ハイジ第2〜4話を鑑賞

ハイジの山での生活が始まって、干し草のベッドを作ったり、
チーズ食べたり、ペーターと山羊たちと山の上まで登ったり
嵐に吃驚したり、夕日に見とれたり、傷ついた小鳥(ピッチー)
を拾ったりと、いろんな出来事がこの3話中で起こるわけですが、
そのどれもが彼女にとっては初めての経験で、
しかもそのどれもに素直に感動する彼女に、
見てる自分も一緒になって共感して感動するというか、
しみじみしてしまいましたね。
(ストーリー的にはすんごく地味なんですけどね 笑)
干し草のベッドに寝てみたいなあ、とか
山羊のミルクってホントにおいしそうだなあとか。
ハイジがパンの上に焼いたチーズを乗っけて食べるんですが、
そのチーズがとろーりしてて実にうまそうなんですね。
それにしても宮崎アニメとか見てていつも思うのは
「食い物が実にうまそう。」ということで、
未来少年コナン」でコナンとジムシィ
大きなブタを丸焼きにして食べるのとかも
すんごくうまそうだったし、
天空の城ラピュタ」で、シータとパズーが
パンの上に目玉焼きを乗せて食べるシーンとかも
実にうまそうだったし。
(でもあれってなぜか先に上に乗った
目玉焼きだけ食べてしまって、
「ああ、どうせならパンと一緒に食べればいいのになあ。」
とか思ったものですが、みなさんそんなこと思いませんでしたか)
まあそういうディテールの細かさがハイジの感動を
一緒になって味わうことのできる要因になってるわけですが、
そういう細かさでいえば、おじいさんの座ってる椅子が
なかなかシンプルかつ洗練されたデザインでおしゃれなんですが、
こういう小物や部屋の作りなんかも実によく描かれていて、
そういうのも見てるだけで楽しめるんですね。
おじいさんがハイジ用に足の長い椅子を作るのですが、
これがなかなかいい仕事で(笑)、
これがイームズの椅子だったらいくらくらいかなあ、とか
下世話なこともつい考えたりしてしまうんですが(笑)。
それにしてもこのおじいさんの台詞が実に詩的で、
山できれいな夕日を眺めて来たハイジが
「山が燃えてやがてバラの色にかわってきれいだった。」と言うと
「それは太陽がそうさせてるんだ。山々にお休みを言う時に
また明日来るまでに山々が自分を忘れてしまわないように
自分の一番美しい光を投げてみせるからだよ。」
と答えて、ハイジが「だからあんなにきれいなんだー。」と
確認するわけですが、
そんな粋な台詞をはけるなんざたいしたものですよね。
ハイジが山で摘んで来た花が小屋に帰って来た時には
全部しおれていて、それを見て悲しんでるハイジに、
「花はずっと山でお日様にあたっていたかったんだね。」と
花の命について教えてあげるところもぐっときましたね。
その後ハイジが谷にその花々を散らすんですが
そのひらひら舞う花のスローモーションがまた良くて。
でも一番吃驚したのは犬のヨーゼフが
かたつむりをぺろっと食べちゃうシーンですね。
ばりばりと音がして残酷なんですけど
なんかうまそうでもあって(笑)。
「食べちゃったー!」って驚いてるのねハイジも。
いやーしかし今のところ大きなドラマは何一つ起きてない
地味な展開なのにこれだけしみじみ出来てしまうあたり、
さすがですよね。
えーそんなわけで今後も見続けます(笑)。