8月32日の短編

もう9月ですか。早いですねえ。
何か今日は早朝から本屋さんが気合い入りまくりで
ハリーポッターの新作売り出してましたけど、
日本国民はいつからハリーをそんなに求める
民族になったんでしょうか。
そんなに時を争って入手したいアイテムなんでしょうか。
落ち着いて買え。そして落ち着いて読め。
と思ったんですけど、みんな急いで読みたいんですかね。


ところで昨日はビルウェルズっていうピアニストの
来日公演を見に行ってきたのですが、
共演の人たちがマイペースに時間を押していたので、
結局ビルの演奏を最後まで見られずじまいで(笑)、
さらに結果的に共演の人たちの印象しか残らなかった
という事態で(笑)。
まあ共演者も見たかったのでいいんですけども。
で、その共演の一つ、マヘル・シャラル・ハシュ・バズなんですが、
また若い新しい素人メンバーにチェンジしていて、
総勢10人くらいのステージで、
ますます演奏のよれよれっぷりに磨きがかかっていましたが、
工藤冬里氏の、そんなコードあるんすかっ、という
凶暴な超変則チューニングでの不協和音っぷりさえも
「アート」として熱狂的に迎えられる昨今のマヘルバブルは
どうなのか、とかちょっと思ったんですけど(笑)、
これまでも唯一無二だったし、
これからも無二であり続けるであろう冬里氏には
そんな世間は関係ないし、今後も関係なくあってほしいと
ちょっと思ったりもしました。
最後に彼がピアノを弾いた曲は本当に美しかったです。
で、次の外人の変なサイケなフォークロックバンドが
あまりに長くて、途中で寝てしまったのですが
(一緒に見ていたlymの宮崎さんも寝てましたが 笑)
メンバーがすごくいい人そうなので(笑)、
まあいいか。とか寝ながらやり過ごしたんですけど(笑)。
(まあステージは盛り上がっていたようです。)
で、あとひとつテニスコーツっていうバンドも出たんですが、
僕の大学時代の先輩がやってるバンドなんですが、
このバンド名義では見るの初めてで、
なんていうかサックスとギターのウエノ氏の才能に
改めて感動したりしましたね。
この人は昔から変わらずに自分の音楽を
信じてずっと続けている人で、
それがこうして時を経て確実に実ってる様に
単純に尊敬の念を覚えてしまいましたよ僕は。
なぜかドラムで参加していた二階堂和美さんも
相性ばっちりでしたし。
で、最後のビルウェルズなんですが、
ドラムにカマ・アイナの青柳拓次氏が入った他は
マヘルのメンバーほぼ全員とテニスコーツのメンバーも
参加して、全員集合。みたいな感じだったんですけど、
9割くらいマヘルのメンバーがいると、
どうしてもマヘルの音になってしまって(笑)、
なんかビルの曲をマヘルがカバーしてるかのごとき
サウンドになってしまっていたのが少々残念でしたね。
ビルウェルズトリオの流麗なジャズを
楽しみにしていた僕の期待は外れてしまったのですが。
で、「あーこれは完全にマヘルになっちゃってるなあ。」
とか思いながら途中で帰ったんですけど。
僕はビルウェルズの最初のミニアルバムを聴いて以来
なんと美しい旋律を奏でる人なのだっ、と
すっかりファンになってしまって、
ぜひライブを見たいなあ、と思っていたので
ピアノソロでいいからマヘル抜きで聴きたかったなあ。
とか思っちゃいましたねえ。
でもある意味日本でしか可能にならなかった
バンド編成でビルの音楽に触れられたのは
貴重といえば貴重だったんですけど。
二階堂さんも歌ったりして。


まあそんなわけで、ライブも終わって
8月もすっかり幕を閉じたわけです。
ちなみにビルウェルズ、すごくいいので(笑)
気になった方はぜひ聴いてみてください。
お薦めです。