夢を見る話

目的地になかなか到達出来ない夢をよく見る。
という話を昨日書きましたが、
他にもよく見る夢というのがあって、
「ステージに上がったのに曲が思い出せない夢」や、
「演奏しようとするとコードを忘れている夢」などで(笑)、
こういうのって深層心理に於いて
それを恐れている証なのかしらと思うのですが、
ホントよく見るんですよ(笑)。
そういう場合たいていはわかんないまま
不協和音鳴らしちゃうパターンが多いのですが。
まあ僕は音楽をやっているからこういう夢なわけですが、
ひょっとしたら野球プレイヤーなら
「バッターボックスに立ったのに打ち方を思い出せないから
バット投げちゃった」とか、
床屋さんなら「髭を剃ろうと思ってカミソリを持ったが
やり方思い出せず喉を掻き切っちゃった」みたいな
(それはさすがに大げさですが)
そんな感じなんでしょうか。
でも実際に仕事中その夢がフラッシュバックされて
お客さんの喉を掻き切っちゃったら怖いですが(笑)。


学生時代は「テストの時にいざ解こうと問題を見たら
見知らぬ文字で書かれており、一問も解けない夢」や、
「朝目覚めて、やべー遅刻だっ、と顔洗って着替えて
出かけようとする夢」などよく見ましたが、
(こういう「直後に行われるであろう行為」を先に
夢で見るというのはいかなる心理の働きなんでしょうか)
最近はさすがに見なくなりました。
やはり状況が反映されるのでしょうか。


たまにものすごく哀しい話の夢を見て、
泣きたくなるような気持ちで目が覚めて、
目を開けると実際に涙がこぼれてたりするときもあって、
そういう時にその胸の痛みを反芻しようと
すぐにペンを取ってメモを試みることもあるのですが、
たいていは目が覚めた瞬間には忘れており、
なんで泣いてしまうほどの強烈な出来事を
瞬間で忘れるのか不思議で、
ひょっとしたらそういう消失してしまったことを
自分の中から引っ張り出して思い出すために
自分は表現活動をしているのではないか、
くらいにも思うのですが、
それらの夢の断片が果たして自分の中に
蓄積されているのかどうかいまもってよくわかりません。
でも涙が意外なほどあたたかい、などの発見が
目覚めとともに訪れるのは
ちょっと良いことのように思います。


「じゃ悪夢派? それひたむきー
つらいっしょ わかるその気持ち
カーペットになる夢とか見ない?
しかもただただ5年ぐらい
つらくなかった? 最初の3年
家具とかがよゆうで乗っかってて
動くに動けないし 保障もないし
タバコでこがすバカもいるし
でも何だろうねー 慣れって恐いねー
けっこう許せてきちゃうんだよねー」
スチャダラパー「Kick it,JAWS」)