニアっぽい店主のおじいさんがいて、音楽好きのリトアニアの人はみなここでレコードを買うのかなあと想いを馳せました。(帰国して聞いたら1枚はオペラ風味のクラシックで、もう1枚はロシア民謡風味のフォークソングでした。)
その後教会を訪ねたり、カフェでお昼を食べたり、メリーゴーランドのある広い公園を散歩してくつろいだりして、ちょっとした休日のような過ごし方をしてVilniusの街を堪能してしまいました。今回の旅で各国の公園の充実っぷりには毎回感心させられましたね。街には大きな公園が必要だなと実感させられました。
さらに帰り際、もう1軒の中古レコード屋を発見し。そこでレコードをさくさくしていたらビートルズのロシア盤を発見し。これがオリジナルのジャケのデザインを無視したというか改ざんしたというか、完全ロシア独自のジャケになっていたので面白いと思い、ついつい3枚ほど買ってしまいました。(中身は一緒なんですけどね。)さらにジョン・レノンポール・マッカートニーの何て書いてあるか曲名が全くわからない7インチのシングル盤もついでに購入し。店主のおじさんに「YOUはビートルズが好きなんだね?」と聞かれ「YES、ビートルズには国境はないからね」とイマジンぽい返答をしたのですが、私のルー大柴並の英語力で果たして伝わったのでしょうか。ここではジャパンプレスがレア盤として高値が付いており、うちにある安い日本盤を売りたくなりました。
その後、宿に戻りまた近くの公園で草テンの練習を行い。ひたすらノックを繰り返す放課後部活状態になりつつ、夕食はAusuraさんが「ぜひ張子マスターに息子を会わせたいわ」とのことで、みんなで一緒に食事することになりました。お洒落な雰囲気のお店でみんなで待っているとAusuraさんが現れ、「こちらが息子のJulijonasよ」と紹介された彼は普段モデルもしている大学生で、長身で端正な顔立ちで実に美しいのです。女性陣がみな「うわ〜」と溜め息を漏らすほど美男子なのです。去年彼の20歳の誕生日に招き猫を作ったのですが、それを気に入ってくれているようで何よりでした。彼は聡明でとても丁寧にみんなにニコニコと話をしてくれて、こんな自慢の息子がいたらそりゃみんなに会わせたいでしょうよ〜と思った次第です。AusuraさんはというとすっかりaCaeさんに夢中で「あなたはカメラマンもやるしデザインもするしミュージシャンなの?」とずっと話し込んでおりました。そのうちaCaeさんもリトアニアに移住しGiedriusに就職するかもしれないなと思った次第です。今回赤い招き猫を買ってくれたJulijonasと一緒に記念撮影したのですが、美男子と一緒に映ると己の貧弱なる日本人顔が際立ち、来生は彼のような顔に生まれ変わりたいものだと次の人生にそっと願いをかけてみた次第です。
そんなわけでリトアニア滞在4日目が終わりました。明日はいよいよフィンランドに移動するのです。