黄色い涙、赤い存在

犬童一心監督の新作「黄色い涙」を先日鑑賞したのですが、
私はこの原作を描いた漫画家の永島慎二氏のファンで、
彼に会いに阿佐ヶ谷を訪れたこともあるくらいで
当然この「黄色い涙」も何度も読んでいる作品なんですが、
映画を見てこの監督は永島作品を相当好きなんだろうなという
愛情みたいなのを感じてなかなか楽しめましたよ。
嵐の5人が主演ということで原作とは当然違う脚色というか、
むしろほとんどオリジナルストーリーになっていましたが、
それはそれで良いドラマだったように思います。
原作に出て来ないヒロインの香椎由宇田畑智子といった
女性陣の演技も良かったですね。
特に香椎由宇がデートに誘われた時に見せた
「嬉しい!」と笑う表情など、
思わず見てるこちらが恋に落ちてしまいそうなくらい素敵で、
また相葉くんとのラブシーンもかなり良くて、
私の中で彼女の株が格段に上がりました。
嵐の5人とも個性的で良かったですけど
中でも特に良かったのは二宮くんの演技で、
何気ない間とか表情とかの細かい表現に光るものを感じました。
二宮くんの株が私の中で格段に上がりました。
個人的にはタイトルバックの絵を永島先生の弟子であった
関口シュン氏が描いているのが嬉しかったですね。
SAKEROCKの音楽もマッチしてましたし。
しかし劇中の貨幣価値が現代のそれになっていて、
当時の物価とちゃうんやないのと気になりましたが。
あと松本潤くんの出番が若干少なかったですね。
ゴレンジャーでのアカレンジャー的存在って
嵐の中では松本くんだと思うんですけど。
彼の佇まいはデビュー時の郷ひろみを思わせる
得体の知れない色気があってすごい存在感を感じるんですが、
ジャニーさんから直接彼に電話があって「YOU、来ちゃいなよ。」
と言われてジャニーズ入りしたという逸話があるそうで、
さもありなんという感じですね。


ところでアカレンジャー的存在の赤西くんがKAT-TUNに戻りましたが、
意外に早い復帰でしたね。
裏で何があったのかは知りませんが。
まあ彼の不在の間、亀梨くんの独走状態を阻止するかのように
田中くんや他のメンバーも頭角を現して来たので
グループとしては結果オーライだったように思いますが。
しかし彼のいない間に固まったライブパッケージの
歌のパート分けや振り付け、カメラ割りに立ち位置など、
フォーメーションを改めて全部変えなきゃいけないので
スタッフさんや他のメンバーは大変でしょうけどね。
(思えばモー娘。なんてメンバー変わる度に
フォーメーションを作り直してるんでしょうから大変ですよね)
彼のいない状態で出したシングル「僕らの街で」は
珍しく上田くんからのショットから始まったりして、
手話を模した振り付けや全員違う衣装着用など
(亀梨くんのハーフコートが似合ってて良かったですね)
赤西くん不在の新しい見せ方を模索していたようですが、
あの曲も彼が入ると印象が変わるんでしょうね。


しかし仕事放り出して語学留学なんて通常通用しないお話ですが
それが彼の場合かっこよく見えてしまうというか、
その自由な生き方に惹かれてしまうファンも多いんでしょうね。
周りの人は大変でしょうけどね。
ギリギリに生きていたいという歌詞を体現するかのようで
その突っ走り方をすっかり大人な私は眩しく感じてしまいますよ。