冬に思うハル
気付けば今年もあと1週間切っているという。
何たる早さでしょう。
これから年末年始にかけて慌ただしい日々が続くのです。
慌ただしさの上を踊りながら年を跨ぐのです。
春樹風に言うとダンス・ダンス・ダンスという感じです。
MAX風に言うとトラ・トラ・トラという感じでしょうか。
足が縺れないように踊りたいものです。
つい先日の森田芳光監督の訃報には驚きましたが、
今年は色々な方が亡くなったなあと訃報で年を振り返りしみじみする次第です。
森田監督といえばやはり「家族ゲーム」なんですが、
訃報を聞いて真っ先に思い出したのが
「(ハル)」というパソコン通信を扱った映画のワンシーンなんですよね。
確かパソコン上でやり取りしててお互い顔も知らない遠距離の男女2人が
(男が東京在住で女が東北在住だったと思うんですが)
新幹線の通過地点で初めて対面するというシーンがあったのですよね。
東北出張から新幹線で帰る男を見送るのに女が遠くに立っていて。
それを男が車内から確認するという形で対面するんですよね。
なんで東北で直接会わなかったのか、なんでそんな対面しか出来なかったのか、
詳しい内容はよく覚えていないんですが。
移動する電車越しに瞬間だけすれ違うという場面がとても切なかったのを覚えているのですよね。
それまでパソコン上で何回も心を通わせていた人と
新幹線が通り過ぎるスピードで瞬間的に対面するという儚い感じが
死者を見送るイメージとしてふと脳裏をよぎったのでしょうか。
あの監督亡くなったのかーと思った時にふとそのシーンが思い出されたのでした。
深津絵里さんでしたね、女性の方を演じていたのは。
今でこそmixiだfacebookだtwitterだと顔を知らない人との交流も普通にあるんでしょうが、
パソコン通信の時代にそういう交流を描いたのは早かったんでしょうね。
(男として交流してた人が実は女だったという展開は「モテキ」でも使われてましたね)
また改めて見てみたい気持ちになりました。
今や携帯のメールでそれこそ新幹線並みの早さでメッセージをやり取りできるようになりましたが、
震災後メールも電話も通じない状態になった時には何と儚い手段なのかと思ったものです。
ツイッター上で安否が確認出来た時はツイッターまじありがとうと思いました。
色々なコミュニケーションツールが今後も出て来るんでしょうが、
それで心を通わせることが出来るのならそれは素晴らしいことなんじゃないかと思う私です。
新しいツールについていけなくなる自分もいそうで何だかなあという感じもあるんですけどね(笑)。