躍動のピアノとギター、そして手拍子

もう先々週の話ですが、molnにてキンモクセイの伊藤俊吾さんの弾き語りライブが行われたのです。満員御礼で大盛り上がりでございました。たくさんのご来場をどうもありがとうございました。そもそも伊藤さんとは2年前に大阪でのゴメス山田氏のイベントでご一緒し(私は招き猫を売り、伊藤さんはサトミツ&ザ・トイレッツでライブをしたのでした)、その時が初対面だったのですが、物腰柔らかで話しやすい人だなあと好印象で、その後すぐmolnの企画「貸切り図書館」にお誘いし、出演してもらったのでした。大阪では打ち上げの後、誰かの部屋(多分伊藤さんの部屋)で2次会みたいな感じでみんなでわいわいと飲み、私はかなり酔っ払ってしまい、その後私と同室だった高橋徹也さんがコーヒーを買いに出た後に鍵を閉めてぐーすか寝てしまい、「おーい、開けて〜、五十嵐さーん」とドアをどんどんと叩くという「五十嵐タカテツさん追い出し事件」があったのですが、その直前の話です。そこで私は伊藤さんと飲みながら話したのですが、いかんせん酔っ払っていたのであまり内容を覚えておらず、「昨日の部屋飲みの記憶がないんですよねー」と山田氏に言ったら「五十嵐くん、イトシュンの話にめっちゃ相槌打って話してたよ」とのことで、熱く語ったことだけは確からしいのです。その後伊藤さんに出演してもらったmolnでの貸切り図書館は当日私がインフルエンザに罹ってしまいライブを見られず、いつかまたリベンジで出てもらいたいなと思って今回お誘いしたのです。
その大阪からのブランクの間に伊藤さんは離婚され、茨城で犬2匹と暮らしているとの情報を得て、人の環境は変わるものだなと思ったら、ライブ前に彼の愛犬の1匹が病気で亡くなったことを知り、そんな時にライブに呼んでしまい申し訳なく思ったのですが、当日伊藤さんは笑顔で会場に来てくれて。
今回は「伊藤俊吾のひとりにしないで『真夏の弾き語り2019』鎌倉編」と題したライブでしたが、「イトシュンをひとりにしないよ!」という熱心なファンの方がたくさん集まってくれまして。ライブはキンモクセイの曲から始まり、いきなりの盛り上がりで。伊藤さんが「みなさん手拍子を!」と呼びかけるとお客さんは即座に呼応してくれるのですが、リズムが変わるところやキメなどもばっちり合わせて来るのです。さすがの曲の熟知っぷりなのです。その後も彼の2枚のソロアルバムからの曲をたっぷり演奏してくれたのですが、巧みなピアノとギターと美声で放たれるグッドメロディには胸掴まれましたね。彼の新生活をポジティブに綴った歌詞にもグッと来てしまいました。PCからリズムを鳴らして同期する場面では「自分で叩いたドラムだから息ぴったり」と笑いを誘い。途中のリクエストコーナーではお客さんからの突然のリクエストに彼がその場で応えて歌うのですが、あいみょん、TMレボリューション、TMネットワークなど無茶振りが炸裂し。(何でTMを被せてくんねんと心の中でツッコミを入れてしまいましたが・笑)彼がえらいのは全部一応トライするのですよね。「サビしかしらないからAメロお客さん歌って」など、時には会場を巻き込んで全曲歌い上げたので、凄いハートだなと感心してしまいました。お客さんもお客さんで凄い試練を彼に与えるなと。
終盤、彼が愛犬を看取った時の話をしてくれたのですが、私も家に愛猫がいるのでとても気持ちがわかり、もし自分だったらと重ねて聴き入ってしまいました。本当は辛いだろうにこちらに心配させないように明るいトーンで話してくれる伊藤さんを見て、彼にこれほどまでに愛されたワンちゃんは幸せだったろうなとしみじみしてしまいました。せめて亡くなる時に一緒にいられて良かったなあと。大きな別れなどを経験すると歌詞の意味合いも変わって来るとのことでしたが、彼の力強い歌声を聴いて「ああ、私も明日から頑張ろう」と何だか元気が出るような明るい気持ちになりました。お客さんも同じ気分だったのではないでしょうか。
そんなわけで2時間あっという間の本当に楽しいライブでした。moln全体がピースフルな空間になっておりました。今年本格的に再始動するキンモクセイは何と1000人規模のホールがほぼ埋まったとのことで、その人気っぷりを改めて見せつけましたが、伊藤さん曰く「イトシュンソロも良いんだよ!」とのことで。キンモクセイと同じくソロのライブにも来て欲しいと熱く語っていたので、ここにお知らせしたく思う次第です。イトシュンソロもよろしくと。
終演後も伊藤さんはサインや撮影などでお客さんに囲まれ、大人気でした。今は茨城に住んでいるけど鎌倉とか横須賀とかも良いなあという話をしていたので、ぜひ鎌倉に引っ越して来て欲しいなあと思った私です。その際は愛犬の散歩に同行したいものです。
molnのライブ、次回は9月16日の貸切り図書館、友部正人さんをゲストに迎えて行います。そちらもぜひよろしくお願いしますということで。f:id:fishingwithjohn:20190821100837j:image

わたしたちのフィーカ

私の参加しているバンド草とten shoesですが、秋にツアーに出るのです。元チャットモンチーのドラマーにして作詞家、作家である高橋久美子さんと一緒に奈良、兵庫、愛媛でライブを行う予定です。昨年の台湾以来のツアーです。怒涛だった台湾ツアーを乗り切ったのだから、今回もきっと乗り切れることでしょう。

先日久々にリハを行ったのですが、リーダーの岩崎さんは巣巣の営業を一旦お休みして、今は世田谷の自宅とお母さんの住むバリ、次の巣巣の準備のために借りた真鶴、旦那さんの転勤先の富山と住む家が4軒ある状態で、気が付けばバリにいたり富山にいたりと遊牧民のような生活をしており、その合間に鎌倉に来てリハーサルをするという謎の暮らし振りなのです。前回軽々と台湾ツアーを決めた岩崎さんは今回のツアースケジュールも軽々と決め、売れっ子で忙しい高橋久美子さんのNHKのレギュラー番組をお休みさせてまで日程を押さえたので、流石岩崎さんだなと感心せざるを得なかったのですが、クミコンのNHKのレギュラー大丈夫なのかなとちょっと心配している私もいます。「草テンから高橋久美子さんを守る党」みたいなクレイジーな集団が現れて抗議されないことを祈るばかりです。
この日は私が草テン用に作った新曲「わたしのフィーカ」の練習に取り組んだのですが、すでにライブでも披露しているこの曲、より伝わるようにとアレンジを詰めました。この曲はある日「翻訳できない世界のことば」という本をペラペラめくっていたら「フィーカ」という言葉に出会い、それを題材にして書いた曲です。フィーカとはスウェーデン語で「コーヒーやお茶を飲んだりする休憩の時間」という意味で、巣巣の営業を一旦お休みして人生の休憩の時間を過ごしている岩崎さんにもぴったりだし、私自身も休憩の大切さをここ最近実感しているので、歌詞も曲もすらすらと書けました。相変わらず岩崎さんは演奏を間違えまくっていますが、毎回本番では何とかなるので今回も何とかなるのではないでしょうか。ピアノのアユミさんとも「ポロンという音が欲しいですね」「こう?」「いや、もう1小節あとが良いですね」などと細かく打ち合わせをし。(その間あやと岩崎さんはぺちゃくちゃとお喋りをしているのですが。)あやもボイトレの効果を遺憾なく発揮し、「じゃあAメロを繰り返し10回!」などとスパルタ方式で練習に励んでいます。歌について駄目出しすると「シャー!」とミル坊が掃除機に威嚇するように私に噛み付いて来るのが難なのですが。
あともう1曲、私が歌詞を書いてメロディを近藤研二さんに書いてもらった「モイ」という新曲もあるのです。モイとはフィンランド語でこんにちはの意味ですが、ご存知近藤家の愛猫の名前でもあります。私が全世界の猫のために全力で愛を込めて書いた猫讃歌です。私の猫愛が伝わったのか、近藤さんもすらすらと曲が書けたそうで、とても美しいメロディを付けてくれました。近藤さんご本人の歌唱によるデモを聞いた時は本当に感動して涙が頬を伝いました。近藤さんの語るような歌唱がまた良いのです。(近藤さんのソロアルバムにもぜひ収録して欲しいものです。)猫に「モーイ」と呼びかける歌なので、ぜひみんなに覚えて一緒に歌って欲しいと思っております。この曲、近藤さんの使うコードが凝っていて、「え、このコード何て読むの?ハーフディミニッシュ?」と久々にコードブックを参照したのですが、他にも「え、ここだけ拍子が変わるの?」「え、ここで転調するの?」と難しいポイントがいくつもあるのです。「みんな乗り越えて来いよ!」という近藤さんから与えられた試練だと思い、メンバー一同練習せねばと思った次第です。この曲、ツアーで初披露する予定です。ぜひ聞いていただきたく。
リハ後にはせっかく夏の鎌倉に来たのだからと岩崎さんと海の家へ行ったのですが、向かう車の中で草テンのCDを流しながら「これ本当に良い曲だよね〜」と岩崎さんとあやが合唱し出し。その2人の歌声を聞きながら、自分が作った歌を他の人が口ずさんでくれるというのは嬉しいものだなとしみじみ思った次第です。まあメンバーなので他人て感じでもないのですが。夏の海岸沿いに私の書いたメロディと言葉が流れて行きました。空は抜けるように青く。
海の家で岩崎さんはかき氷を食べ、私とあやはビールを飲んだのですが、海辺には海水浴に興じる若者や親子連れで賑わっており。こんなベタな夏の海辺の光景は久々に見たような気がすると思いながらみんなで潮風を浴びました。夏の空気の中で練習した曲を秋に演奏するのだなと不思議な気持ちになったのですが、10月なんてあっという間にやって来るのです。かき氷は早々と溶け、ビールはすぐにぬるく苦くなり。あと何回夏を体験出来るのだろうかと思いながら「モーイ」とさっきまで練習していた歌を口ずさんだ私です。世界の猫たちに伝われと願いながら。
高橋久美子×草とten shoes
Autumn Tour 2019
10/19 Sat奈良・橿原神宮 sunday treat

10/20 Sun兵庫・加古 CHATSWORTH

10/22 Tue祝 愛媛・大洲Roy’s (Sa-Rah presents)

kusa-ten.com/live/

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新幹線と太極拳

気が付けば8月なのです。早いのです。時の流れは。この勢いだともう来週辺り年末になっているのではないかと思われるほどの早さです。いや、早さというより速さと表した方が的確でしょうか。プロバドミントンプレーヤーの渾身のスマッシュ並みのスピードで日々が過ぎて行くのです。プロの放つスマッシュは新幹線よりも速いなんて話を聞いたことがあります。人の手で新幹線を超えるスピードが出せるなんて奇跡じゃあありませんか。

何しろ日々作業に追われて忙しいのですが、我が家の猫どもはあくまでマイペースに、スローに生きているのです。南佳孝よろしくスローなブギを奏でているのです。おそらく太極拳の達人の繰り出す腕並みのゆっくりなスピードで彼らの時は過ぎているのではないでしょうか。太極拳の達人の腕がスロー過ぎてそこに鳥が止まったなんて話を聞いたことがあります。人の手が宿り木になって鳥を飛翔からの休息に導くだなんて素敵じゃあありませんか。

ミル坊とココ坊はすっかり仲良しで毎日寄り添ったり追いかけっこしたりレスリングしたりコンビ活動に励んでいるのですが、ふわふわの生き物2匹が家の中でわちゃわちゃと好き勝手している様子は好ましいものです。平和そのものです。猫をこの世に生み落とした神的な存在に感謝せずにはいられません。こうして新幹線と太極拳のスピードが同じ家で交差しながら日々が過ぎて行くのかと思うと何だか不思議な気持ちになります。
先日は知人から猫のDIY家具のムック本の撮影で自宅と猫を貸して欲しいと頼まれ、人見知り全開のミル坊は難しいけど好奇心の塊であるココ坊ならいけるかもと快諾したのですが、いざ知人とカメラマンさんが我が家に来て撮影に及ぶとココ坊はモデルとして一流の働きをするに至ったのです。DIYの猫用かまくらやおもちゃなどに猫が興じる絵を撮りたいとのことで、私はココ坊お気に入りのじゃらしグッズを駆使し、カメラマンさんから「爪研ぎに乗っている絵を」とリクエストされれば「了解!(ラジャとルビを振って下さい)」とココ坊を巧みにそこに導き、爪研ぎに上った瞬間カメラマンさんが「カシャカシャカシャ!」と必殺の連写を繰り出し、「おもちゃと戯れる絵を」とリクエストされれば「了解(ラジャ)!」とココ坊を巧みにそこに導き、またカメラマンさんが「カシャカシャカシャ!」と必殺の連写でその刹那を永遠に閉じ込めるという名コンビプレーが続き、気が付けばあっという間に撮影は終了していたのです。私のココ坊使いとしての腕が一流であることがここに露見したのです。結果ナイスショットがたくさん撮れました。このムック本、発売は来年とまだ先なのですが(私の体感では来年などあっという間なのですが)、私の導きによって撮影されたココ坊の勇姿をぜひ見ていただきたく思う次第です。ちなみにミル坊は人見知り全開でソファの下に隠れっぱなしでした。
全然違う場所で生まれて、偶然鎌倉の我が家で一緒に暮らすことになった2匹なのに、本当の兄弟のように仲良く家族になるというのは奇跡のようで素敵じゃあありませんか。ご飯を待っているミル坊とココ坊の鳴き声が夏の空気を震わせる朝に私はそう思ったのです。

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図書館の貸切り図書館、そして再び子猫大騒動

先日はmolnにて恒例のイベント貸切り図書館の73回目を、図書館のみなさんをゲストに迎えてお送りしました。たくさんのご来場をどうもありがとうございました。この企画を始めてからずっと呼びたかったバンドが図書館なので、ようやく念願叶ったという感じです。2007年に私のユニットfishing with johnの自主イベントに図書館、tico moon、lakeをゲストに呼んだのが彼らとの最初の出会いでしょうか。近藤さんとはその時が初対面だったんですが、まさか時を経てお互い猫を愛で合う仲になるとは思いませんでした。イトケンさんには夜の科学オーケストラでいつもお世話になっているし、ミヤザキさんとも以前からちょこちょこ交流があり、今回満を持しての出演が叶って嬉しかったです。この日は図書館4年振りにして初のワンマン、持ち曲全披露という贅沢なライブとなりまして。サポートなしのメンバー4名のみの編成で、彼らの魅力が存分に味わえる内容だったのではないでしょうか。田中さんの凛とした母性溢れる歌声に寄り添うイトケンさんの繊細かつタイトなドラミング、華麗な近藤さんのギターとバンドの要とも言えるミヤザキさんのピアノと、とにかく素晴らしい演奏でした。この季節の鎌倉で聴く図書館サウンドの心地良さたるや。(本人たちも言ってましたが、不思議と鎌倉に似合う歌ばかりなのです。)メンバー全員が楽しんでいる様子も見ていて伝わって来ましたし。近藤さんが「電車の音聞こえるかな?」と呼びかけた後しばらくして外の横須賀線の電車がホームに来て、「最終電車」を演奏し出したシーンにはグッと来てしまいましたね。線路近くのmolnでは電車の音が良い演出をすることがたまにあるのです。この日は満員御礼、何と札幌から見に来てくれたお客さんもいて、会場の雰囲気もとても良く、最高な一夜となりました。
ちなみに今回図書館のみなさんが紹介してくれた本は
近藤研二さん 
「ジャクソン・ギャラクシーの猫を幸せにする飼い方」
イトケンさん 
「プリンス録音術」 ジェイクブラウン著
ミヤザキタカシさん
 「サザエさん東京物語」 長谷川洋子著
「少年の名はジルベール竹宮惠子
田中亜矢さん
「すばらしいとき 」ロバート・マックロスキー著
というラインナップでした。
猫の貴公子こと近藤さんはやはり猫関連の本を紹介してくれて、最近子猫を家族に迎えた我が家にこの本をプレゼントしてくれました。ニューフェイスを迎えた場合、先住の猫のケアが一番大事だというアドバイスをしかと受け止めた我々です。
イトケンさんの紹介本は、プリンスがどのアルバムのどの曲で何の機材を使って録音したのか細かく紹介されているマニア向けの本だそうで。「この曲のギターの録音、マイクは57使ってるんだ〜」などと感心しながら読んでいるのだそうです。「ちなみに57というのはマイクの種類ね。今目の前にあるマイクは58」とすかさず解説を入れる近藤さん。「その手の本、ビートルズにもあるよ」と補足を入れるミヤザキさん。「ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ」のことでしょうか。
そんなミヤザキさんが紹介してくれたのは漫画関連の2冊で。長谷川洋子さんはサザエさんでお馴染み長谷川町子さんの実妹さんだそうで、この本は町子さんが亡くなるまでの長谷川三姉妹の波瀾万丈のエピソードを綴ったエッセイなのだそうです。ミヤザキさんが語る長谷川家の衝撃の裏話に客席みんな「え〜」と驚いておりましたが(詳しくは本書をお読み下さい)、こういう物語の背景や裏話の方に興味を持つ視点がミヤザキさんぽいなと思いました。もう1冊の竹宮惠子さんの本も自身の漫画家人生を綴った自伝なのだそうですが、竹宮さんが一時期同じアパートで暮らしていた漫画家の萩尾望都さんの天才っぷりを間近に見ての苦悩や葛藤が読んでいて面白いのだそうです。竹宮さんの自伝から萩尾望都さんの魅力を見出すミヤザキさんの目線がまた面白かったですね。そういえばリハ時に萩尾望都風の美キャラのイラストの色紙が置いてあって、「これ誰のイラストですか?」とミヤザキさんに聞いたら「おいらが描きました」とのことで、彼の多才振りに驚いたのですが、本番中その色紙をお客さんにプレゼントするという流れになり。ミヤザキさんが「今日一番遠くから来た人にプレゼントします」と客席に問うたら「札幌から来ました!」と男性の方から声が上がり。聞けばこの日の図書館のライブを見るためにわざわざ札幌から鎌倉までやって来たのだそうで、ミヤザキさんのイラスト色紙と紹介した本は札幌へと旅立つことになりました。(このくだりはこの日一番の盛り上がりを見せました。)
田中さんは普段お子さんに絵本を読み聞かせする機会が多いとのことでしたが、今回紹介してくれた絵本はどちらかと言うと大人向けなのだそうで。何と贅沢にもその場で読み聞かせをしてくれました。彼女の声で語られる詩情豊かな文章と淡い色彩の絵に惹かれましたね。ぜひ読んでみたくなりました。本の紹介でもメンバーによって個性が出て、面白いなと思いましたね。
終演後にはみんなで「良かったね〜」と感想を言い合いつつ打ち上げをし。その後は「五十嵐家の新入り子猫を見に行こう!」と近藤さん、イトケンさん、田中さんと、ライブを見に来ていた山田兄さんとで我が家に行き、ココ坊初披露と相成りました。山田氏は「うちのケージ貸してあげようか?2階建てハンモック付きの好物件だよ〜」と申し出てくれて、ありがたくお借りすることになり、この日わざわざ車で持って来てくれたのですが、「わ、1階と2階をへだてる板を忘れた!」とのことで、だだっ広い1階建て物件に条件変更になり、山田不動産の評価あやうしとなったのですが、ハンモックをいたくココ坊が気に入り、無事満点の高評価が付きました。今やすっかり山田不動産のケージで落ち着いているココ坊です。思えばミル坊が我が家にやって来た時も山田氏と近藤さんは様子を見に来てくれたし、イトケンさんもほどなく会いに来てくれたなあと思い出し、何だか嬉しくなりましたね。みんなに抱かれるココ坊の姿が可愛く、子猫が我が家にやって来たという実感が湧きました。猫先輩がいると心強いなと思った次第です。お店の営業とライブと子猫披露と、長い1日でしたが心に残る日となりました。
貸切り図書館、次回は7月7日の七夕、ayU tokiOさんとalfred beach sandalの北里彰久さんをゲストに迎えてお送りします。こちらもぜひよろしくお願いしますということで。

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10年目の月の下で

先月、月見ル君想フにて行われた山田稔明ソロデビュー10周年記念ライブに私もちょこっとゲスト出演させていただいたのですが、他のメンバーやスタッフ、たくさんのお客さんと共にアニバーサリーをお祝いが出来て良かったです。その前の週に山田氏に会った時に「五十嵐くん来週見に来られる?あ、じゃあ出ちゃう?」という軽いノリで出演が決まったんですけどね。山田氏の「ライブを見に来た友達をステージに上げる率」の高さたるやです。この方式でステージに駆り出されるタカテツさんの姿を何回も目撃しているのです。この日は彼のソロ初期を支えたkicking birdsの面々による演奏から始まり。それこそ10年、折に触れ見続けて来た(そして時に一緒に参加もして来た)メンバーによる演奏はやはり良いなあと見ながらしみじみしてしまいましたね。山田氏も信頼してる感じが伝わって来て。この日はステージ上や楽屋で懐かしい話がたくさん聞けましたが、山田氏にも色々あったけど、自分やメンバーやスタッフさんたちにも色々あったなあと何だか感慨深いものがありました。この前日のライブでコーラスの綾香ちゃんがメジャーデビューを機に卒業とのことでしたが、リハーサルで山田氏の代わりに綾香ちゃんが歌う光景ももう見られないのだなとふとさみしくなったりしました。(かと思ったらこの日のリハーサルで山田氏の代わりにスタッフのカズトくんが歌う光景が見られて「おお〜」と思いました。受け継がれるのでしょうか。)後半ベースのイトケンさんが参加しての曲も良かったですね。
自分は「やまびこの詩」でギターで参加し、当時の思い出話なんかも少ししました。この曲の私のギターは自分の部屋で録ってデータを送ったので録音時誰とも会ってないのですが、初めてヘッドフォンで聴いた時は感動しましたね。めっちゃええ曲やん〜と。ステージでは初めて山田氏の家に遊びに行ってポチと一晩過ごした話をしましたが(この話何回もしてますが)、あの夜ポチと3人で過ごした光景が未だに鮮明に残っているのです。山田氏とポチと3人でポール・サイモンのビデオを見ながら飲んだ夜。今でも初期2作の曲を聴くとその空気を思い出します。今回この2作が2枚組でリイシューされて嬉しい限りです。
この日は他何曲かベースでも参加させていただきましたが、お祭り気分で楽しかったですね。この日はベーシストの方のイトケンさん(名前が一緒だからややこしい)のベースをお借りしたのですが凄く良い音で、新しいベースが欲しくなってしまいました。(イトケン氏がbonobosのベースの方から借りてるベースなんだそうですが、すんごく良い音でした。)
この日山田氏から「五十嵐くん何か物販持って来れば?10周年グッズ張子で作ったら良いじゃない」と提案をいただいたので、当日朝4時に起きてポチとポチ実の招き猫を作ったのですが(当日の朝しか作る時間がなかったもので)、これがなかなか好評で。今回彼のソロ作の1stと2ndがリイシューされたのにちなんで、それぞれのジャケのカラーを猫たちにあしらったのです。山田氏から「売り切れちゃったら受注すれば良いじゃない」とさらに提案をいただいて、結果かなりの数の受注をいただくことになりました。(注文してくれた方々、どうもありがとうございました。)10周年が形になると嬉しいですよね。招き猫は宅急便でお送りか、今度の7月6日の恵比寿天窓スウィッチでの夜の科学にて直接お渡ししますので、ぜひ楽しみにお待ち下さい。(今作っています。)そしていくつか余分に作って持って行こうと思ってるので、ぜひ買い逃した方はお手に取っていただきたく。
しかし10年て過ぎるのあっという間ですね。あっという間だけど、それなりに色々あるもんだなと思いながら子猫のココ坊を撫でています。ポチは天国で元気に暮らしているかしら。

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子猫大騒動

気が付けばもう6月なのです。早いのです。相変わらずバタバタな日々で、このままバターになってしまうのではという勢いで駆け回っておりますが、何とかノーバターでジューンまで辿り着きました。

5月は怒涛のGW10連休があり(ということは勿論10連勤です)、日々の張子業務もあり(カマクラ張子のウェブショップもようやくオープンしました)、山田稔明氏ソロ10周年ライブにゲスト出演なんかもありつつ、5月末から6月10日まではmolnの買い付けでラトビアリトアニアフィンランドを旅しており、何というかあっという間に時間が過ぎていく感覚でしたね。旅に於いては毎日重い荷物持って大変でしたが、色々な交流も出来て楽しかったです。初めて現地の方のお家にお呼ばれもしましたし。往復の飛行機の中で映画を7、8本見て、日本にいたらこんな時間作れないよなあなんて思ったり、日本の政治絡みの酷いニュースを見て、もう本気で海外移住もありなのではとふと思ったり。色々なことを思いつつ帰国しました。まあ買い付け旅のことはまた時間見つけてここに書きたいですが。
そんな我が家ですが、先日ニューキャラがやって来まして。保護猫活動をしている方との縁があり、何と新たに子猫を家族として迎えることになったのです。すでにうちにはミル坊がいるし、折り合いは大丈夫なのかと懸念されたのですが、写真を見るとミル坊の赤ちゃんの頃にそっくりだし大丈夫じゃないかという、謎の外見似ている理論を根拠に迎えることにしたのですが、これが大変だったのです。
子猫はすでに保護猫さん家でげんくんという名前で呼ばれていたのですが、ミルクと何の関連性もないし、名前を呼ぶ度に星野源のことを思い出し毎回恋ダンスを踊ってしまうことが懸念されたので(別に踊らなければ良いんですが)、ミルクの弟分ということでココアという新たな名前を思い付いたのですが、あやはキラキラネームみたいで嫌だなあと言うのです。確かにOLさんがワンちゃんに付けそうな名前筆頭ではあるし、心に愛と書いてココアと読ませればそれはキラキラネームど真ん中ではあるのですが、ココ坊という通称にすると可愛いお菓子みたいで良いんじゃないか、ビーチボーイズのココモみたいだし、という謎の理論を根拠にそう命名したのです。身体の色合いもココアぽいし。
保護猫さん家が夫婦でわざわざ自宅まで運んで来てくれたのですが、最初は大人しくしていたココ坊はいきなり見知らぬ場所に来た混乱と恐怖からかミャーミャー鳴き出し、ミル坊が近付くと「敵が来た!」とばかりに「フー!」と唸り威嚇するのです。さすがにおっとりさんのミル坊もこれには反応し、やはり「フー!」とブルース・リーばりの威嚇音を発して戦闘態勢に入り、そのうち「アチョー!」と本気の怪鳥音を発して、やおらヌンチャクを振り回し、コロシアムでブルース・リーチャック・ノリスが闘う、映画「ドラゴンへの道」のワンシーンが再現されるのではっ?と危惧されたのですが、ココ坊を入れたケージに毛布を被せて姿を見えなくするという作戦で何とかそれは回避出来ました。(ミル坊がヌンチャクを振り回す姿、ちょっと見たかったですが)
次の日もココ坊は不安からか朝夜とミャーミャー鳴き続け、パニック状態が続き、抱きかかえてもバタバタ暴れ、本当のあばれる君ここにありという感じで、五十嵐ココアというファンシーな名前から五十嵐あばれる君というファンキーな名前に改名を余儀なくされるところだったのですが、さすがに3日くらい経って「この人たちは敵ではない」と理解したのか徐々に落ち着いて来ました。
初日はストレスからなのかご飯も食べなかったミル坊ですが、相手が子猫だということを理解したのか、そっと距離を保ってあたたかく見守るようになり、大人の優しさを感じました。ミル坊いいやつだなあ〜と改めて惚れ直した次第です。そして小さいココ坊を抱いた後にミル坊を抱くとこんなに重たかったのか!と驚くほどずっしりとしていて、この4年過ごした日々の重みを感じてしみじみしたりしました。ミル坊ももう大人です。
新たにココ坊という暴れん坊を我が家に迎えてさらにバタバタしそうな日々です。バターにならないよう気を付けたいところです。あ、カマクラ張子のウェブショップ、今後色々アップしていく予定なのでぜひ一度閲覧のほどをお願いします。
https://kamakurahariko.shop-pro.jp/

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険しきパスポートへの道

気が付けばもう4月も終わろうとしているのです。4月どころか平成も終わろうとしているのです。この時の流れの早さは何なのかと思いながら日々を過ごしていますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。私はというと平成をゆっくり振り返る暇もなく、相変わらず馬車馬の如く働いておるのですが、最近は草テン用に新曲を作ったり、fishing with john用の新曲を録音したり、音楽活動も平行してやり始めています。草テンに関しては近藤研二さんと曲を共作したり、fwjも某音楽家とコラボしたり、色々動いております。独立するとなると事務系の作業も全部ひとりでやらねばならず、やれ年金だ領収書だ確定申告だとややこしいことがたくさん目の前に現れ、さらに張子の仕事もあるし「ひ〜」となるところ、音楽という全く違う作業が入ると気が紛れるというか、逆に両方の作業が進んだりするので、色々なことをやる方が自分には性に合っているのだなと思ったりしています。でもやらなきゃいけないことが目白押しで日々大変です。ミル坊に癒されながら何とか令和を迎えようとしています。

令和という元号に関しては発表する瞬間の映像も見ていないし(手話の人のワイプに被って元号が見えないというドジ画像は見ました)、特に何の感想も抱かないのですが、招き猫に「令和元年」と入れて下さいという注文が早速来たり、事務系の作業で令和と書く機会も今後増えると思うので、徐々に令和が自分の中に浸透していくのだろうなとぼんやり思っています。平成に関しては光GENJIが「Hey!Say!」というタイトルのアルバムをリリースしたり、その後ずばりHey!Say!JUMPというグループがデビューしたりしたので、今後ジャニーズ系の誰かが「Rey!Wa!」というタイトルのアルバムをリリースしたり、その後Rey!Wa!Champみたいな名前のグループがデビューするのかなあという思いくらいしか浮かびません。平成になってから己の昭和と向き合うようになったので、平成を振り返るには令和をある程度過ごした後なのかなと思ったりしています。
令和になって早々またmolnの買い付けでラトビアに行くので、先日パスポートの更新に行って来たのですが、戸籍謄本を持って行くという初歩中の初歩を忘れてしまい、取りあえず受付だけしてその日はすごすご帰って来たのですが、次の日いざ鎌倉市役所に行って戸籍謄本を貰おうと思ったら「あれ、五十嵐さん本籍が鎌倉になってないですね」と言われてしまい。「えっ、埼玉のままですか?」「いや、違いますねえ」「え、まさか東京ですか?」「はい、東京の墨田区ですねえ」と言われ。そこで以前住んでいた墨田区から転籍作業をしていなかったことが判明したのです。ていうか何でクイズ形式なん?素直に「本籍東京になってますよ」と教えてくれればええんちゃうん?と思いつつ、ちょうど1週間後に張子の催事でスカイツリーに行く用事があったので、そのついでに墨田区役所で戸籍謄本を貰って来まして。それを持って再び鎌倉市役所に行って転籍届けを出したのですが、「反映に2週間ほどかかります」とのことで。パスポートの更新だけでどんだけ時間かかっとんねんという話ですが仕方ありません。いざ2週間後にまた鎌倉市役所に戸籍謄本を取りに行き、その足で関内にあるパスポートセンターまで行ったのですが、前回行った時は19時過ぎまでの営業だったのですが、この日は16時45分までの営業であることを横浜駅で気付いたのです。(同行していたあやが「受付時間大丈夫?」と聞いてくれたのでわかったのです)時計を見やるとその時点で16時半なのです。「やべえ!間に合わねえ!」と急いで電車に乗り、関内駅に着いたのが16時35分です。これはもうタクるしかない!と電車から降りたのですが、出口の南口が遠いのです。乗る場所が悪かったのです。「うおおおおお!」とホームを疾風の如くダッシュし、改札を出てタクシー乗り場まで急ぎ、タクシーに乗って「パスポートセンターまで!なるはやでお願いします!」と「前の車を追ってくれ!」のテンションで告げると運転手さんもその異様なテンションに気付いたのか「何時までに行けば間に合うんです?」と聞いて来て。「16時45分までなんです!」と告げると「ほほう」と唸り。そこから運転手さんのプロのスイッチが入り、腕まくりをし(実際にはしてないけどしてるかのような心持ちで)エンジンをぶぶぶーんとふかし。我々を乗せたタクシーは関内の街を秒速できゅるきゅるきゅる〜と疾駆し、するりとパスポートセンターの前に到着したのが16時43分です。あやが「1000円札出して早く行って!」と急かしたのですが、私の中では「ギリ間に合った!」という安堵感で端数の30円を出そうと「えーと小銭は〜」と小銭入れをごそごそ探っていたらあやが「そんな暇あるか!ダッシュせい!お釣りは私が受け取っておくから!」と蹴飛ばされ。「ひえ〜」と言いながらふらふらとタクシーを降りてそこからダッシュでセンターの受付に着いたのが16時45分ちょうどで。何とかギリギリ間に合ったのです。そこで更新の手続きを行い。「えー、ではパスポートのお渡しは来週以降ですね〜」と言われ、1週間後にまたパスポートセンターに出向いて無事ニューパスポートをゲット出来たのですが、結局最初に申し込みに行った日から受け取るまで5週間もかかってしまいました。パスポートセンターにも都合3回出向いたので、その周辺がすっかり馴染みになってしまいました。目の前が海だし、ちょっと歩けば中華街もあるし、横浜公園内の球場では毎回ベイスターズのファンの熱気を目の当たりにし、この5週間ですっかり横浜を満喫してしまいました。
このパスポートで令和になってすぐ海外へ行くのだなあと思うと楽しみではあるのですが、更新だけでこんな大騒ぎになるとはいざ現地へ行ったらもっと大変なのではないかしらとちょっとドキドキもしている私です。取りあえずグッドバイHey!Say!ということで。

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