Mr.タンブリンマン

今日も仕事で銀座に行っていたのですが、
祝日ということで大変忙しかったです。
その忙しい合間を縫ってお昼を食べに行ったついでに
山野楽器本店へ寄って、タンバリンを購入したのですが、
なんでかというとレコーディングに使用するためで、
革の付いたやつを所有してなかったから
必要にかられたわけなのです。
陳列されていたタンバリンは
「教材用タンブリン」
と明記されており、それを見た刹那、僕の頭の中に
ディランの「Mr.タンブリンマン」が鳴り響いたのですが、
「jingle jangle」という擬音が使われる
この曲の歌詞のようにこのタンブリンは鳴るのでしょうか。
ちなみに「jingle jangle」を片桐ユズル氏はジャンジャンジャンと
訳してるのですが、それ明らかに違う音ジャン?と思ったのは
僕だけでしょうか。


仕事が終わった後、なぜか唐突に
「そうだ、今日、新しいスニーカー買おう。」と思い立ち、
思いついたらそれが素晴らしいアイデアのように思え、
まるで革命を起こすかのような、
指令を遂行するかのような気高い気持ちで
銀座の街を「銀ブラ」ならぬ「銀ダッシュ」で、
スニーカーショップまで疾走したのですが、
前から目を付けていたブツはあるにはあったのですが、
生憎サイズがなく、クツの2月革命は失敗に終わったのでした。
僕の足が22、5でないのは幸か不幸か、
この場合不幸に属されると思うのですが、
欲しい物はいつも手のひらからこぼれてしまうものです。
それにしてもすっかり徒労に終わった僕のダッシュ
いつか報われる日が来るんでしょうか。
その日が来るのを望んでならない私です。
心から。
心の底から。


そしてトボトボと帰途に着いた僕の足ですが、
ふとカバンを蹴り上げると、中に入っていたタンブリンが
パン、と小さく鳴りました。
夜の銀座の街に響いたこのタンブリンの音を
新しいアルバムに入れよう。
と強く思った私です。


「どこへでもいきますよ、きえますよ
わたし自身のパレードに、
わたしの行く手におどりの魔法をかけておくれ
きっとそのとりこになるから」
ボブ・ディラン「ミスター・タンブリンマン」)