ビハインド・ザ・マスク

昨日の夜、ふと窓の外を見たら妙に明るいので、
「あれ、外の電気付けっぱなしだったっけ」
とか思ってよおく見たらいつの間にか雪が積もってたので、
「雪明かりってこんなに明るいのかー」と感心したのですが、
あの明るさで夜の犯罪が少しでも減ればいいのになとか
ちょっと思ったんですが、そのくらいでは減らないんでしょうか。
ていうか先日の強風は春一番だったと思うのですが、
あれは勇み足だったのでしょうか。
「春、取り消しっ。やっぱ冬延長でよろしくですっ」
みたいな感じでしょうか。


太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降りつむ。
三好達治「雪」)


ていう詩を雪のたびに思い出すのですが、秀逸ですよねこれ。


エヴァ第3話。
ミサトとの新生活が始まりエヴァの訓練しつつ、
学校に通いだすシンジですが、友達もできず、
エヴァの操縦士であることによって
クラスメートから責められもし、そのことがエヴァに乗ることへの
疑問として膨らむわけですが、意志とは裏腹に
新たなる使徒の襲来をまたも撃退するという展開。
このクラスメートのトウジ、ケンスケっていう名前は村上龍
小説のキャラ名なんですが、
後の「ラブ&ポップ」の伏線なんですかね。
(ちなみに僕は「ラブ&ポップ」未見なんですが。)
新しい使徒の造形がなんか気持ち悪くて、
ウルトラセブンにこんなの出て来たなみたいな感じなんですが、
眼球をナイフで刺してトドメを差すんですが、
ラストシーンがこの使徒エヴァの静止する姿を
夕日に黒いシルエットで映して、
そこに虫の鳴き声が被さるというもので、
実に美しいんですよ。
そういう戦闘シーンと同じ比率でシンジの葛藤も描いていて、
友達ができない彼を「ヤマアラシのジレンマ」という
フロイト精神分析かなんかの用語で語るんですが、
ヤマアラシは近付こうとすると自分の体の棘で
相手を傷付けてしまうという、人との距離感を語ったもので、
こんな用語が出て来る辺り、凄いですよねなんか。
しかしエヴァは5分しか稼働出来ないんですね。
忘れてましたこういう細かい設定を。
つーか1話の密度が濃いし、情報量も多いですねこのアニメは。
ハイジなんか森へピクニックに行くだけで2週に。。(以下略)