睡魔と艶とコント

浅草公会堂のロビーには
出演の役者さんへ贈られた豪華な花々が
いくつも飾られているのですが、
その花々が時折思い出したように
噎せるほどの香しい匂いを放つことがあって、
その瞬間だけ
「ああこの花は飾りではなく生き物なのだ」
と気付かされるのですが、
ほとんど気付かない時もあれば、
強烈に香る時もあって、
女の人の色気とか艶みたいなものだとも
ちょっと思いました。
風景として馴染んでるとなんてことないですが
花を凝視すると凄まじい美しさだと気付かされます。


昨日、地下鉄で移動中に
疲れと足下の暖房の心地よさのせいなのか、
もう暴力的なほどの睡魔に襲われ、
海の底くらいに深い眠りに入ってしまったのですが、
あの眠りの甘美な心地よさと、目覚めた瞬間の
罪悪感のような奇妙な感覚はなんなのでしょうか。
時間にしてほんの15〜20分くらいなんですが。
電車で本気の居眠りをしている人の無防備さと
真摯さったらものすごいものがありますが、
僕はまさしくそれを曝してしまったわけで、
それが罪悪感の源なんでしょうか。
隣で同じように寝込んでいたカップルは
心中のごとく寄り添って死んだように寝ており、
この2人は同じ夢を見ているのだろうか、
もしくは違う夢を漂っているのだろうかと
思いながら電車を降りたのですが、
奇妙なトリップ感はしばらく後を引きました。


ラーメンズのDVDボックス2を購入した直後に、
ラーメンズDVDボックスの1を中古で発見してしまって、
これは連続して買えという指令(誰の?)だろうかと思い、
つい購入してしまったので今では山のように
ラーメンズのコントがうちに存在しています。
ていうかボックスものの買い過ぎで散財しています。
ていうかハイジってもう見ないの?
という素朴な疑問も昨日出されたので
そろそろ続きを見ようと思います。