鷲神社にて

浅草酉の市、三の酉ということで
またもや商売しに行って来たのですが、
今回が一番人出が多かったですね。
仕事が終わったあとの夜の時間帯なんかは
通りが総満員電車化してました。
そんな中再び坂崎幸之助似の女子と
販売にあたっていたんですが、
寒いのかなと思ってものすごく厚着して行ったら
意外にそうでもなくて、
拍子抜けしたというか、むしろなま暖かい風が
吹いていたりして、
あーでも助かるなあ。なんて寒がりの僕は思いながら
仕事していたのですが。
酉の市では結構知り合いの人にもちょくちょく会うもので、
(石本夫妻は昼間のうちに来られたみたいで
僕は会えなかったんですが)
中には3年振りくらいに会った職人仲間の人とかもいて、
「久しぶりー。そういや各駅停車の新曲が出たんでしょ?」
とか言われて、
「や、それはもう3年前の話です 笑。」と、
その人との間では話題がそこで止まってたりして、
面白かったんですが(笑)。


ところでお客さんもいろんな方がいるもので、
僕が商品をせっせと袋に入れてるのを
小学1、2年生くらいの少年がそばでじっと見てて。
何かなと思ったら突然に、
「とあるスーパーではそういうふうに店員さんによる
袋詰めを競うコンテストが行われてるそうですよ。
トリビアでやってました。」
と大人びた口調で言ってきたので、
思わず、「へぇ〜、そうなんだあ。」
と応えたら、
その少年はちょっとだけ間を置いて、
「ちぇっ、1へぇ〜か。
少ねーのっ。」
と吐き捨てるように言って去って行って(笑)。
「え?なんなの今の突然の豆知識は?」とか戸惑いつつも、
人間は他人から何かしらのうんちくを聞かされると思わず
「へぇ〜」と応えてしまうものだな。
と改めて思って感心してしまったのですが。
しかしたいして驚きもしないような
そんな地味なコンテストの話題が本当にトリビアでやっていたのか
ちょっと疑問だったのですが(笑)、
幸之助似の女子は「そんなのがあったら私も参加してみよっかな。」
とか乗っていたので、
「そーだねえ。」と応えて、大げさな身振りで
きれいに迅速に商品を袋に入れて見せた僕なのです(笑)。
人々の喧噪の上に佇む晩秋の静かな空気が
時折夜の中を舞い、そして消えてゆき。
もうすぐ師走なんですね。