フィッシング・ウィズ・フィッシュマンズ

昨日は久々にfwjリハで渋谷まで行ってきました。
5月1日用のリハだったんですけども、
なかなかいい感じになりそうですよ。
久々となる「ラブの10月革命」を中心にやったんですけど。
そのラブ10ではドラムのキシくんが色々予習してきていて、
リハでがんばっておりました。
後半のダンスホールリズムとか。
家とスタジオじゃ違うなーとかぼやいておりましたが、
きっと本番ではかっこいいドラムで決めてくれるでしょう。
(と何気にプレッシャー与えてみる 笑)
この日はいつもより長めですし、
この日以降しばらくライブはありませんので
ぜひお見逃しなくという感じですよ。
しかしずっとレコーディングでひとりで黙々とやってると
バンドでの演奏の感じとか取り戻すのに時間かかりますね。
指とか動かしとかないと。
しかしこうやって機材運ぶ日に限って雨とは
どうことなのだって感じですね(笑)。
雨男なんでしょうか私は。


ところで噂のフィッシュマンズのベスト盤て、
1枚だけまず買って聴いてみたんですが、
佐藤氏の生前のデモが一番の聴き所でしたね。
昔、バッドフィンガーのピート・ハムが
生前に残したデモトラックアルバムを聴いたことあって、
その生々しさに感動したのを思い出しましたが、
今は亡き人のプライベートな感じを聴くというのは
感慨深いですね。
しかし「ナイトクルージング」のデモとか意外なほど
脳天気なライトな感じだったりして、発見がありますね。
デモはどれもラフな作りで、あの綿密さはバンドによって
構築されていたのかーとか思いましたが、
デモはデモで世界がちゃんと出来ていて、
これでもリリース出来る感じで、素晴らしかったですね。
全体のテープコンプのかかってる感じからして、
カセットMTRで簡易的に録られているかと思われるのですが、
打ち込みとかはプリセットのをそのまま使ってるのもあれば、
おそらく手打ちでリアルタイム録音してるらしきものあって、
ブレイクのところとか、聴いてて面白いです。
(「WEATHER REPORT」のへんてこなリズムとか
味があってすごくいいです)


ところで何の雑誌かは忘れましたが、
欣ちゃんのインタビューで印象的なのがあって。
最後ついにフィッシュマンズが2人組になってしまった後、
2人で音をやりとり出来るようにハードディスクレコーダー
お互い購入したとかいう話で。
でも結局音をやりとりすることなく佐藤氏が他界してしまって。
で、その後欣ちゃんがその佐藤氏のハードディスクレコーダー
何か音が残されているんじゃないか、
と思って開けてみたそうなんですよ。
でもその中は空っぽで何の音も入っていなかったらしくて。
それを読んでつい、
「空っぽのまま残されたハードディスクレコーダー
の姿を想像してしまって
さみしい話だなーとか思ったのを思い出したのですが。
これからそこに録音されるはずだった名曲の数々を
永久に聴けないというのはさみしいものだなとか、
2人組フィッシュマンズが最初に録音するはずだったという
「A PIECE OF FUTURE」のライブテイクを聴きながら思った私ですよ。