私、再結成の意義を問い

この間、BSで筋肉少女帯の再結成ライブというのを視聴したのですが、
「ザ・仲直り」というタイトルの直球さと共に、
時の経過の力というものに想いを馳せてしまったのですが、
結果から言うと私は感動を覚えたのであり、
再び集結して昔の曲を演奏する楽しげなメンバーに感情移入し、
こういう音楽の流され方もありじゃないかと思ったのですが、
そう思うのも自分が30という年齢を越えたからかもしれません。
大槻ケンヂ氏が自らのエッセイで当時のバンドや事務所のゴタゴタを
赤裸々に綴っており、あーバンドってこうやって崩壊するんだよなあ、
なんて思いながら読んでいたものですが、
そういう過去を経たメンバーがまた集まって音楽を演奏するというのは
そりゃえらいことなのであり、
感慨深いことだと思わずにはいられないのですが、
そうやってまた集まりたくなる気持ちも何となくわかるのですよね。
大体30とか越えると昔の交友関係が復活したりとかあるものですが、
かつて一番多感な頃を共にした仲間と当時一緒に作り上げた音楽を
時を経て再び鳴らしたくなる気持ちはバンドマンならわかるもので、
「照れくさいけど嬉しい」と語るメンバーに
おお、その気持ちわかるよーとか思ったりしたのですが、
そもそも再結成するバンドって「金のため」とか
かなり現実的な理由もあるでしょうが、
それ以上に「楽しいから」という理由が大きいと思うのですよね。
懐メロ大会になってクリエイティブとは違うベクトルが働く場合が多く、
それが似合わないバンドもいますが、
割り切って懐かしさに浸る形で鳴らされる音楽もありだと
私は思ったりするのですよねこの年になると。
ファンも当時を思い出しまた音楽に触れるきっかけにもなるでしょうし。
実際筋少って演奏巧いし、時代性を超越した独自の世界観があるし、
再結成しても絵になるバンドだなあとその現役感にも感心しましたよ。
まあ中には明らかに衰えてる再結成もあるんでしょうけどね。
本人が楽しくてもファンはがっかりみたいな。
再結成が望まれてないバンドもいるわけで一概に言えないですが。
ブルーハーツの再結成とかってあんまり見たいと思わないし、
してほしいとも思わないのですが、
そう思わせるバンドも凄いなあと思ったりしますよ。
ヒロトマーシーが現役でコンビ組んでるせいもあるんでしょうが)
バンドの在り方にもよるんでしょうけどね。
私はユニコーンなんて再結成したら面白いんじゃないかと思うのですが
どうなんでしょうかね。
名曲たくさんありますし、新曲も面白いの出来そうですが。
外国のバンドなんて主要メンバーいないのに再結成してる場合もあって
例えるなら「リンゴ・スターひとりでビートルズ名乗ってる状態」が、
堂々とまかり通ってたりするので面白いですよね。
バンドの再結成には色々なケースがありますが、
純粋にメンバーの仲直りで再集結するバンドは見ていて清々しい。
ということを筋少に学んだ私です。
この先チェッカーズの再結成は果たしてあり得るでしょうか。
ないんでしょうか。
それは神のみぞ知るということで。