夏に投函

レコーディング、もうほとんど終わっているのですが、
全体を聴き返してまたちょこっと直したりしています。
もう何十回、何百回と聴いているので
客観的にこれがどういう印象に聴こえるのか
よくわからない部分もあるのですが、
どれもいい曲であることは確かです(笑)。
しかしこの低音、出過ぎじゃないかとか、
このリバーブ、もっとかけたほうが良いのではないかとか、
気になってしまうとそういうところばかり聴いてしまって、
反省したり自信持ったり、あー最高だこれとか盛り上がったり、
逆にあーいまいちじゃんこれとか落ち込んだり、
日によって変わったりして永久に終わらない感じもするのですが、
みんなそうやって迷いながら確信しながら
作っているのではないかと思いますし、
実際私もそうやって作っています。
誰かに手紙を書いているかのような感じですが、
漢字を間違えたり、字が汚かったり、
改行をこうすると読みやすいとか、
そういうところをやり直す作業が続くのですが、
結局その手紙で何が言いたいのか伝われば
あんまりそういうところは気にならないのでしょうし、
逆にこの切手が可愛いとか、この独特な字が素敵なのとか、
そういうところで伝わる部分もあるのでしょうし、
難しいところですが、手紙を書いたからには
読んでもらいたいし、何か感じてほしいと思うのが
人情というやつです(笑)。
そろそろ投函する時期なのですが、
果たして届くでしょうか。
蝉時雨を遠くに聞きながら思ったりします。