写真と記憶、ビート

気が付けば上半期も終わり下半期に突入です。本当に早いのです、時の流れは。日々慌ただしく過ごしているうちにあっという間に1年なんて経ってしまいますね。8月が終わったらもう年末というプチ鹿島氏の名言をいつも思い出しながら過ごしています。

この間実家から小中高時代の卒業アルバムが送られて来たのですが、みなさん卒アルって手元に保管しているのでしょうか。実家に置きっぱという方も多いかと思いますが。「そつぎょう〜しゃしーんのあのひとは〜」とユーミンよろしく見返すこともないし、「懐かしいな〜」なんて過去を振り返ることもこの先ないと思われたので、全部紙ゴミの日に「え〜い!」とダンクシュートの如く叩き付けて処分してしまったのですが、妙にすっきりとするものですね。卒アルを捨てちゃうと。当時は個人情報なんて概念がなかったし、生徒や教師の名前や電話番号、住所も全部掲載されていたので、その部分だけは一応こちらで処分しましたけどね。今や写真は撮ってすぐネット上でシェアする時代ですが、卒アルもある種のシェアといえばシェアなのでしょう。しかし過去からのシェアは時に処理に困るのです。もう過去など振り返らないと書くとかっこつけかもしれませんが、あのかさ張るものを本棚に入れておく物理的な余裕がないのです。本棚には好きな本や新しい本を入れたいのです。
卒アルと共に幼少期や学生時代の写真もたくさん送られて来たのですが、まず今後見返すこともないし、これをデジタル化して保存する暇もやる気もないので、おそらく処分することになるのですが、スマホやデジカメで撮ってすぐPCやハードディスクにデータを保存出来る現代ってめっちゃ便利だなあと思いますね。今撮っているうちの猫どもの写真もデジタルで残ることになると思いますが。
過去に撮ったものでは旅行先の観光地やお祭りなどイベント時に撮った写真よりも、フィルムが余っていたので何となく自宅前で撮ったみたいな何気ない写真の方が味わい深く感じるのはより個人の記憶に近いからでしょうか。当時はフィルムを使い切らないと勿体なくて現像に出せないからと雑なスナップを撮る機会がよくあったのですが、その雑さの方に愛おしさを感じます。でももう見返す必要がないなと思ったのは自分の記憶の中に人物や風景が残っているからでしょうか。今回たくさんの過去の写真を眺めて、心に残っていたらそれで充分なんじゃないかと思いました。金八先生の名言「心のフォルダに保存」を実践してるじゃん自分、と驚きましたが。
最近はインスタグラムのストーリーズにちょこちょこ投稿しているのですが、24時間で消えちゃうし、その日見たものや会った人などを気軽にシェア出来て、何かこれくらいでちょうど良いなあと思っています。残したい写真は本投稿すれば良いし、書きたいことがあればこうしてブログに書きますしね。
高校時代に組んでいたバンドのライブ写真も出て来たのですが、当時私はベースを担当していて、ひたすら速いエイトビートばかりを刻んでいたなと思い出しました。そして2021年の現在、買ったばかりの新しいベースを弾いてゆったりとしたビートを刻んでいる自分がいます。今を生きていれば過去も自然に付いて来るものです。

今回卒業アルバムを卒業したという、そんなお話です。

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部屋の中のノマド象

6月は祝日が一日もないと聞いてふとカレンダーを確認してみたのですが、元々祝日に休む生活をしていない自分にはあまり関係がないし、へえそうなんだと日にちと曜日をぼんやり眺めるだけに留まりました。そういえば今月締め切りの仕事が何個かあったなと気付き焦らされ、むしろカレンダーなどじっくり眺めるものではないなと思った次第です。「休日は暦通り」とか聞くとたくさん休めて良いなと思う一方、国が決めた暦に従って休むのも何か癪に触るし、自分が休む日くらい自分で決められる生活が己には合っているなと改めて思ったりします。

ここ最近、寒くなってからずっとさぼっていた運動をまた再開し、海までウォーキングしたり家で体を動かしたりしています。なかやまきんに君youtubeに「世界一楽な筋トレ」という動画があり、なるべく楽をしたい我々は「何だと?世界一楽だとっ?」と即座に食いつき、毎日その動画に合わせて筋トレをしています。この動画、我々のように毎日見ている人がいるせいか再生回数がえらいことになっており、秀でた特技があるというのは大事なことなのだなとしみじみ思いながら運動しています。たまにネタ番組で見るだけだったきんに君を毎日のように見る生活を送ることになるとは。きんに君のネタは元々嫌いではなかったですが、今では筋トレの先生として尊敬の眼差しで見るようになっています。きんに君の「頑張ってあと少し!」の掛け声に「は、はいっ!」と励まされる日々。ちょっと坂を上るだけで息が切れたり、切った傷がなかなか治らなかったり、なるほどこれが加齢というやつかと実感する機会が多くなっているのですが、そんな身体と向き合って生きて行かねばならないのです。

ところで最近話題になっている中国で象の大群が北へ移動しているという不思議なニュース、手塚治虫先生の漫画にそんな話なかったけと思ったのですが、何日か前にこのブログでも象の話を書いたことを思い出しました。英語で「see the elephant」は「経験を積む」という意味だとそこで書いたのですが、実は他にも象を使った面白い慣用句があるのです。「elephant in the room」というのがそれで、「見て見ぬふりをされた問題」「タブー視されている事象」という意味だそうです。部屋に大きな象がいたら絶対に見過ごすことはないという発想から生まれた言い回しだそうですが、世の中には結構たくさんありますよね、そんな事象。明らかに存在するのになかったことのように触れられない問題。今や「五輪は延期か中止すべき」という世論がまさに現政権から見て見ぬふりをされているような気がしてなりません。専門家が「この状況で五輪は普通はあり得ない」と疑問を述べたら「自主的な発言だ」と切り捨て聞く耳を持たぬ姿勢。「いや、そこに象いるんですけど?」と問いたいところですが、邪魔な象はいないことにされているようです。何となく象の大群たちはそんな状況を見て「僕らはここにいるよ〜」と移動しながら訴えかけているのではないかと思ったりしてしまいます。自分に不都合な物はなかったことにしてしまう、そんなものへの疑念を発信しているのではないかと。

そういえばその移動中の象の何匹かが途中酒造所へ立ち寄り、酒を飲んで酔っぱらって寝てしまったというニュースには個人的に親近感が湧いてしまいました。象にも酒好きがいるんかいと。我々と一緒やないかいと。これも現在緊急事態宣言下に於いて飲食店で酒の提供が禁止されている状況に「いや、僕らはお酒を飲むよ!変だものその決まりは!」と疑念を発信しているのかもしれません。アンプ内蔵のギターZ0-3が海外では「NOMAD」と呼ばれていると前にも書きましたが、まさにこの象の移動はノマドそのものです。誰かが決めた場所や暦、そんなものには縛られない自由な象の姿は私にはとても強く美しい存在のように見えます。
大勢の象がどこへ行き何をしようとしているのか。わかりませんが、何だかロマンをかき立てられます。今後もsee the elephantしていこうと思っている私です。

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シカカタン考

5月もあっという間に終わってしまいました。もう6月とは。

緊急事態宣言延長とのことで、またお店で酒が飲めないと思うとやるせなくなり、ついお店で酒を飲みたくなるのですが、それが出来なくてまたやるせなくなるのです。そりゃあ路上飲みも増えるというものです。なぜならお店で飲めないのだから。国を上げての感染対策が禁酒だなんて後世に笑われることでしょう。何よりあんたらこの1年何やって来たのよという話です。感染拡大してるのにGO TOだとかGO RINだとかGOさすなっちゅー話です。こんな状況に於いて何が何でも五輪を開催しようとする一部の人間の金と利権を貪る浅ましさたるや。何の根拠もない安心安全を繰り返す原稿読みマシーンのような首相の会見を見ながら「もうこの国終わってるなあ」と諦観の域に達し、猫を撫でながら家で酒を飲んでいます。酒場で静かに酒を飲んで肴をいただく癒しの時間が欲しいのです。五輪なんていらんのです。もう酒しか勝たんのです、私は。
ところで最近よく聞く「〜しか勝たん」という文言、最初耳にした時は「シカカタン」という不思議な語呂が「鹿加担」という漢字に変換され、奈良の公園にいる鹿たちの様子が思い描かれたものです。鹿が加担することとは何なのでしょうか。男たちの悪だくみ(by安倍昭恵)みたいなことでしょうか。世の中の事象全てに鹿が加担していたら面白そうですけどね。五輪も鹿加担。IOCの人たちも全員中身は鹿。選手村に配布されるのは15万個の鹿せんべい。五輪のテーマソングは吉永小百合の「奈良の春日野」です。「奈良の春日野 青芝に 腰をおろせば鹿のフン フンフンフーン黒豆や」でお馴染みのあれです。代々木公園の樹を切るのも奈良公園への変身が目的だったのかもしれません。鹿の加担する五輪。アルマゲドンでも来ない限り開催だそうです。フンフンフーン。
まあ五輪に関して言えば鹿の前にもう1匹動物がいそうですけどね。そう馬です。馬鹿ってことです。五輪に関しては招致の段階から馬鹿ばっかりあぶり出されている印象です。馬鹿発見器だなあと思いながら見ています。一番可哀想なのはアスリートの方々ですけどね。彼ら彼女らには何の罪もないのに。
この間久々にテレビを見たらテロップで「緊急事態宣言発令中」「感染者数○人」「死亡者数○人」「まん防発令中」みたいなのがずっと流れている横で「バスケチーム、オリンピック出場が決まりました!」とめっちゃ明るいムードで報道されていて、「え、そのふたつ共存するの?」と不思議な気持ちになりました。五輪だけがコロナ禍ではない世界の事象のようです。鹿と馬の加担する五輪。
どうせなら猫の加担する五輪を見たいものだと思いながらミルココを撫でている私です。こんな状況いつまで続くのでしょうか。f:id:fishingwithjohn:20210604065559j:image
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低音回想

この間ベースを新調したので、以前使っていたベースの方を処分することにしまして。前にギターをオークションで売却した時はハードケースをさらに段ボールで梱包したりなど発送が面倒くさかったので、もう楽器屋さんに持ち込むことにしたのです。もう言い値で結構、その場で引き取って下さいなという感じで。

しかしいざ売る前に全体のクリーニングなどしていると「ああ、これで広島のフェスに出演したなあ」とか「大阪と京都を回ったなあ」とか「恵比寿の天窓スウィッチ閉店しちゃったなあ」とか「これであの曲の録音したんだよなあ」とあれこれ思い出が蘇るものなのですね。最近は山田バンドのライブでベースを弾く機会が増えたので、ライブやリハの光景などが浮かぶのです。それでも新しいベースがすでにあるし、もうこちらは弾かないので「良い人に貰ってくれよう」と願いながら楽器屋に持って行ったのです。

下取りに出す時は「いくらになると良いなあ」と高望みするとがっかりするし、数々の思い出を安く見積もられた感じになるのが嫌なので「まあせいぜい5000円でしょ、いや。2000円でも良いのよ。思い出の方はプライスレスだから。演奏して来た旋律は心に残ってるから。安くて良いのよ〜」とかなりハードルを下げて臨むのですが、今回も目標金額2000円という破格値を設定して持ち込んだのです。でもきちんと念入りにクリーニングして少しでも印象良くする辺り、嫁に出す我が子に化粧を施し綺麗な着物で飾ってあげる親のような仕草になってしまいますね。大切に育てたベースちゃんをよろしくという感じです。
楽器屋に持ち込むと「30分くらいお時間かかります」とのことで、外に出て街を歩きながら「あのベースって御茶ノ水で買ったんだよなあ」とか「ブイブイ得意気に試奏するのが恥ずかしくて取りあえず音だけ出して、まあ良いっしょみたいな表情を作りながら買ったんだよなあ」とか出会いのことを思い出してしまうのですね。そんなこんなベース回想をしていたらすぐに連絡が来まして。
楽器屋に戻り「査定をお願いしていた五十嵐ですけど〜」と告げると「あーはい、こちらですね」と店員さんが書類をぱらりとめくった瞬間に金額が見えてしまったのですよね。2と次に続く0の数字が。一瞬ゼロの数がわからず「あれ、本当に2000円なの?嘘だろおい!私とベースの輝かしい青春の日々がにせんえんだと?ふざけんなよう!」と目標金額通りのはずなのに怒りが噴出したのですが、いざ落ち着いて金額を見せられたら2万円でした。ゼロをひとつ見失っていたのでした。直前に2千円かと思っていたので余計に2万円が高値に思われ、「ありがとうございます!」とすぐにその額で引き取ってもらったのですが、長年使い込んだものがその額なら御の字なのです。
行きに背負っていたベースがなくなり、軽くなった身体で帰路に着きながら「ベースくん、今までありがとう」と感謝の念を抱いた私です。このベース、次に誰の手に渡るのでしょうか。果たして。

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油壺マリンパーク、ONE NITE BLUES

京急油壺マリンパークが今年9月に閉館になると聞き、そういえば1回もいったことがないなと思い、この間訪ねてみたのです。三崎口からバスで15分なので、鎌倉からだと1時間半くらいでしょうか。前にmolnの展示のために永井宏さんの作品を借りに三崎口に来たことがあるのですが、その時以来です。

三崎口へ行くには途中久里浜から京急に乗り換えるのですが、久里浜と聞くといつも仲井戸麗市の「久里浜年少〜」と歌われる「ONE NITE BLUES」という曲を思い出してしまいますね。久里浜の少年院は「あしたのジョー」でジョーが収監されたという設定なので、「ジョーははるばるここまでやって来て力石と会うのか」と感慨深くなりました。東京からだとまさにはるばるといった距離感ですよね。そういえば電車で向かい側に座っていた大学生らしき男子が力石にちょっと似ていて、「力石の生まれ変わりか?」なんて思いながら電車に揺られておりました。

三崎口の駅前は小さいセブンイレブンくらいしかなく、本当に何もないのです。そこからバスに乗ってようやく油壺マリンパークに辿り着きまして。こちらの施設、創業が昭和43年だそうですから私よりも年上です。あやは幼少期の頃1回だけ来たことがあるそうですが、水族館としてはベテランといった感じでしょう。約450種6000点の生き物が展示されているそうです。わんちゃんも一緒に連れて行ける水族館とのことで、犬連れの方が多数いらっしゃいましたね。
早速会場内に入り、様々なお魚くんたちを見て回る我々。こちらにはたくさんのサメの生体や標本を見られるので、サメ好きな方は必見ではないでしょうか。特に円柱上の建物の壁面に設置された回遊水槽では巨大なサメがこちらに向かって泳いで来るのを眺めることが出来て、迫力満点です。大小たくさんの魚の泳ぐ姿を見られてまさにお魚天国です。我々は「わーイカだ〜」「熱帯魚だ〜」「クラゲだ〜」とパシャパシャスマホで写真を撮っていたのですが、同じようにパシャパシャと本格的な一眼レフのカメラで撮るおじさんが我々と同じペースで回っており。やけに太ったおじさんでそれこそ「あしたのジョー」のマンモス西みたいな体型なのです。「何だこのおじさん、マンモス西の生まれ変わりか?」と思って見ていたのですが、西と違うのはこのおじさん、やけに臭うのです。そう、体臭がきついのです。年齢は60代前半といったところでしょうか。年齢的にはむしろ丹下段平に近いのですが、彼が近くに来ると「あ、臭いな」とすぐにわかるのです。私は西を避けながら展示を見て回ったのですが、なぜか気付くと彼は近くに来て撮影をしているのです。私たちに懐いているのでしょうか。もはや「西を避けながらお魚を見るゲーム」をプレイしているかのようでしたが、それでも楽しめましたね。途中「お魚の学校」みたいな魚ショーもあったり。こちらは昭和な雰囲気で懐かしい気持ちになりました。
外に出るとペンギンくんがいたり、カワウソくんがいたり、絶滅危惧種の生き物を展示するスペースもあったり。ペンギンを撮影していたらぷ〜んと臭って来たので「あ、うんちでもしたのかな」と思って横を見たら西がいたので「何だ!またお前か!」となる場面などありつつ。こちらのマリンパーク、結構広大で三浦の海も眺めることが出来るし、くつろげるスペースもたくさんあるし、のんびりするには最高な場所じゃないでしょうか。(西さえ離れていてくれればですが。)
こちらの施設、レストランや売店もあり、売店では三浦のイチゴを使ったアイスなど販売されており。あやが「イチゴのアイスを食べたい!」と言うのでベンチに座って食べていたら、ふと見覚えのある人物が目の前にいたのです。そう、先ほど電車の向かい側に座っていた力石似の男子なのです。力石がひとりでイチゴのアイスを黙々と食べているのです。何なのでしょう、ここはマリンパークではなくてあしたのジョーパークなのでしょうか。力石は生前減量に苦しみ白湯さえ飲まなかったから、生まれ変わってイチゴのアイスをむさぼっているのでしょうか。しかし西もそうですが力石も男子ひとりで水族館に来ている様子で、家族連れ、犬連れでも楽しめるし、ひとりでも楽しめる懐の深い場所なんだなと思った次第です。
そして本日のメイン、イルカとあしかのショーが始まるとのことで、別会場へ移動し。ここでも我々の斜め前に陣取る西。もう一緒のチームみたいなものです。そして始まったショーですが、いやー素晴らしかったですね。指示通りに手を振ったりピアノを弾いたりするあしかくんに、アクロバティックに水中からジャンプし旋回し鳴き声を上げるイルカくん。息の合ったパフォーマンスに「おお〜」と感嘆してしまいました。イルカって本当に頭が良いし、ここまで人間に懐くんだなあとその愛情にグッと来てしまいました。隣では感動で泣いているあや。
油壺マリンパーク、昭和な懐かしい風情もありますが、とても管理の行き届いた現役の水族館といった感じで、とても心地良かったですね。老朽化のため9月に閉館とのことですが、きちんと最後まで成績を残して綺麗に引退していくスポーツ選手のような矜持を感じました。あしたのジョーのように真っ白に燃え尽きてリングを去るのでしょう。まだ閉館まで時間があるので、お近くの方はぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。
それにしてもマンモス西も力石もたくさんの生き物を前に一体何を思ったのでしょうか。久里浜年少、ONE NITE BLUES。

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低音仙人、象さんを積む

緊急事態宣言が延長され、それに伴いマンボウだかヤンボウだかの指定区域が拡張されたせいで「隣町ではお店で酒が飲める」現象が消滅しました。飲ん兵衛としてはやるせないのです。あの街この街どこでも禁酒状態です。「吉田類の酒場放浪記」や「町中華で飲ろうぜ」などの酒飲み番組を好んで鑑賞しているのですが、この期間、番組のロケはどうなっているのだろうと心配しています。あらゆる娯楽が自粛を強いられているのに五輪だけは強行されようとしているおかしな世の中です。酒でも飲まないとやってられないのです。

この頃はよく新調したばかりのベースを弾いているのですが、ギターと違ってベース1本だけだと独奏として物足りなく、しかもアンプを通さないと鳴らないという構造だし、リズムやメロディを鳴らす楽器と寄り添わないと活きないというこの感じ、つくづくバンドをやりたくなる楽器ですね。ベースを買ってバンドを組まないで家でひとりで弾いています、宅録もしません、音源に合わせての演奏もしません、単独で低音をぶんぶん鳴らしているだけで楽しいです、という低音仙人みたいな人っているのでしょうか。ストイックに低音だけを単独で鳴らし続ける孤高の仙人。たまに何かのフレーズをひとりで繰り返し練習している時に「あ、今自分、低音仙人になってる?」と思う時はありますけどね。低音仙人と聞いてイメージするのはMUTE BEATのベーシストだった松永さんでしょうか。(完全に見た目で)
ベース弾き語りという物珍しいスタイルで有名な芸人のはなわさんですが、ロケなどではアンプ内蔵のZO-3というベースをよく使っていましたね。エレキ楽器はアンプがないと鳴らないという弱点がありますが、その点ZO-3は画期的な存在だったのではないでしょうか。アンプを持ち歩かないでも演奏出来るという。名前の由来は形が象さんに似ているからだそうですが、海外では「NOMAD」という名称なのだそうです。元々遊牧民を意味するノマドですが、最近は決まった職場を持たないで移動先で仕事をするスタイルの人のことを称したりしますね。ネット環境さえあればどこでも仕事ができるという。アンプさえあればどこでも演奏出来る、遊牧民のように移動しながら演奏出来るという点ではノマドという名前の方がぴったりな気もしますが、ZO-3という親しみ易い名前だったからこそ、ここまでヒットしたのでしょう。丸みを帯びた可愛らしい造形は「ELEPHANT」という感じでもないし、まさに「象さん」という感じ。(しかし猫さんとか犬さんとか言わないのに、なぜ象にだけはさん付けなのでしょう)
コロナ禍でリモートワークが推奨され、ますますノマド化が進んでいる昨今ですが、逆にこの現象を「象さん」と呼んでみるのはどうでしょうか。「俺今、象さんだからさ。会社行かないでカフェで仕事してるわ」みたいな。スタバでパソコン開いている人がみな象さんだったら今より少しは平和になるような気もします。街のあちこちに象さん。勿論私も象さんです。
英語で「see the elephant」って「世を知る、経験を積む」という意味なのだそうです。昔の人はほとんど本物の象を見たことがなく、象を見たことがある人は経験豊富だということらしいです。象さんはそんな意味にも使われているのですね。
そんなこんなで象さんしつつ、ベースを弾きつつ5月を過ごしています。お店で酒が飲めるようになるのはいつのことでしょうか。果たして。f:id:fishingwithjohn:20210518082352j:image
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ベースを鳴らすエンジェル

いつの間にか5月になってしまいました。早いのです。

緊急事態宣言とやらが出て何よりも困惑したのが、お店で酒が飲めないということでしょうか。お店でちょいと1杯が何よりの癒しである私にとって禁酒は己の翼を折られたようなものです。飛び立てぬのです。自由に大空を。禁酒や消灯や時短や減便でコロナが収まるくらいなら苦労しませんぜという話です。検査の徹底や医療の整備、ワクチンの確保など他にやるべきことたくさんあろうに、やれ五輪だ改憲だとどうでも良いことばかり進めて国民には我慢しろ、酒を飲むななんて道理が通ろうかという話です。翼を折られたエンジェルこと五十嵐はぷんすかと怒りながら「隣町なら飲んでも良いんでしょ!」と隣町まで出かけて飲んだりしています。ここは駄目だけど何キロ先は飲んでも大丈夫みたいな不思議な区分け、何なんだろうという感じです。そもそもノンアルでも食事しながらぺちゃくちゃ喋っていたら意味がありません。意味のないことを命じられることが一番嫌いでお馴染みの私はぷんすかが止まりません。怪物くんの大噴火みたいな状態で日々過ごしています。もう五輪は諦めてその分の労力と予算をコロナ対策に全力で当てて欲しいものです。てかワクチンも満足に確保出来ないってその仕事の出来なさ何なの、うちの猫どもの方がよっぽど役に立つんですけど〜という感じです。猫以下の生き物が首相だなんて。それ言ったら猫に失礼ですけどね。
ところでこの間、ベースギターを新調したのです。長年使用していたベースも調子悪くなって来たし、どうせ今後もライブやレコーディングで使うし、何よりもコロナと現政権の無能さに鬱憤が溜まっていたのもあり、「うりゃあ〜!!」と気合いを入れるために購入に至りました。楽器屋に試奏に行こうかとも思ったのですが、電車に乗って出かけるのも憚れるし、何よりも欲しいものがその店になさそうだったので、えいやとネットで買ってしまいました。新しい楽器を買うのは何年振りでしょうか。やはりテンションが上がるものですね。いざ届いて段ボールを開ける時にも「ふふふ〜ん」と鼻歌が出たほどです。コロナ禍で失われたもの。それは鼻歌です。それが蘇ったのです。それだけでも買った甲斐があったというものです。いざ段ボールから取り出してぴっかぴかのベースを手にしてすっかりご機嫌です。私は車に乗らないのですが、新車を買ったらこんな気持ちになるのでしょうか。磨きたくなるような撫でたくなるような。久々に良い物を買ったという感じです。いざベースを置いておいたらココ坊がにゃんだにゃんだと見に来て匂いを嗅いでおりました。おいココ坊、それはベースっていうんだ、低音が鳴るんだぜと教えて上げたらきょとんとしてましたけどね。
ベースの入っていた段ボールをゴミ捨て場に出しに行った時、「この人フェンダーのベースを買ったんだな」と近所の人から悟られそうだなあと思ったのですが、よくよく考えたら一般の人はフェンダーの名前もベースという楽器のこともあまり知らないでしょう。たまに「近所の人、新しく掃除機買ったんだなあ」と丸わかりの段ボールゴミがあったりしますけどね。昔サザエさんのエピソードで、磯野家の外に冷蔵庫の段ボールを置いておいて「あれ、サザエさん家、冷蔵庫買ったの?」と近所で話題になるも、実はサザエさんがお金持ちの知り合いから段ボールだけ貰って来て見栄を張って外に置いておいただけ、というお話がありました。それだけ冷蔵庫が高級品だったという当時の背景があるにせよ「つまらないエピソードだな」と思った覚えがあるのですが、今でもそれを何故か覚えていて、段ボールを見る度に思い出すのです。中身のない空っぽの高級品。現政権、政治家どものやってる感だけ演出してその実何もやっていない空っぽな感じ、その振る舞いに似ているなと思わざるを得ません。「オリンピック大成功」「コロナ禍に打ち勝った証」という立派な段ボールを家の外に置いているけど中身はないのです。サザエさんはそんなちっぽけな見栄を張って生きていて虚しくならないのかなと思ったものですが、政治家は段ボールをどしどし置いてイメージだけで乗り切ろうとしています。中身のない段ボールには「中身が入っていないよ!」と言わなくてはいけないのです。
緊急事態宣言延長でまたお店で酒が飲めない生活が続きそうです。ベースで低音を鳴らしながら途方に暮れている私です。翼をください。この私に翼を。

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