スプーンと魔法 貸切り図書館64冊目

先日は貸切り図書館の64回目をゲストに優河さんを迎えてお送りしました。たくさんのご来場をありがとうございました。この日はmolnで展示中のmiyazono spoonさんが優河さんの大ファンということで、展示を記念してのライブだったのですが、あいにく主役の宮園さんが体調不良で来られなくなり。しかし「会場のみんなで宮園さんに届けましょう」との優河さんの呼びかけもあり、宮園さんの手作りのスプーンの柔らかさと、優河さんの凛とした歌声が呼応しているかのような、とても温かいライブとなりました。ライブの一部をインスタで配信していたので、宮園さんもその様子を見られたそうです。(見ながら感動で号泣していたとの報告を受けました。)
優河さんに出演していただくのは3回目なのですが、前回私は不在だったので久しぶりに優河さんの歌声を体感したのですが、相変わらずの圧倒的な歌唱力と表現力に心打たれてしまいましたね。癒しのシャワーを浴びているかのような感覚でした。新譜の「魔法」を聴き込んでいたのですが、ギター1本の弾き語りでその世界観を表現し切っていて、素晴らしかったです。変則チューニングも駆使していましたが、そのコード感も美しく、繊細なアルペジオなどギタリストとしても優れている人だなと改めて感心してしまいました。(チューナーを一切使わずにチューニングしていて、耳が良いのだなと思いました。)
本の紹介のくだりではちくま文庫の「世界の猫の民話」というアンソロジー本を紹介してくれました。ランダムにページをめくりお客さんの合図で止まった箇所のエピソードを朗読してくれたのですが、最初に選ばれたのがラトヴィアの話で、何だか不思議な縁を感じましたね。朗読しながらその内容にくすくす笑ってしまったり、内容の楽しさが伝わる朗読でした。
最後には客席の真ん中に移動してマイク無しの生音で歌ってくれたのですが、空気の振動を肌で感じることが出来て感動しましたね。それこそ魔法を感じさせる素晴らしい瞬間でした。
貸切り図書館、次回はこちらも久々、比屋定篤子さんと笹子重治さんをゲストに迎えてお送りします。こちらもよろしくお願いしますということで。