秋の夜へ

昼間はまだ残暑。って感じですが、
夜はすっかり秋の表情ですね。
窓越しに虫の声とか聞いてると夏ももう
本当に終わってしまったのだ、とか
実感させられてしまいますけども。
もう長袖の季節になるわけですね。
なんか涼しいっていうか、肌寒い。くらいの
夜道を歩いてると何か今でも子供の頃の
塾から家に帰る時の気分とか思い出すんですけど(笑)。
たいてい子供の頃って暗くなったら家に帰るわけですが、
塾とか行く日なんかはすっかり「よる」の時間に
家路に着くので、なんか悪いことしてるような、
不安な感じっていうか、でもちょっとした「冒険」
のようなものも男の子は感じるもので、
暗闇だとこの道は違う世界の道のようだ、
とか思ったりして、
もうこのまま帰って来られないんじゃないか、とか
思いながら歩いたり、
あの家の灯りはなんだか哀しい。とか、
猫は化け物の顔で昼間とは違う生き物だ。とか、
そういうことをふと発見するわけで、
なんだかそういうのはいつも秋口の印象であって、
あの妙な涼しさがそういう塾の帰りの夜の世界を
感傷的に思い起こさせるのかしら、とか
思ったりするのですが、
そういうことってないですか、みなさん(笑)。
あと、女の子の服装が秋物に変わるとちょっと
大人びて見えて、ああ、また取り残された、
とか思ったりしたものですが、
すっかり大人になった今でも
ああ、秋の女の子はいつの間にか
大人になってる、とか思うのですが、
そういうのって塾の帰り道にも
思ったりしてたような感じがして(笑)、
なんか夜道にそういう懐かしいような
印象を思い出したりするのです。


ところで、12日のライブで共演する浅野達彦さん
の紹介をみなさんにしたいのですが、
まずは彼のプロフィールを。


浅野達彦
14歳からギター、自宅録音をはじめ、
大学で絵画を専攻する傍ら本格的にバンド活動、
カセットMTRによる多重録音を開始。
96年、M.O.O.D/donutレーベルから
1人多重録音によるシングル『bonjour』でソロデビュー。
その後TRANSONIC、Daisy World等の
コンピレーションでソロ作品を発表する一方で、
GPP、PACIFIC231などにギタリストとして参加。
また、ゲーム音楽制作にも積極的に関わり、
任天堂64DDの「巨人のドシン1」のサウンドトラック
『ドシンの跡を追って』(2000)は、
各方面 から高い評価を受けた。
97年の来日時にデビューシングルを耳にした
アレック・エンパイアの熱烈なオファーを受け、
2001年に彼の主宰するDHR傘下のレーベル
Geistから初のフルアルバム『Genny Haniver』をリリース。
ギターを中心とした繊細かつゆるやかな響きと
楽園的なリズムを織り込んだ独自の音響世界が
ヨーロッパのプレスから絶賛される。


えー、そのアレック・エンパイアのレーベルから
出たアルバムを数年前に偶然聴いて、すっかり
気に入ってしまった僕なんですが、
完全なエレクトロニカサウンドというより、
ギターリストとしての彼のメロディー指向が
強く出たものが多くて、
ホントいい曲が多いんですよ。
ファーストシングルの「bonjour」は
ちょっとYMOっぽい跳ねたリズムと
一時期の細野さんのようなエキゾチックなメロディーが
すんごくポップで心地よい名曲だし、
他にも哀愁メロが泣かせる曲もあれば、ギター音が
電子音と戯れるようなかわいい曲もあったりして、
非常に気持ち良く聴けるポップなサウンドです。
ギターリストが作った音響世界ということで、
聴いててすごく共感できるし、
みなさんにも楽しんでいただけるのではないかと思います。
当日はfishing with johnと一緒に生でぜひ
体感してみてはいかがでしょうか。
秋の夜を演出する素敵なライブになること間違い無しです。
どうぞよろしくお願いしますね、みなさん(笑)。
http://www.fwj.jp