レボリューション999

9並びの記念日にビートルズのリマスター盤発売ということで。
ビートルズファンの私はというとまあ最終的には買うんですけどね。
ただ発売日の0時に勢い込んで買っちゃうようなはしゃぎっぷりを
何だか素直に露呈出来ないのですよね。
易々と東芝EMIに踊らされてたまるかみたいな妙にパンクな精神が働いてしまって。
全世界同時発売てボジョレーかお前はなどとつい悪態をつきたくなってしまうのです。
まあ買うんですけどね最終的には(笑)。
何となくEMIの勿体ぶった偉そうな感じが嫌なのですよね。
俺はビートルズをお前らに売ってやる的な。
(被害妄想ですかね・笑)
別にEMIが偉いわけじゃない、ビートルズが偉いんだと言いたくなってしまうのです。
そもそも国内盤1枚2600円てのも再発にしちゃ微妙に高くないですかね。
2枚組が3700円だなんてあなた。
ホワイトアルバムに今さら3700円出すのかようという感じですし。
アナログとCDとテープでもうすでに同じの3セット持ってるんだよこっちはという話です。
まあマスタリング作業4年もかけたとなればそれなりに費用掛かってるんでしょうけどね。

そもそも中学生の頃友達にダビングしてもらったテープを安いラジカセで繰り返し聞いて
ビートルズに夢中になっていた自分がいるのです。
音楽に心動かされるのに音質はそれほど関係ないのですよね。
「ハード・デイズ・ナイト」だって2曲目の1分20秒くらいでチリチリとノイズが入る
アナログ盤の音が私にとっての「ハード・デイズ・ナイト」決定版ですからね。
高校の通学時にカセットウォークマンで何度も聞いたくぐもった音質の
「シー・ラブズ・ユー」こそが私の中の煌めきの永遠の「シー・ラブズ・ユー」なのです。
みんなそれぞれのハードでそれぞれのソフトでビートルズを聞いて来た歴史があるのです。
この歴史は変わらずハートと耳に残っているのですよね。


とか言いつつ今日ラジオでリマスター版の「ディア・プルーデンス」聞いたら
ラジカセでAMラジオなのに明らかに音が良くなってるのがわかったので
すっかり欲しくなった自分がいるのですけどね。
コンポの前でがっつり対峙して聴いてみたいという
リスナーとして、そしてエンジニアとしての興味が湧いてしまいました。
まあそんなこんなで最終的には買うのですリマスター(笑)。
しかし「レット・イット・ビー」のネイキッドも2、3回しか聞いてないし、
「イエロー・サブマリン」の新装サントラも今じゃほとんど聞かないし、
「新しいビートルズ」は自分の歴史の中では浅過ぎてハートに響かないのも事実なのです。
やはりあの曲順であのジャケでという「俺のビートルズ」が確立されているからでしょう。
今回のリマスター盤が決定版としてこれからの「ビートルズと俺」の
新たな歴史となって響いていくのでしょうか。


世界中でビートルズファンが散財。
9という数字の成せるマジックでしょうか。
そして映画「レット・イット・ビー」のDVD化はいつなんでしょうか(笑)。