草とten shoes×高橋久美子 Autumn Tour2019 ツアー記1

奈良、兵庫、愛媛と周る草とten shoesと高橋久美子さんによるAutumn Tour2019も無事終了しました。各地ご来場いただいた方々、どうもありがとうございました。昨年の台湾に続いてのツアーでしたが、まあ笑いあり涙ありの珍道中となりました。ツアー初日は奈良に移動してすぐライブというスケジュールで。まずは羽田から飛行機で伊丹空港まで飛ぶのですが、あやが「この時間で良いんじゃない」と調べてくれた電車で鎌倉から向かったところ、時間を間違えていて集合1時間前に羽田に着いてしまい。まあ1時間遅れじゃなかったから良いようなものの、慌てて準備して出発したのですでにお疲れモードなのです。とりあえずみんなが来るまで休憩しようと荷物を預け中に入り、うどんなど啜っていると岩崎さんから「着いたよー」「クミコンと合流したよー」などと連絡が来て。アユミさんからは何故か「アースシェイカーのギターの人がいた」「大鵬と書いてあるお相撲さんがいた」などと謎の目撃談が報告され、地面を揺るがす何かが起きるという暗示なのかしらと思っているとやがて草テン、クミコン全員が揃い。いよいよバンドツアー出発です。
飛行機に乗って1時間、伊丹空港に着いたら優秀なジャーマネ岩崎さんがすぐレンタカー屋さんに電話をしてくれ。聞くとレンタカー屋さんが空港まで迎えに来てくれるとのことで、一行はギターだのカホンだのスーツケースだの大荷物をせっせと運び、待ち合わせ場所で待っているとやがてレンタカー屋のワゴンが到着し。ドライバーさんがさらば青春の光の森田そっくりのおじさんで、我々の大荷物を迅速に車内に詰めてくれまして。聞けばどうやらそこに5分しか駐車出来ないシステムらしく、何しろ急がされるのです、さらばの森田に。「5分過ぎたら有料なんで!早く乗って下さい!」と5分ミッションをあわあわとクリアし、いざ出発すると今度は森田が「お客さん、この大荷物じゃあレンタルした車に乗り切らないかもしれませんよ」と脅すのです。岩崎さんは少しでも経費を抑えるべく社長の観点からギリ小さめの車を予約していたのですが、我々の荷物が多過ぎたのでしょうか。岩崎さんは強気に「いやー何とか詰め込むから大丈夫ですよ〜」と言うのですが、森田は「いや〜難しいやろなあ〜」と森田の口調で言うのです。実際の車を見ないと判断が難しいので、我々は荷物詰め込みミッションを前に緊張していたのですが、いざレンタカー屋さんに着いて車を見たらギリ入りそうなサイズなのです。「いや詰めればいけるでしょ!」とクミコン。岩崎さんが手続きをしている間にパズルの如く荷物を詰め込む我々。結果的に荷物は綺麗に車内に収まり、「森田こら、ジャストで入ったやんけ!何脅しとんねん!」という顔で見ると森田は「へー入ったんだ」みたいな顔で淡々と車の説明を始めて。そんな調子では青春の光も当たらぬで森田よ、と心の中でツッコミを入れた私です。
そこから一行は車で奈良へ移動です。運転するのは優秀ドライバー岩崎さんです。1時間ほど走り、見慣れぬ地方の風景に旅に出て来たことを実感しているとやがて奈良は橿原神宮へ到り。良い感じの田舎町に突然お洒落なカフェが現れ、今日の会場sunday treatさんに到着です。ラトビア買付けの旅でも一緒だった店主あやこさんと楽くん親子と久々の再会となりました。今回ライブに合わせてカマクラ張子の展示販売もしていただき、店内には綺麗に張子が並べられておりました。早速頼まれていた張子への名入れなど仕事モードに入る私を横目に女性陣は腹ごしらえ。
そしてスタッフさんは会場準備、我々は機材のセッティングをし、リハーサルです。今回クミコンのステージに草テンメンバー各々も合流し、セッションをするのでその段取りを確認しました。まあその場の気分でやること変えたり自由なんですけどね。あやは少し喉が不調でリハで整えておりました。
そして迎えた本番、ありがたいことにお客さんもたくさん入ってくれて。京都での猫町フェスを見に行く流れで来てくれた方もいて嬉しかったですね。まずはクミコンによるステージですが、さすがラジオDJだけあって巧みなトークでお客さんの気持ちを掴み。全編詩の朗読なのですが、音を鳴らしたりお客さんと声の掛け合いをしたり、リズムをつけたり、とても音楽的なのです。言葉も楽器のひとつになるのだなと感心しながら見てしまいました。山の名前を各地の地元の山の名前に変えるなど、ツアーならではの変化が楽しめました。
そんなクミコンワールドへ草テンからはまずアユミさんがピアノの伴奏で入り。今回のツアーでのアユミさんの伴奏は毎回アドリブだったのですが、叙情的で詩に寄り添っていてとても良かったですね。そして岩崎さんも鍵盤ハーモニカで参加です。アユミさんと共にクミコンの詩の世界に彩りを与えておりました。そして私もギターで参加しまして。クミコンのエッセイの朗読に伴奏したのですが、ストーリーに合わせて曲調を変えて音を鳴らしました。最初は手探りだったのですが、ツアーをやっていくうちに固まっていきましたね。そして問題作「アーモンド」です。私がクミコンとアーモンドという言葉を掛け合いするのですが、口調やイントネーション、強弱だけでは限りがあるなと思い「ダイヤモンドじゃなくて?」「中村主水(もんど)じゃなくて?」と韻を踏んだり、次第に大喜利みたいになっていきました。この日は初日だったのでまだ手探りな部分もあったのですが楽しかったですね。そしてあやもクミコンと連詩した「時間」を披露しました。ふたりの言葉の選び方や読み方など相性が良く、各地で好評でした。
そしていよいよ草テンのステージです。今回はアルバム「月曜日にさえずる」全曲に加え、新曲「わたしのフィーカ」、高橋徹也さんに提供していただいた「波の音が聴こえたら」、近藤研二さんに書き下ろしていただいた「モイ」などを演奏しました。私は冒頭こそ音響トラブルで少々動揺したのですが、ライブが進むにつれ落ち着いて演奏出来ました。何しろ会場のsunday treatさんの雰囲気がすごく良かったですね。岩崎さんのMCもなめらかで。今回のツアーは割と全員で喋る機会があって良かったですね。今回は草テンのステージにクミコンもパーカッションで加わっていただき。あのチャットモンチーのドラマーがリズムを鳴らしてくれるのだから最強のサポートです。全編力強くバンドを走らせてくれました。「草とテンシューズ」では手拍子もいただいて嬉しかったですね。アンコールの「星めぐりの歌」まで駆け抜けました。
終演後はクミコンが著作にサインしたりファンの方と談笑したり、私もお客さんに挨拶したり張子に名入れしたりしていたのですが、ふと気付くとあやの姿が見当たらないのです。楽屋に行ってみるとあやがぐったりと床に寝ており。どうしたのかと聞くと超絶に体調が悪いと言うのです。何か突発性の病気なのか、ひょっとしてインフルエンザ?ツアーもやむなく中止か?と全員で心配したのですが、ツアー前日までmoln業が多忙で、今朝も時間を間違えて早めに出発したので寝不足と疲れではないかと私は踏み。「とにかく寝るのだ、寝てから判断だ!」となり。スタッフさんたちにお礼を言い、機材を撤収し車に詰め込み今日の宿に移動することにしまして。
敏腕ジャーマネ岩崎さんがこの日押さえてくれた宿は近くにある「あるがまま」というゲストハウスで。頭の中でビートルズのレットイットビーが鳴ったのですが、田んぼと住宅が並ぶ閑静な町を走りながら本当にこんなところに宿があるのかと思っていると本当にそんなところにあるがままに存在しており。味のある母屋と思しき建物に入るとマスターがおり。マスターこだわりなのでしょうか、山小屋のような内装に味わいあるフクロウの置物、千鳥風に言えばクセが強いのです。その周りには手作り感溢れるコテージが点在しており、洗面所もトイレも外に独立して存在しており、小さいシャワー室が離れにあるという不思議な構造で。我々の部屋は1番奥のコテージだったのですが、雨も降っていたし、何しろ真っ暗でライトがないと歩けない状態なのです。そこを重いスーツケースを持って運び、あやは体調不良でフラフラで、過酷なキャンプなのかこれは、と思いながら着いた部屋には2段ベッドが4つ設置されており。何というか昭和の合宿部屋といった風情なのです。とりあえずそこであやは寝ることにし、他のメンバーは近くに温泉があるからそこに行くことになり。私はあやの看病ではないですが、体調不良の者をひとり残すのも何なので部屋で待つことになり。私の分のご飯は買って来てもらうことになり、「何が良い?」と岩崎さんに聞かれたので、何よりも酒を飲みたかった私はハイボールをよろしくと託し。
見知らぬ地の見知らぬ宿でぽつんと私は何をしているのだろうかと、先ほどのライブが遥か過去に思えながら部屋で待っていたのですが、とりあえず私もシャワーを浴びようとライトを付けて雨の中をシャワー室に行き。雨で足下はぐちゃぐちゃだし歩きにくいのです。電源を入れ中に入ると一応小さい浴槽とシャワーがあり。他にも宿泊客がいるみたいだし、浴槽に湯を溜めるのも何かとさっさとシャワーを浴びて部屋に戻るとまだあやは寝ているし、やはりひとりポツネンと待つしかないのです。そこから2時間は経過したでしょうか。お腹も減って来るし、みんな早く帰って来て〜と思っていると一行が戻って来て。「いや〜良い風呂だったよー」とさっぱりした様子の岩崎さんが「風呂上がりファミレスでご飯も食べて来ちゃった〜。美味しかった〜」と言うのです。私がひとりポツネンと待っている間にみんなは温かい湯に浸かり疲れを癒し温かい食べ物を口にしていたのか、私のご飯は?と岩崎さんに聞くと「コンビニでハイボールとおにぎり買っといたよ〜」とのことで。もうこうなるとコンビニのおにぎりでもありがたいのです。みんなの楽しげな風呂エピソードを聞きながら私はひとりハイボールを飲み、コンビニのおにぎりを食しました。ハイボールとおにぎりは私を裏切らないのです。「橿原神宮ロンリーハイボール」として私の中でこの日のハイボールとおにぎりの味が記憶されました。
あやはそこから朝まで寝続けましたが、アースシェイカーと力士に会うという地を揺るがすか如き暗示はこの謎の体調不良のことなのでしょうか。あやは復活出来るのでしょうか。ライブで疲れていたみんなもハイボールでほろ酔いの私もその後あるがままに眠りにつきました。そう、ツアーはまだまだ続くのです。

 

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ココ坊フライング

気が付けば10月になってしまいました。毎日慌ただしく暮らしていると時の経過が本当にあっという間なのです。ココ坊が我が家にやって来たのは6月なので、早くも4ヶ月が経ってしまったということです。その間も色々やらかしているイタズラ坊主のココ坊ですが、ココ坊フライング事件は特に大きな出来事として記憶されることでしょう。
事の発端はある朝、私がゴミ捨てに行こうと玄関を出ると、どこからかミャーミャーと猫の鳴き声が聞こえたのです。あれ近くに猫がいるぞと家の周辺をきょろきょろ探すとまさに我が家の横の植え込みにいたのです、ちょこんとお座りした猫が。それがやけにココ坊に似ているのです。いやよくよく見るとココ坊本人なのです。「あれ、この猫何だかココ坊そっくりだな〜。いや、ココ坊っ?本人っ?何で外に出てるのっ?」と私は驚き、取りあえず身柄を確保しなければと「ココ坊〜、おいで〜」と呼んでみるも坊はきょとんとして動かないのです。以前ミル坊が脱出した時は追いかけようとするとかえって逃げたなと思い出し、ここは全世界の猫が大好きでお馴染みのおやつ、ちゅーるで誘い出すしかないと「あやくん!ちゅーるを持って来てくれ!ココ坊が脱出した!」と家の中にいたあやを呼ぶとその尋常ならざる私の声色に驚いたのか「何っ?脱出だとっ?」と手にちゅーるを持ってダッシュで外に出て来て。さっきまで家の中にいたはずなのにどうしたことかとあやも動揺しておりましたが、まずは捕まえるのが先決です。いざあやが植え込みにいたココ坊にちゅーるを差し出すと最初は警戒して後ずさりしていたものの、その美味しそうな匂いに抗えぬのか「あれ、ひょっとしておやつ?好きなやつやん!」と能天気にこちらにトコトコと歩いて来て。「それ、今だっ!」と近寄ったところを私は渾身の力でココ坊の身体をむんずと捕まえ、「もうお前を離さないぞ!永遠に!フォーエバー!」とラブソングの一節のような言葉を発しながら何とか家の中に連れ戻すことに成功したのでした。いやー危ないところでした。あのままどこかに逃げて行って車に轢かれるなどしたら大変です。
それにしてもどこから外に出たのかです。ゴミ捨ての時に玄関開けた瞬間に足元を飛び出したのならわかりそうなものですが。すると2階を調べに行ったあやから「大変だ!網戸が全開だ!」との声が聞こえ。どうやら見たところ爪で網戸を自分でこじ開け、窓際で遊んでいるうちに2階から落下したようなのです。2階といっても結構な高さです。スイカを落としたら余裕で割れる高さです。ジャッキー・チェンなら軽く飛び降りれるのでしょうが、非ジャッキーである私ならどこかしら怪我をしてしまうことでしょう。こんな距離を落下して大丈夫なのかとココ坊を見ると足をひきずるでもなく辛そうでもなく普通に歩いているのです。顔を見たらあごに擦り傷はありましたが、それ以外は特に異常は見当たらないのです。お前はジャッキーレベルなのか、プロジェクトAの時計台落下シーンを人知れず再現したのか、これからお前をジャッキー・ニャンと呼んでやろうか!と感心したものの、外傷はなくても内臓に何かしらの異常があるかもしれません。一応病院に連れて行こうと思ったのですが、あいにくその日は休診日で。今日一日様子を見て明日連れて行こうと相成ったのですが、いつもは元気いっぱいのココ坊がその日は寝てばっかりだし、心なしかグッタリしているのです。ショックを受けているのか、もしくは落下により何かしらの異常をきたしているのでしょうか。終始気が気でなかったのですが、次の日の朝には何事もなかったかのように家中を走り回っており。昨日のことは忘れました!とばかりに元気いっぱいなのです。これはもう大丈夫かもなと思ったのですが、一応病院に連れて行って全身チェックしてもらったところ、「あ、元気ですね。異常ありません。」とのことで。ほっとひと安心した我々です。
病院の待合室では他のお客さんたちと「おたくの猫ちゃんいくつ?可愛いわね〜」「うちは3ヶ月なんだけど耳の調子が悪くて〜」「うちの子は元盲導犬だったんですよ」「わーお利口さんですね〜」などと犬猫交えた飼い主同士の交流が成され。お互いの犬猫を撫でながらこんなピースフルな空間があるのだなと感心してしまった次第です。世界の戦争を止められるのは最早可愛い猫や犬しかいないのではないでしょうか。
そんなわけでジャッキー・ニャンことココ坊を連れて帰ると、ミル坊が早速近寄って来てココ坊の全身をペロペロ舐めておりました。心配していたのでしょうか。その後1階にしか付けていなかったストッパーを2階にも付けたのは言うまでもありません。どこから脱走するかジャッキーの動きは読めないのです。 
ココ坊は2階からの飛翔の瞬間、こちらもリアルに飛んだ窪塚洋介の如く「アイキャンフライ〜!」と叫んだのでしょうか。おそらくその落下のスピードは初体験だったことでしょう。「春が2階から落ちて来た」は伊坂幸太郎の小説「重力ピエロ」の冒頭の文章ですが、ココ坊が2階から落ちて来た忘れられない夏になりました。ヒーキャンフライ。

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猫たちが繋ぐ縁 猫町フェス2019

先日山田氏から「五十嵐くんも猫町フェスにカマクラ張子で参加しちゃいなよ」と誘われたので、急きょ猫町フェス限定の猫だるまを記念グッズとして用意し臨んだのですが、いやーもうとにかく最初から最後まで楽しいフェスでしたね。当日会場のスターパインズカフェに着いたらすでに物販コーナーには山田氏のTシャツやらバッジやら、近藤さんのCDやらモイウニグッズやらむぎ(猫)さんのノートやらグッズが賑やかに展開されており。そしてバンドのリハーサルの方も進められており、すでにお祭り感満載なのです。そこに私も「祭りだぜ!」とばかりに早速招き猫などを陳列させてもらいまして。リハの合間にはこの日のために用意した猫だるまを主役3人(2人と1匹)に差し上げたのですが、山田氏と近藤さんは水色を、むぎさんは黄色をそれぞれチョイスしておりました。(同じカラーを買われた方、お揃いですよ。)
その後同じく物販で参加の雨と太陽のおふたりと草テンの岩崎さんも来て、さらに展示は賑やかになり。ふと横を見るとカズトくんらスタッフさんがみんなでたくさん風船を膨らませているのです。何事かと問うと客席に投げ込む用だと言うので、私も手伝うことにしまして。風船を膨らませるだなんて何年振りのことであろうとふうふう息を吹き込み、頭クラクラになりながら作っていると横で岩崎さんが「私肺活量あるんだよね〜」と余裕を見せており。風船膨らませにおいてもこの人はポジティブであるのかと感心しつつ、一同でたくさん風船を作りました。このみんなで作り上げる感じ、文化祭みたいだなと思いつつ。
この日のシークレットゲストである女優の峯村リエさんには、以前ミルブックス藤原さん経由で彼女の愛猫日差ちゃんの招き猫をお作りしたことがあり、リハ後にご挨拶をさせていただきました。草テンのアルバムにコメントを書いていただいたはしもとみおさんにも初めてご挨拶出来ました。猫の縁が色々繋がるなあと思いつつ。
その後開場するとたくさんのお客さんがどっと入場し。何しろ超満員なのです。みんなむぎさんや山田氏や猫町フェスのTシャツを着ていて盛り上がっているのです。お祭りなのです。開演前だというのに早速猫だるまや招き猫などたくさんの方にお買い上げいただきました。どうもありがとうございました。みなさんの期待に満ちた表情が印象的でした。
その後客電が落ち、いよいよ本番を迎えまして。「イベントの連絡網を作った段階からもう終わるのがさみしい」という、日曜の夜のサザエさん現象が金曜に前倒しになったかのような山田氏の開会の挨拶にいきなりテンションの上がる会場。まさにお祭りです。そしてトップバッターはむぎ(猫)さんのソロパートです。実は私、生でステージを見るのは初めてだったのですが、動くむぎちゃんのあまりの可愛らしさに「撫でたい!」「抱きつきたい!」「スリスリしたい!」と悶絶しながら見ておりました。近藤さんがあれだけ乙女の如くデレデレするのもさもありなんです。歌もマリンバの演奏も素晴らしいパフォーマンスですっかり魅了されてしまいました。1曲目の「黒い鳥」で鳥の羽根が片方取れちゃうハプニングもありましたが(ああいうハプニングが起きるとワクワクしちゃうと後にご本人が言っておりました)、ボサな駄洒落の新曲も良かったし、大盛り上がりでした。
その後は近藤さんのソロパートで。流麗なギターインストで客席を魅了してからの、新曲「モイカウニカ」ではまさかのオケを流しながらのハンドマイク歌唱というスタイルで。ドラムイトケンさんのアドバイスでそうなったらしいですが、ケーブルが引っかからないよう巻く仕草といい、慣れなさと猫愛に満ちた歌声が何だか可愛かったですね。終わった後の演歌歌手の如き一礼と口パクのありがとうといい。この曲、カーコさんの意見により長めの歌詞が付いたそうで、近藤家の家族愛も感じました。「モイウニマスキングテープ」では歌詞の後半をアドリブでリズム隊イトケンを讃える内容に変え、わざわざリハでコーラスの練習をしていたベースイトケンさんが歌えないという状態になり。「そこの歌詞はほら、イトケンズ〜だよ」と近藤さんしか知り得ぬ歌詞を無茶振りする近藤さんのお茶目な一面が炸裂しておりました。
そして続いては山田氏ソロパートです。近藤さんの熱いギターソロが炸裂した「太陽と満月」から始まり、近藤さんとの共作「猫のふりをして」では「猫っぽいと言われるのは褒め言葉」という猫好きあるあるも披露され。(近藤さん作曲だけど山田氏っぽいグッドメロだな〜と思いました。)「lucky star」でひとしきり盛り上がった後にいよいよこの日のシークレットゲスト峯村リエさんの登場です。思いもよらぬ大物ゲストに沸き立つ会場。お祭りなのです。「きみは三毛の子」を愛猫日差の特徴を盛り込みながら替え歌で披露する峯村さんの力強い歌声にやはり舞台女優さんは発声が違う!と感心させられてしまいました。猫愛がひしひしと伝わって来て素晴らしかったです。
そして休憩を挟んでの第2部は猫町セッションです。主役3人(2人と1匹)にイトケンズ、さらにコーラスで猫の着ぐるみ姿のイノトモさんも登場し。賑やかにまさにお祭りといった感じのステージが繰り広げられました。(着ぐるみで譜面がめくれないイノトモさんの様が可愛かったです。)むぎちゃん、イノトモさんたちが歌う「猫町オーケストラ」はまさに猫たち自身による猫賛歌といった感じで、このイベントにぴったりだなあと聴き入ってしまいました。
そしてバンドは「るすばん天国」を演奏し始めまして。いよいよ風船を客席に投げ込む時が来たのです。どのタイミングなのか、向こう側のカズトくんの様子を伺っていたらふわりと風船が投げ込まれたので、「今かっ!」とこちらも風船を客席に投げ込み。突然の演出に沸き立つ客席。そう、お祭りなのです。私や岩崎さんらが1個ずつ落としていく中、峯村さんがおもむろに袋ごと「えいや!」と10個ほど一気に投げ込み、どどどど!と風船が落下して行きました。その豪快なスイングに舞台女優さんは身体が違う!と感心させられてしまいました。たくさんの風船が客席とステージを駆け巡る様は圧巻でしたね。
その後も楽しいステージは続き、まさに日曜のサザエさん気分の如き切なげな「日曜のセレナーデ」に続き名曲「天国かもしれない」、そして「AとBと」「AはBでCになる」「CとDと」というアルファベット曲が続き。山田氏とむぎちゃんとでアルファベット取り合い戦争が勃発しておりました。どちらが先にEあるいはFの曲を作るのか今後注目ですね。
この日ははしもとみおさんが作られた生前のむぎちゃんの等身大の彫刻がステージに飾られていたのですが、亡くなった猫たちへの思いを抱きながら主役3人(この瞬間は本当に3人)が歌う「日向の猫」を聴きながら、ちょうど猫を亡くしたばかりのお客さんと開演前に話したことなども思い出し、こうして猫が繋いでくれた縁でこんな楽しいフェスが開催されたのだなあ、本当に猫たちありがとう〜という感謝の気持ちでちょっと泣きそうになってしまいました。お客さんたちのコーラスも素晴らしかったです。「toi toi toi」の後半では沖縄のカチャーシーぽい演出もお祭りぽくて良かったですね。何しろ最後まで笑顔に溢れたフェスでした。
カマクラ張子は10月の京都公演には参加出来ないのですが、10月25日に行われる吉祥寺ねこ祭り2019のスペシャルライブ「饗宴ー猫もよろこぶ音楽祭」には参加させていただく予定です。ぜひそちらもよろしくお願いします。
何しろ猫の縁に助けられている日々です。日向の猫が安らかに過ごせる日々が続くことを願ってやまぬ私です。f:id:fishingwithjohn:20190927222455j:image
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躍動のピアノとギター、そして手拍子

もう先々週の話ですが、molnにてキンモクセイの伊藤俊吾さんの弾き語りライブが行われたのです。満員御礼で大盛り上がりでございました。たくさんのご来場をどうもありがとうございました。そもそも伊藤さんとは2年前に大阪でのゴメス山田氏のイベントでご一緒し(私は招き猫を売り、伊藤さんはサトミツ&ザ・トイレッツでライブをしたのでした)、その時が初対面だったのですが、物腰柔らかで話しやすい人だなあと好印象で、その後すぐmolnの企画「貸切り図書館」にお誘いし、出演してもらったのでした。大阪では打ち上げの後、誰かの部屋(多分伊藤さんの部屋)で2次会みたいな感じでみんなでわいわいと飲み、私はかなり酔っ払ってしまい、その後私と同室だった高橋徹也さんがコーヒーを買いに出た後に鍵を閉めてぐーすか寝てしまい、「おーい、開けて〜、五十嵐さーん」とドアをどんどんと叩くという「五十嵐タカテツさん追い出し事件」があったのですが、その直前の話です。そこで私は伊藤さんと飲みながら話したのですが、いかんせん酔っ払っていたのであまり内容を覚えておらず、「昨日の部屋飲みの記憶がないんですよねー」と山田氏に言ったら「五十嵐くん、イトシュンの話にめっちゃ相槌打って話してたよ」とのことで、熱く語ったことだけは確からしいのです。その後伊藤さんに出演してもらったmolnでの貸切り図書館は当日私がインフルエンザに罹ってしまいライブを見られず、いつかまたリベンジで出てもらいたいなと思って今回お誘いしたのです。
その大阪からのブランクの間に伊藤さんは離婚され、茨城で犬2匹と暮らしているとの情報を得て、人の環境は変わるものだなと思ったら、ライブ前に彼の愛犬の1匹が病気で亡くなったことを知り、そんな時にライブに呼んでしまい申し訳なく思ったのですが、当日伊藤さんは笑顔で会場に来てくれて。
今回は「伊藤俊吾のひとりにしないで『真夏の弾き語り2019』鎌倉編」と題したライブでしたが、「イトシュンをひとりにしないよ!」という熱心なファンの方がたくさん集まってくれまして。ライブはキンモクセイの曲から始まり、いきなりの盛り上がりで。伊藤さんが「みなさん手拍子を!」と呼びかけるとお客さんは即座に呼応してくれるのですが、リズムが変わるところやキメなどもばっちり合わせて来るのです。さすがの曲の熟知っぷりなのです。その後も彼の2枚のソロアルバムからの曲をたっぷり演奏してくれたのですが、巧みなピアノとギターと美声で放たれるグッドメロディには胸掴まれましたね。彼の新生活をポジティブに綴った歌詞にもグッと来てしまいました。PCからリズムを鳴らして同期する場面では「自分で叩いたドラムだから息ぴったり」と笑いを誘い。途中のリクエストコーナーではお客さんからの突然のリクエストに彼がその場で応えて歌うのですが、あいみょん、TMレボリューション、TMネットワークなど無茶振りが炸裂し。(何でTMを被せてくんねんと心の中でツッコミを入れてしまいましたが・笑)彼がえらいのは全部一応トライするのですよね。「サビしかしらないからAメロお客さん歌って」など、時には会場を巻き込んで全曲歌い上げたので、凄いハートだなと感心してしまいました。お客さんもお客さんで凄い試練を彼に与えるなと。
終盤、彼が愛犬を看取った時の話をしてくれたのですが、私も家に愛猫がいるのでとても気持ちがわかり、もし自分だったらと重ねて聴き入ってしまいました。本当は辛いだろうにこちらに心配させないように明るいトーンで話してくれる伊藤さんを見て、彼にこれほどまでに愛されたワンちゃんは幸せだったろうなとしみじみしてしまいました。せめて亡くなる時に一緒にいられて良かったなあと。大きな別れなどを経験すると歌詞の意味合いも変わって来るとのことでしたが、彼の力強い歌声を聴いて「ああ、私も明日から頑張ろう」と何だか元気が出るような明るい気持ちになりました。お客さんも同じ気分だったのではないでしょうか。
そんなわけで2時間あっという間の本当に楽しいライブでした。moln全体がピースフルな空間になっておりました。今年本格的に再始動するキンモクセイは何と1000人規模のホールがほぼ埋まったとのことで、その人気っぷりを改めて見せつけましたが、伊藤さん曰く「イトシュンソロも良いんだよ!」とのことで。キンモクセイと同じくソロのライブにも来て欲しいと熱く語っていたので、ここにお知らせしたく思う次第です。イトシュンソロもよろしくと。
終演後も伊藤さんはサインや撮影などでお客さんに囲まれ、大人気でした。今は茨城に住んでいるけど鎌倉とか横須賀とかも良いなあという話をしていたので、ぜひ鎌倉に引っ越して来て欲しいなあと思った私です。その際は愛犬の散歩に同行したいものです。
molnのライブ、次回は9月16日の貸切り図書館、友部正人さんをゲストに迎えて行います。そちらもぜひよろしくお願いしますということで。f:id:fishingwithjohn:20190821100837j:image

わたしたちのフィーカ

私の参加しているバンド草とten shoesですが、秋にツアーに出るのです。元チャットモンチーのドラマーにして作詞家、作家である高橋久美子さんと一緒に奈良、兵庫、愛媛でライブを行う予定です。昨年の台湾以来のツアーです。怒涛だった台湾ツアーを乗り切ったのだから、今回もきっと乗り切れることでしょう。

先日久々にリハを行ったのですが、リーダーの岩崎さんは巣巣の営業を一旦お休みして、今は世田谷の自宅とお母さんの住むバリ、次の巣巣の準備のために借りた真鶴、旦那さんの転勤先の富山と住む家が4軒ある状態で、気が付けばバリにいたり富山にいたりと遊牧民のような生活をしており、その合間に鎌倉に来てリハーサルをするという謎の暮らし振りなのです。前回軽々と台湾ツアーを決めた岩崎さんは今回のツアースケジュールも軽々と決め、売れっ子で忙しい高橋久美子さんのNHKのレギュラー番組をお休みさせてまで日程を押さえたので、流石岩崎さんだなと感心せざるを得なかったのですが、クミコンのNHKのレギュラー大丈夫なのかなとちょっと心配している私もいます。「草テンから高橋久美子さんを守る党」みたいなクレイジーな集団が現れて抗議されないことを祈るばかりです。
この日は私が草テン用に作った新曲「わたしのフィーカ」の練習に取り組んだのですが、すでにライブでも披露しているこの曲、より伝わるようにとアレンジを詰めました。この曲はある日「翻訳できない世界のことば」という本をペラペラめくっていたら「フィーカ」という言葉に出会い、それを題材にして書いた曲です。フィーカとはスウェーデン語で「コーヒーやお茶を飲んだりする休憩の時間」という意味で、巣巣の営業を一旦お休みして人生の休憩の時間を過ごしている岩崎さんにもぴったりだし、私自身も休憩の大切さをここ最近実感しているので、歌詞も曲もすらすらと書けました。相変わらず岩崎さんは演奏を間違えまくっていますが、毎回本番では何とかなるので今回も何とかなるのではないでしょうか。ピアノのアユミさんとも「ポロンという音が欲しいですね」「こう?」「いや、もう1小節あとが良いですね」などと細かく打ち合わせをし。(その間あやと岩崎さんはぺちゃくちゃとお喋りをしているのですが。)あやもボイトレの効果を遺憾なく発揮し、「じゃあAメロを繰り返し10回!」などとスパルタ方式で練習に励んでいます。歌について駄目出しすると「シャー!」とミル坊が掃除機に威嚇するように私に噛み付いて来るのが難なのですが。
あともう1曲、私が歌詞を書いてメロディを近藤研二さんに書いてもらった「モイ」という新曲もあるのです。モイとはフィンランド語でこんにちはの意味ですが、ご存知近藤家の愛猫の名前でもあります。私が全世界の猫のために全力で愛を込めて書いた猫讃歌です。私の猫愛が伝わったのか、近藤さんもすらすらと曲が書けたそうで、とても美しいメロディを付けてくれました。近藤さんご本人の歌唱によるデモを聞いた時は本当に感動して涙が頬を伝いました。近藤さんの語るような歌唱がまた良いのです。(近藤さんのソロアルバムにもぜひ収録して欲しいものです。)猫に「モーイ」と呼びかける歌なので、ぜひみんなに覚えて一緒に歌って欲しいと思っております。この曲、近藤さんの使うコードが凝っていて、「え、このコード何て読むの?ハーフディミニッシュ?」と久々にコードブックを参照したのですが、他にも「え、ここだけ拍子が変わるの?」「え、ここで転調するの?」と難しいポイントがいくつもあるのです。「みんな乗り越えて来いよ!」という近藤さんから与えられた試練だと思い、メンバー一同練習せねばと思った次第です。この曲、ツアーで初披露する予定です。ぜひ聞いていただきたく。
リハ後にはせっかく夏の鎌倉に来たのだからと岩崎さんと海の家へ行ったのですが、向かう車の中で草テンのCDを流しながら「これ本当に良い曲だよね〜」と岩崎さんとあやが合唱し出し。その2人の歌声を聞きながら、自分が作った歌を他の人が口ずさんでくれるというのは嬉しいものだなとしみじみ思った次第です。まあメンバーなので他人て感じでもないのですが。夏の海岸沿いに私の書いたメロディと言葉が流れて行きました。空は抜けるように青く。
海の家で岩崎さんはかき氷を食べ、私とあやはビールを飲んだのですが、海辺には海水浴に興じる若者や親子連れで賑わっており。こんなベタな夏の海辺の光景は久々に見たような気がすると思いながらみんなで潮風を浴びました。夏の空気の中で練習した曲を秋に演奏するのだなと不思議な気持ちになったのですが、10月なんてあっという間にやって来るのです。かき氷は早々と溶け、ビールはすぐにぬるく苦くなり。あと何回夏を体験出来るのだろうかと思いながら「モーイ」とさっきまで練習していた歌を口ずさんだ私です。世界の猫たちに伝われと願いながら。
高橋久美子×草とten shoes
Autumn Tour 2019
10/19 Sat奈良・橿原神宮 sunday treat

10/20 Sun兵庫・加古 CHATSWORTH

10/22 Tue祝 愛媛・大洲Roy’s (Sa-Rah presents)

kusa-ten.com/live/

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新幹線と太極拳

気が付けば8月なのです。早いのです。時の流れは。この勢いだともう来週辺り年末になっているのではないかと思われるほどの早さです。いや、早さというより速さと表した方が的確でしょうか。プロバドミントンプレーヤーの渾身のスマッシュ並みのスピードで日々が過ぎて行くのです。プロの放つスマッシュは新幹線よりも速いなんて話を聞いたことがあります。人の手で新幹線を超えるスピードが出せるなんて奇跡じゃあありませんか。

何しろ日々作業に追われて忙しいのですが、我が家の猫どもはあくまでマイペースに、スローに生きているのです。南佳孝よろしくスローなブギを奏でているのです。おそらく太極拳の達人の繰り出す腕並みのゆっくりなスピードで彼らの時は過ぎているのではないでしょうか。太極拳の達人の腕がスロー過ぎてそこに鳥が止まったなんて話を聞いたことがあります。人の手が宿り木になって鳥を飛翔からの休息に導くだなんて素敵じゃあありませんか。

ミル坊とココ坊はすっかり仲良しで毎日寄り添ったり追いかけっこしたりレスリングしたりコンビ活動に励んでいるのですが、ふわふわの生き物2匹が家の中でわちゃわちゃと好き勝手している様子は好ましいものです。平和そのものです。猫をこの世に生み落とした神的な存在に感謝せずにはいられません。こうして新幹線と太極拳のスピードが同じ家で交差しながら日々が過ぎて行くのかと思うと何だか不思議な気持ちになります。
先日は知人から猫のDIY家具のムック本の撮影で自宅と猫を貸して欲しいと頼まれ、人見知り全開のミル坊は難しいけど好奇心の塊であるココ坊ならいけるかもと快諾したのですが、いざ知人とカメラマンさんが我が家に来て撮影に及ぶとココ坊はモデルとして一流の働きをするに至ったのです。DIYの猫用かまくらやおもちゃなどに猫が興じる絵を撮りたいとのことで、私はココ坊お気に入りのじゃらしグッズを駆使し、カメラマンさんから「爪研ぎに乗っている絵を」とリクエストされれば「了解!(ラジャとルビを振って下さい)」とココ坊を巧みにそこに導き、爪研ぎに上った瞬間カメラマンさんが「カシャカシャカシャ!」と必殺の連写を繰り出し、「おもちゃと戯れる絵を」とリクエストされれば「了解(ラジャ)!」とココ坊を巧みにそこに導き、またカメラマンさんが「カシャカシャカシャ!」と必殺の連写でその刹那を永遠に閉じ込めるという名コンビプレーが続き、気が付けばあっという間に撮影は終了していたのです。私のココ坊使いとしての腕が一流であることがここに露見したのです。結果ナイスショットがたくさん撮れました。このムック本、発売は来年とまだ先なのですが(私の体感では来年などあっという間なのですが)、私の導きによって撮影されたココ坊の勇姿をぜひ見ていただきたく思う次第です。ちなみにミル坊は人見知り全開でソファの下に隠れっぱなしでした。
全然違う場所で生まれて、偶然鎌倉の我が家で一緒に暮らすことになった2匹なのに、本当の兄弟のように仲良く家族になるというのは奇跡のようで素敵じゃあありませんか。ご飯を待っているミル坊とココ坊の鳴き声が夏の空気を震わせる朝に私はそう思ったのです。

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図書館の貸切り図書館、そして再び子猫大騒動

先日はmolnにて恒例のイベント貸切り図書館の73回目を、図書館のみなさんをゲストに迎えてお送りしました。たくさんのご来場をどうもありがとうございました。この企画を始めてからずっと呼びたかったバンドが図書館なので、ようやく念願叶ったという感じです。2007年に私のユニットfishing with johnの自主イベントに図書館、tico moon、lakeをゲストに呼んだのが彼らとの最初の出会いでしょうか。近藤さんとはその時が初対面だったんですが、まさか時を経てお互い猫を愛で合う仲になるとは思いませんでした。イトケンさんには夜の科学オーケストラでいつもお世話になっているし、ミヤザキさんとも以前からちょこちょこ交流があり、今回満を持しての出演が叶って嬉しかったです。この日は図書館4年振りにして初のワンマン、持ち曲全披露という贅沢なライブとなりまして。サポートなしのメンバー4名のみの編成で、彼らの魅力が存分に味わえる内容だったのではないでしょうか。田中さんの凛とした母性溢れる歌声に寄り添うイトケンさんの繊細かつタイトなドラミング、華麗な近藤さんのギターとバンドの要とも言えるミヤザキさんのピアノと、とにかく素晴らしい演奏でした。この季節の鎌倉で聴く図書館サウンドの心地良さたるや。(本人たちも言ってましたが、不思議と鎌倉に似合う歌ばかりなのです。)メンバー全員が楽しんでいる様子も見ていて伝わって来ましたし。近藤さんが「電車の音聞こえるかな?」と呼びかけた後しばらくして外の横須賀線の電車がホームに来て、「最終電車」を演奏し出したシーンにはグッと来てしまいましたね。線路近くのmolnでは電車の音が良い演出をすることがたまにあるのです。この日は満員御礼、何と札幌から見に来てくれたお客さんもいて、会場の雰囲気もとても良く、最高な一夜となりました。
ちなみに今回図書館のみなさんが紹介してくれた本は
近藤研二さん 
「ジャクソン・ギャラクシーの猫を幸せにする飼い方」
イトケンさん 
「プリンス録音術」 ジェイクブラウン著
ミヤザキタカシさん
 「サザエさん東京物語」 長谷川洋子著
「少年の名はジルベール竹宮惠子
田中亜矢さん
「すばらしいとき 」ロバート・マックロスキー著
というラインナップでした。
猫の貴公子こと近藤さんはやはり猫関連の本を紹介してくれて、最近子猫を家族に迎えた我が家にこの本をプレゼントしてくれました。ニューフェイスを迎えた場合、先住の猫のケアが一番大事だというアドバイスをしかと受け止めた我々です。
イトケンさんの紹介本は、プリンスがどのアルバムのどの曲で何の機材を使って録音したのか細かく紹介されているマニア向けの本だそうで。「この曲のギターの録音、マイクは57使ってるんだ〜」などと感心しながら読んでいるのだそうです。「ちなみに57というのはマイクの種類ね。今目の前にあるマイクは58」とすかさず解説を入れる近藤さん。「その手の本、ビートルズにもあるよ」と補足を入れるミヤザキさん。「ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ」のことでしょうか。
そんなミヤザキさんが紹介してくれたのは漫画関連の2冊で。長谷川洋子さんはサザエさんでお馴染み長谷川町子さんの実妹さんだそうで、この本は町子さんが亡くなるまでの長谷川三姉妹の波瀾万丈のエピソードを綴ったエッセイなのだそうです。ミヤザキさんが語る長谷川家の衝撃の裏話に客席みんな「え〜」と驚いておりましたが(詳しくは本書をお読み下さい)、こういう物語の背景や裏話の方に興味を持つ視点がミヤザキさんぽいなと思いました。もう1冊の竹宮惠子さんの本も自身の漫画家人生を綴った自伝なのだそうですが、竹宮さんが一時期同じアパートで暮らしていた漫画家の萩尾望都さんの天才っぷりを間近に見ての苦悩や葛藤が読んでいて面白いのだそうです。竹宮さんの自伝から萩尾望都さんの魅力を見出すミヤザキさんの目線がまた面白かったですね。そういえばリハ時に萩尾望都風の美キャラのイラストの色紙が置いてあって、「これ誰のイラストですか?」とミヤザキさんに聞いたら「おいらが描きました」とのことで、彼の多才振りに驚いたのですが、本番中その色紙をお客さんにプレゼントするという流れになり。ミヤザキさんが「今日一番遠くから来た人にプレゼントします」と客席に問うたら「札幌から来ました!」と男性の方から声が上がり。聞けばこの日の図書館のライブを見るためにわざわざ札幌から鎌倉までやって来たのだそうで、ミヤザキさんのイラスト色紙と紹介した本は札幌へと旅立つことになりました。(このくだりはこの日一番の盛り上がりを見せました。)
田中さんは普段お子さんに絵本を読み聞かせする機会が多いとのことでしたが、今回紹介してくれた絵本はどちらかと言うと大人向けなのだそうで。何と贅沢にもその場で読み聞かせをしてくれました。彼女の声で語られる詩情豊かな文章と淡い色彩の絵に惹かれましたね。ぜひ読んでみたくなりました。本の紹介でもメンバーによって個性が出て、面白いなと思いましたね。
終演後にはみんなで「良かったね〜」と感想を言い合いつつ打ち上げをし。その後は「五十嵐家の新入り子猫を見に行こう!」と近藤さん、イトケンさん、田中さんと、ライブを見に来ていた山田兄さんとで我が家に行き、ココ坊初披露と相成りました。山田氏は「うちのケージ貸してあげようか?2階建てハンモック付きの好物件だよ〜」と申し出てくれて、ありがたくお借りすることになり、この日わざわざ車で持って来てくれたのですが、「わ、1階と2階をへだてる板を忘れた!」とのことで、だだっ広い1階建て物件に条件変更になり、山田不動産の評価あやうしとなったのですが、ハンモックをいたくココ坊が気に入り、無事満点の高評価が付きました。今やすっかり山田不動産のケージで落ち着いているココ坊です。思えばミル坊が我が家にやって来た時も山田氏と近藤さんは様子を見に来てくれたし、イトケンさんもほどなく会いに来てくれたなあと思い出し、何だか嬉しくなりましたね。みんなに抱かれるココ坊の姿が可愛く、子猫が我が家にやって来たという実感が湧きました。猫先輩がいると心強いなと思った次第です。お店の営業とライブと子猫披露と、長い1日でしたが心に残る日となりました。
貸切り図書館、次回は7月7日の七夕、ayU tokiOさんとalfred beach sandalの北里彰久さんをゲストに迎えてお送りします。こちらもぜひよろしくお願いしますということで。

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