クララ立ちました

ハイジ50話。
おじいさんとハイジの熱烈なサポートと共に
足を動かす練習をするクララ。
途中何度もへこたれながらも毎日のように
レーニングは続きます。
(ていうかこんなに練習積むとは思わなかったですが。
あしたのジョーの特訓シーンを彷彿とさせる感じですらあります)
がしかし、ある日どうしても立てないと
クララはハイジに弱音を吐いてしまうのです。
それを聞いたハイジは思わず、
「クララのいくじなしっ、もう知らないからっ!」と
泣きながらクララの元を離れて駆け出してしまうのです。
がしかし「待って、ハイジ!」とのクララの声に、
ふと足を止めてゆっくりとその声の方を振り返ります。
そこでカメラは今度ハイジの背後に回り、
ハイジの視線と共に遠目に見えるクララの姿を映します。
そう。そこに映っているものは!
今度はカメラはクララを足下からゆっくりと上半身に向かってなめ、
そこで視聴者は確実にクララが立っていることを確認するのです。
そうです、クララが立っているのです!
ハイジを追いかけようとして思わず立ち上がったのです!
いやー立ちましたよー、クララー(笑)。
この長い物語の一番の山場をここにきて
ようやく見ることができました。
いやーこうして立つわけですかー。
この瞬間の緊張感溢れるカメラワークと時間の演出に
思わず目を見張ってしまった私です。
いやこれ、名シーンですよ〜。
もう特にぐっときたのは、
そのクララの立った姿を見てハイジが「うわーん!」と
声をあげて泣くんですよ。
「クララが立ったー!」という台詞の後に。
ホントに「うわーん」と言って泣くんですが、
もうこういう状況なら人間うわーんて声をあげて泣くよなあそりゃ、
とか実感としてわかるんですよもう。
それまでに積み上げて来たものがありますから。
ナイスうわーんでしたね、あれは。実に。
まあ僕はさすがにテレビの前で「うわーん」
とは言わなかったですけど。
(「ううー」くらいは言ったと思うんですけど)
でももう思わず5回連続してそのシーン見て、
落涙してしまいましたねえ。
ここにくるまで49話分、うわーんて感じですよもう(笑)。
これはどんな屈折した人間でも感動せざるを得ないシーンだと
思いました。いやー素晴らしかったです。
立てて良かったです。


というわけであと2話で終わりですが、
立ってからさらに2話分のドラマがあるんですねえ。
どうやってこの長い物語は幕を閉じるんでしょうか。