猫の手を借りてマスタリング終了

昨日はマオスタにてアルバムのマスタリング作業でした。
そうです、終わらないとか何度も書いてきましたが、
締め切りが来たら何とか終わりました、レコーディング。
半年かかりましたが、思えば私は専業音楽家ではないので、
仕事の合間や休日に主に演奏&微調整をしていたので
実質作業に時間かかったのは2、3ヶ月分くらいじゃないかと
思うのですが、セーターを着込んで演奏していた曲を
半袖で汗だくでミックスしているのに気付いた時は
ああ、結構かかったなあ。と感慨深くなりました。
石本家の飼い猫、コマオをうりうりしながら
マスタリングは順調に進み、何とか終了しました。
石本さんじゃなくて実はコマオが作業してるんじゃないか、
と思えるくらいにコマオは堂々と現場を仕切っていたので
彼女の気持ちも入ったアルバムになったんじゃないかと思います。
(コマオは雌猫なのです)
聴き通してみて思ったのは、
ああ、私はこういうアルバムが聴きたかったのだ、
ということで、基本的に人にウケるとか以前に
自分が聴きたい音楽を作ったので、私のお気に入りそのものです。
この人と気が合いそう!とか聴きながら思ったりしてしまいます(笑)。
中盤、長尺の、ミニマル度や静かなるアヴァンギャル度が高い、
実に渋い曲が続くのですが、こういう地味だけど切ない展開は
私の好み満載です。
YMOで言うと「BGM」とか「テクノデリック」とかああいう感じです。
(例えがビッグネームで恐縮ですが)
秋の土曜日の夕方4時とか部屋でひとりでつい物思いに耽って
半分感傷的になりつつ、時間の隙間で色々なことや人や
言葉や場面を思い出しながら聴くとハマります。
クラブとかでかけても踊れませんが、眠れない夜にラジカセで
空気や環境音と共に聴くと静かな気持ちで眠れるかもしれません。
読書するような感じで聴いてほしいですねこれは。
1曲ごとが違う本のような、でも続けて聴くと
それが1冊の本みたいな感じ。
読書の秋にピッタリな1枚。
タイトルは「鈍行ブックモービル」です。
10月19日発売です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000AU1JGY/bloc-22/ref%3Dnosim/249-4928521-3253113