私、リンダリンダリンダに落涙。

今日は渋谷へ行って先日見逃した「リンダリンダリンダ」を
鑑賞したのですが、これは全バンドマン必見ですね。
泣きましたよ私は(笑)。
山下敦弘監督の作品は前に「リアリズムの宿」というのを見て、
その映像や台詞、間の取り方などの演出の細かさやセンスに
「この監督すげーなー」といたく感銘を受けたのですが、
今回のはそのセンスがより間口が広くなって展開された感じで、
この「女子高生がバンドを組む」というある種無敵の設定に、
ブルーハーツというかなり無敵な楽曲が組み合わさったら
もう泣くしかないっすよという感じで(笑)、
この部室の感じ!とか屋上の感じ!とか、学園祭の夜!とか
スタジオの空気とか、バンドスコアをコピーして、みんなで練習!
とかのリアルな描写のひとつひとつに「あーそうそう!」
という感じで、これってバンド経験のある人とか
ブルーハーツにリアルタイムで衝撃を受けた世代の人は
みんな共感して泣くんじゃないかと思いますね。
青春デンデケデケデケ」以来のバンド青春ものの
傑作じゃないでしょうか。
結構バンドものを題材にしたものって微妙なのが
多かったりするんですけどね。
(よく見られる、エフェクターねーのに音変わってるよとか、
鳴ってる音と押さえてるコード違うよとかの
リアル度ゼロの細部とか、
ライブシーンなのに本人演奏してねーじゃんとかの興ざめな感じとか、
気になっちゃってしょうがないんですよね)
この作品では全部本人の演奏なのでリアリティあるし、
(「リンダリンダ」のキーがGに変更されてましたね)
練習の雰囲気とかホントああいう感じだし、よく描けてるんですよ。
キャスティングも良くて、ボーカル役の韓国人の少女の
歌声と眼差し、佇まいが最高で、人選ばっちりでしたね。
お笑いもできるし。
(この監督の随所に出て来る映像コントみたいなシーンの
撮り方がすげーいいんですよ)
あと先生役に甲本雅裕ってのもしみじみいいんですよね。
甲本ヒロトの兄弟なんですよねこの人)
細かくいい映像やシーンがいっぱいあって、そのひとつひとつを
書いて評したい所なんですが、これから見る人もいるだろうし
書きませんが、ぜひ劇場で見ることをお勧めしますよ。
あと最後に湯川潮音の制服姿に意外に萌えてしまったことも
書いておきます(笑)。


で、映画見た後はその感動を持ったままマオスタに行って
サイトとフリーペーパー用にインタビューを受けたんですが
この話は明日書きます(笑)。
結構喋りましたよ私。