柔道の嗜み 風系の行方

日々、寒いですね。
猛烈に寒いです。
この寒さを一本背負いで投げ倒してやりたい所ですが、
私は柔道を嗜んでいないのでそれが出来ません。
そしてそれが残念でなりません。
誰かこの寒さを押さえてくれないでしょうか。
私が柔道家なら己の技の全てを、
この寒さをなぎ倒すためだけに使用するのに。
そんなことを思ったりしています。


ところで昨日は池袋の売り場にヨシカワくんが
ふらっと遊びに来てくれました。
そして犬の張子を買ってくれました。
あーヨシカワくん、新年早々なんていいやつなのだ。
とか思いつつ商品を渡したら徐に、
じゃ、これからリハなんでー、と、
彼は風のように去ってしまいました。
あれ、もう帰るんだーと言うような早さで。
風のように現れて風のように去っていきました。
そういえば以前、ギターのフィジキさんが
売り場に遊びに来た時も同じく、
風のように現れて風のように去っていったので
ウチのメンバーは基本的にみな風系なのだな。
とか思ったのですがそもそも「風系」なんていう
系統が今まで存在していたのかという話なんですが、
今何となく咄嗟に私が作ってみた系統なので
一般では通用しないかもしれません。
でも例えば会社などで「部長って風系よね。」とか
「あの子は風系だからしょうがないの。」とか、
毎日のように使用していれば
そのうち周囲で定着するかも知れません。
しかしここで気をつけなければならないのは
「部長って風系よね。」と言うつもりが、
「部長ってハゲ系よね。」などと滑舌の誤りで
とんでもない事実を口にしてしまうことで、
そんなことをしたらあなたの首が飛んでしまい、
あなた自身が風のように会社からいなくなってしまう
危険性も伴っているので注意が必要です。
えー結局何が言いたいかというと、
「fwjバンドのほとんどは風で出来ています。」
ということです。


ところで今日の帰り、私は自転車の鍵をなくしたことに
気が付きました。
昼間、ポケットからガムを取り出した時に
ふと落としたのかもしれません。
食後にガムなんて噛まなきゃ良かったのになー
とか思ったのですが、しょうがないので自転車を置いて
歩いて帰りました。
今頃どこかの路上で私の自転車の鍵が
きらりと光を放っていることでしょう。
もう永遠に鍵の役目を果たさない、元鍵であった物体は
そのうち本当に風になってしまうのかもしれません。
私にはそれが見える。
見えるような気がする。
そう呟きながら歩いて帰りました。
ひとりで。
たったひとりで。


そう、夜に塗れて。