雨を諦めて

夕方、散歩しようと外に出てしばらく歩いていたら
ぽつりと雨が落ちてきたので、傘を持っていなかった私は
このまま散歩を続行するべきか戻るべきか
選択を迫られたのですが、自然と足はどんどん遠くへ向かい、
ああ、本格的に降ってきたら濡れるな。困るなー。
とか思いながらも散歩のグルーウ゛に身を任せて
戻らずにどんどんと進んでしまったのですが、
しばらくすると案の定雨の匂いがいっぱいになって、
結構な降りになってしまったので
ああ、やっぱり戻れば良かった。
とかプチ後悔しながら早足で戻ったのですが
早足というのは実に役に立たない速度で、
実は歩いているのと同じような速度でしかなく、
「気持ちの問題」レベルの違いでしかないわけで、
それならば全速力で戻ればいいのに
大人ってやつは全速力をそうそう起動しない生き物なので、
結局早足に応じてそれ相応にしたたかに濡れてしまったのでした。
私もいつの間にか全速力で雨を避けるエネルギーを
忘却してしまったかのようで。
まあしょうがないか、みたいな雨への諦めは
何かに似ているような気がしますが
それが何かはわからなかった私です。
ただ、大人になるとそういう諦めが増えるような気がします。
大人ってさみしいね。とちょっと思いました。


ところで新番組の「野ブタ。をプロデュース」というドラマを
何となく見てしまったのですが、
末高斗夢という芸人が出てたなーとか、
忌野清志郎はこういうちょい役がホント多いなーとか
色々思いながら見たのですが、
やはりジャニーズの子は凄いなあ。と感心しきりですよ私は。
亀梨くんて昔「金八先生」に出てたのをずっと見ていて、
あの時は主役の風間俊介くんよりもむしろ彼の演技の方が
自然で深みもあって、金八ジャニーズ枠では彼の方が
才能あるんじゃないですか。とか思っていたのですが、
やはり時を経てこうして主役級に成長していたわけですね。
相方の山下くんの役作りは往年の窪塚氏のそれと酷似してるような
印象ですけど、(「池袋ウエストゲートパーク」ね)
参照対象となったのでしょうか。
しかし忌野清志郎の演技力はいつまでも不変ですね(笑)。
それが普遍とさえなっているかのような。