春にして何かを想う

日々一番多く思うことは「寒い」ということで、
物理的に寒いのもありますが現代はあらゆる事象に於いてお寒い状況であり、
寒さの蔓延したこの世界に春が来てくれればなあと思わざるを得ませんね。
「私、貴方のこと待っております」みたいな文面で春に手紙でも書くべきでしょうか。
ちょっと恋文ぽい雰囲気を入れておけば「ぼ、ぼくに気があるのかなっ」と勘違いし、
薔薇の花束でも持ってすっ飛んで来るかもしれません。
私はどこぞの小悪魔女子なのだという話ですが。
「幻の焼酎が手に入ったよ。飲みに来なよ!」とか酒で釣る手もありますけどね。
春が酒好きなら有効な手ですが春の嗜好を私は知り得ません。
実に残念です。


それにしても寒いので、もうガンガンに厚着しているわけですが、
「一応お洒落着だよきみは」と呼びかけていたお洒落セーターに
何だか知らぬ間に赤い絵の具を付けてしまっていて、血痕みたいになってしまって、
外人なら「オーマイガー」とか即座に言うであろう残念な展開になってしまったのですが、
私的にはこういうことはよくあるので「オーマタカー」と思い即座に諦めました。
以前も履いていたコンバースの上に誤って筆を落としてしまって、
「靴に血痕が!」みたいな状況に陥ったのですが、
(何故か赤い絵の具を付けている時に限って筆が滑るのです)
そういう模様なのだと思い込むようにして諦めました。
私は同じ服と同じ靴を長く着用するので血痕とのお付き合いは今後も続くでしょう。
結婚とは縁がございませんが。
ところで私はライブ前などになると「あれ、そういや着る服がない!」と思い出して
ようやく服を買いに行くような衣ペースなのですが、
リハなどでバンドメンバーに会うとみんな何だか新しい服を着用していて、
そういう様を見るにつけいつも同じような格好している自分を鑑み、
「私は特にお洒落さんというわけではない」という厳然たる事実に気付き、
新しい服を着用せぬのならせめて新鮮に見える上手な着こなしをすべく
ファッション誌の「1週間着回しコーデ」など読んで研究した方が良いのかしらと
丸の内のOLさんみたいなことも思うのですが、
丸の内のOLさんではない私は次の日にはすっかり忘れ、
別にお洒落さんキャラでもないしな自分。と諦めてしまうに至るのです。
着回しの上手な人を見る度に「師匠!」と弟子入りしたくなる前向きさは持ち得ており、
いつでもお洒落さんキャラに転向する心積もりはあるのですけどね。
いかんせん寒いので着こなし以前にガンガン厚着してしまい、
お洒落崩壊へと身を投じてしまうのです。
これも春さえ来てくれれば私も厚着をしなくて済むのに。
今一度手紙を書くべきでしょうか。
来訪を熱望する旨をしたため、春に。


ところで私が毎日楽しみに聞いているTBSラジオ「ストリーム」が
3月いっぱいで終了してしまうそうです。
4月から私は何を楽しみに生きていけばよいのでしょうか。
まったくもってお寒い状況です。