傘がない、みたいな。

今日は仕事で浅草に行ったのですが、
用事を済ませて帰ろうかと思った矢先に突然
バケツをひっくり返したような雨と雷に襲われ、
しばし足止めをされてしまいました。
横殴りとはよく言ったものだなとか感心しながらも
こういう雨の中において「傘がない」というだけで
これほどまでに人は無力であるのかと実感したのですが、
傘があっても歩けないほどの雨の猛威には
降参するしか方法はありませんね。
問題は今日の雨、傘がない、行かなくちゃ、と
井上陽水の歌を口遊みながら小降りになるのを待ったのですが、
その時間が何だか勿体ないというか、
この隙間のようなひとときを利用してあの曲の
ギターパートの録音の続きでも出来たのになあとか思いながら、
こうしている瞬間、あの人は今頃何をやっているのだろうと
身近な人や遠くにいる人のことをぼんやり考えたのですが、
同じ雨を見ている瞬間てその人と同じ時を
共有したことになるのかしらとか、そんなこと思ったけど
この雨は東京、さらに浅草、
さらには僕の周りだけに降っているのだったら
孤独な雨になってしまうわけで、
共有することは難しいのかな、とか思ったら
この雨が少し可哀想に思えてきてしょうがなかった私なのですが。
降っていましたか?
みなさんの周りにも。