コーヒーもう一杯

段々寒くなってくるとあったかい飲み物を
日常よく飲むようになりますが、
僕はだいたいいつもコーヒーを飲んでいるのです。
つっても面倒なのでいつもインスタントで、
砂糖もミルクも無しでそのまま飲むのですが、
そうやってインスタントの味を飲み付けてると
たまに喫茶店かなんかで本格的なやつを飲んだりすると、
いつも僕が飲んでるのって何なのっ、というくらい
コクも香りも違うので吃驚するのですが。
おいしいコーヒーってホントおいしいんですよね。
以前職人展の催事で地方行った時一緒になった人がいて、
その人は「趣味、コーヒー。」
みたいな人で、たまたまコーヒーの話になった時に、
「僕もコーヒー好きですよ。」と言ったら、
「じゃあ五十嵐さんにも煎れてあげますよ。」と
部屋に呼んでくれて、その場で道具一式出して
本格的に煎れてくれたのですが。
ちゃんと豆も煎る道具もポットも全部持参していて、
「濃いめのほうが好みだったらこれかな。」
とか言いつつ豆をガリガリやりだしたので
「ヘーすごいなあ。」なんて感心して。
「僕っていつも旅に出る時もコーヒー一式持っていくんだ。」
なんて言いつつコーヒーを作ってくれたのですが、
それがでもいかんせん素人なもので、
やたら時間かかるんですよ。ちまちまやってて(笑)。
結局コーヒー一杯入れるのに20分くらいかかって。
で、ようやく飲んだその味はちょっと冷めてましたが(笑)、
なかなかの味わいで。
おいしいなあーなんて感心したのですが。
でもコーヒー一杯に20分ってちょっと燃費悪くないすかね
大人の仕事として。なんて思ったんですが、
でも逆に考えればコーヒー一杯にそんなに時間かけられるのは
なんと贅沢なのかとも言えるわけです。
きっとその人にとっては20分かけて作るコーヒーが楽しみで、
その過程が幸せな時間なんだろうなあなんて思って。
どの豆と豆をブレンドするとどういう味になるのかとか、
これだと酸味が強くて好みがわかれるとか、
コーヒーで熱く語ってくれたのですが、
僕もなんとなくそういうのわかるので、
うんちくを聞きながらコーヒーをおかわりして
楽しんだのですが。
その人推薦の喫茶店とかも後に東京帰ってきてからも行きましたし。
(南千住にコーヒー通に有名な店があるのです。
でもあそこってあしたのジョーで有名な泪橋とか、
いわゆるドヤ街があるので怖くてあんまり歩けませんでしたが。)
そんなコーヒー好きなのに普段よく飲むのは
インスタントってのが、実に残念っていうか、
手間ひまかけて飲みなさいよ、そういうゆとりを作りなさいよ、
と自分に言い聞かせるのですが、なかなかそんな優雅な時間て
作れないもんですね。
コーヒーっていうと缶コーヒーってのもありますが、
あれはコーヒーとは別物みたいなものですからね。
あの甘さって、砂糖を親の敵ほどに
どかどか投入しないと出ない甘さですよね。
よくこんなに甘くするなあ、なんて思うんですけども。
毎回色んな新製品が出ますけどほとんど味は一緒だと思うんですが。
「缶コーヒーの味」ですもんね。
「社長にガツンと言うたった!」とか
米倉涼子が小粋なステップ踏んだりしてましたけど、
なんか迷走してるなあなんて思ったりするんですが。
(あの後微妙に替わったキャスティングが気になるんですが 笑)
そんなこと思いつつ、今日もこおひいをのむのです。
とか70年代風に書いてみたりする僕なのです。
コーヒーもう一杯ってことで。