テクノポリス

エヴァンゲリオン早速見ました(笑)。
見ながら思い出した感じなんですが、
第1話からいきなりエヴァに乗るんですねこれ。
使徒」なる地球外生物の襲来に対抗するべく、
ネルフなる組織で創られたエヴァンゲリオンというロボットの
初号機の操縦士となるために、碇シンジという少年がその父に呼ばれて
第3新東京にやってくるという導入で、
(その父ゲンドウがエヴァの生みの親であり
人類補完計画の推進者であるという設定なんですね)
シンジは父親からの愛情を受けずに育ったのであろうことが
その屈折したような微妙な親子の会話によっておのずと想像出来、
この親子の距離感が大きなテーマであるというのが
この再会のシーンからすでに伺えるわけですが、
零号機の操縦士の綾波レイなる人物もすでに登場するし、
非常に密度が濃い第1話なんで驚きましたね。
冒頭いきなり巨大生物が暴れてるし(笑)。
スピーディーな展開に吃驚しました。
(なにせハイジなんて森にピクニックに行くだけで
2週に渡ってお送りしてましたしね 笑)
そのエヴァは操縦する人とシンクロして動くというシステムで、
シンジは驚くべきシンクロ率を見せるという所で第1話終了。
主人公の意思とは関係なく、乗るはめになるというのは
ガンダム同様なんですが、「逃げちゃダメだ」という
自らへの強迫観念めいた台詞が主人公の病みっぷりを表していて、
アムロ・レイより深刻っぽいですね。
そして第2話なんですが、エヴァに乗ったシンジと使徒との
対決シーンからいきなり病院の静寂なシーンへ移り、
その後戦闘を終えたシンジがネルフの一員であるセクシーな(笑)
葛城ミサトと同居を始めるという経過が描かれた後に
シンジのフラッシュバックとして
前述の使徒との戦闘シーンが描かれるという、時制が交錯する
大胆な場面編集の仕方が本格的で、
これが非常に効果的なんですね。見事です。
エヴァに乗ったシンジは無意識下で使徒を撃退するんですが、
その凶暴性が凄いんですよ。
そこまで滅多刺しするのかって感じで。
(ここらへん監督の凶暴性が表出してるんじゃないかと思うんですが。
北野武の暴力性と近いものを感じましたね。)
で、そういう緊迫したシーンと、ミサトとの新生活のドタバタっぷりとの
緩急のバランスがよく取れていて、見てて引き込まれるし、
このミサトってお姉さんの明るいキャラも
なんか救われる感じでいいんですね。
ペットのペンギンも可愛いし(笑)。
凄くSF的な機械のシーンの後にずっと蝉が鳴いてたりして、
(夕方にはヒグラシが鳴いてるのが凄くいいんですよ)
近未来だけどこういう自然音響の使い方がとても良いのです。
(確か生態系が狂って蝉が異常発生するかなにかの現象だったかと
思うんですけど)
しかし見ながら覚えてる箇所と全く忘れていた箇所とあったので、
当時どんなこと思いながら見てたのかなあとか振り返りたくなりますね。


にしても主題歌はどうにもイケてないですね(笑)。
昭和と平成の間の歌謡曲のスタイルをまんま踏襲していますが。
小室哲哉が作曲した渡辺美里の曲の劣化版って印象ですが)
そもそも「残酷な天使のテーゼ」が何のメタファーなのか
一聴しただけではわかんないですし。
(もし深いテーマが潜んでいるのでしたらすいません)
「少年よ神話になれ」というメッセージが
果たして物語に沿っているのでしょうか。
これを歌ってる高橋洋子さんというシンガーは
今何をやっておられるのでしょうか。
神話にでもなったのでしょうか。


ちなみにバリアみたいなのって
「ATフィールド」って名称でした(笑)。
つーかエヴァに興味ない人には
何一つ面白くない文章ですいません(笑)。