カマキリを見る、虫の音を聴く。

ここ最近カマキリの姿を良く見かけるようになって、
彼らは一体何処で生まれて育ってこうして現れているのか
その生態に興味を持ってしまうほどなんですが、
みなさんの周りでも見かけませんか?カマキリ。
先日も近所を散歩してたら道に緑色の物体をふと見つけて、
あぶなく踏みそうになるのをよけたんですが、
何だろうとよく見たらゆらゆらと動く大きなカマキリで、
ああ踏まなくて良かった、
カマキリを踏んだ靴で歩く道のりなどいい気分ではないもんな。
とか思ったりしたのですが、
歩いてる途中にカマキリを見つけるのも
もう一度や二度ではないのです。
私の住んでる所が田舎である証拠なのかもしれませんが、
それにしてもカマキリってこんな馴染みのある虫だったっけな。
とか不思議に思うほどよく見かけるのですが、
ひょっとしたらカマキリに何か縁でもあるのでしょうか。
どんな縁なのだそれは。
という感じですが。


カマキリに限らず、虫の鳴き声がラジカセの音量を上回るほどの
この季節に、見えていないけど多くの虫の存在を
耳で確認しているわけですが、
その存在を近くで確認する機会って実はあんまりないような気がします。
でも見えてないだけで、普段の暮らしの隙間に
実は多種多様な虫が暮らしていてそれぞれの宇宙を形成してるわけで、
それを思うと不思議な感じもしますが、
私の見たカマキリのようにふとした時に接点が現れると、
その事実に気付かされるわけですね。


しかしこれだけ虫が鳴いていると、
虫のサウンドって実は日常一番良く耳にしている音楽なのかも。
とかふと思ってしまうのですが、
窓を開ければ聞こえてきますし実際そうなのかもしれません。
夏は夏で蝉は鳴いてるし、蚊の飛ぶ音を耳元で聞くと、
この不快感極まるノイズったらどんな轟音もかなわないよなあ。
とか思ったりもしますし。
ROVOというバンドの曲に、2台のハイハットを叩くだけの
不思議な曲があって、それが虫の羽根の音みたいな印象で、
それを聴くと手塚治虫の「ミクロイドS」
という漫画を思い出すのですが、
音楽を聴いててもああこれ虫の鳴き声みたいな音だなとか、
虫が飛んでる音みたいだ。とかふと思う瞬間があって、
そういうのを聞く度に虫の音ってすげえな。
とか感心したりするのですが、
虫の鳴き声が深まるこの時期についそれを実感してしまう私です。