春の様相

まだまだ寒いなあ、春はまだなのかなあと冬装備キープオンで震えていたら
昨日は急に春を飛び越して夏日になるというアクロバティックな展開を見せ、
全くもって読めない天気であるなと困惑した次第なのですが、
私は急に春仕様ファッションに切り替えられるほどフットワークが軽くなく、
寒の戻りも想定してぎりぎりまで冬の格好をしてしまう傾向があるのですが、
街を歩いていてもそんな冬装備キープオンな輩は私だけで、
みな春物、人によってはサマー気分先取りで半袖で歩いているのであり、
セーターにごっついコート(しかもセーターの下のYシャツの中はヒートテック2枚重ね)の私は
冬の世界からタイムトラベルして来たひとりだけ季節の違う人種のようであり、
人の目よりもお洒落よりも防寒をモットーとしている私ですら流石にこれはやばい、
季節の読めない痴れ者であると思われる可能性も出てくるぞと
急きょコートの前を開け放ち春らしさを演出してみたりしたのですが、
元が分厚くて重い冬物であるので前を開け放ったところで印象は変わらず。
もうこれは冬の世界からタイムトラベルして来た人として過ごすしかないなと開き直ったのですが、
もっとこうグラデーションというか、徐々に暖かくなるみたいな情緒はないのでしょうかね。
この服装の急激な変化についていけない事象に名前を付けたいくらいなのです。
その名称の事象に今陥ってるよ俺、と声高に述べたいのです。
今年はいきなり桜も咲いちゃうし困ったことです。
新入社員に花見の場所取りをやらせることが出来ないと会社の面々はお嘆きではないんでしょうか。
まあ寒くない状態は実にありがたいのですけどね。


自分はいつまでも冬の格好でいるくせに女子ががっつり冬装備キープオンをしているのを見ると、
風流ではないなあ、野暮だなあ、それ1枚脱げばよいのに、くらい思ってしまうのは身勝手なんですが、
春に女子が明るい服装で露出多めになってドヤ顔で街を闊歩しているのを見ると
季節の花が鮮やかな色味を携えそこかしこに咲き誇っているかのような清々しさを覚え、
良いものであるなと感じ入ってしまいますね。
特に春は新歓コンパ的な飲み会が多く、
駅前などで異性の目を意識しながらきゃっきゃとはしゃいでいる女子集団を見ると
みんながそれぞれ気合いの入った格好をしていて微笑ましいのですが、
普段よりメイクなどのおめかしが一割五分増しの控えめな子もいれば九割り増しなアゲアゲな子もいて、
それぞれがきちんと「やだー、それかわいい〜」などと褒め合っている様は
健全に殺伐としている感じでとても良いのです。
春であるなとしみじみ想ってしまう傾向があるのです。
まあ実際に春なんですけどね。


しかし早い春の到来は喜ばしいのですが、
24日のfwjのライブ当日はそれこそ寒の戻りで寒くなるらしいという情報を得て、
がっくりしているところです。
そこを何とか出来ないものなのでしょうか。
この事象に名前を付けたいくらいなのですが、「残念」くらいしか浮かびません。
それがまた残念です。
天気予報が外れる呪文をどこかで入手し、唱えないとなあと思いながら桜の花びらを見上げる私です。