チューインガムの匂いの夜へシンバルを鳴らす

fishingwithjohn2006-01-16

昨日、今日と比較的寒さが落ち着いて
もうこのまま春になってくれるのではないかと
期待すらしてしまう穏やかな気候だったのですが、
この穏やかさも束の間、
どうやらこれからまた寒くなるみたいですね。
寒さはもうノーサンキューです。
早く暖かくなってほしいものです。
暖かな気候だったら私は手放しでウェルカムで、
もし暖かな気候が向こうから歩いてやって来たら
「やっと逢えたね。」
と、辻仁成中山美穂に放った台詞と同じ台詞を吐き、
ハグやキスなどで歓迎を示すところなのですが
まだそれは先のことのようです。
つーかよくよく考えたら「やっと逢えたね。」は
言い過ぎでした。
そんな台詞を吐けるほど私は大物ではありませんでした。


先日、ちょっとスタジオに入りドラムを叩いたのですが、
スティックじゃなくて柔らかい先端が付いたマレットで
色々試そうと思って、事前に楽器屋に買いに行ったのですが
あのマレットって大体1500円くらいじゃねーのとか
軽く見積もって行ったら実際は3600円とかして、
意外に高いじゃない!と思ったのですが、
よく見たらスティックも高いのは高いんですね。
私は昔ドラマーに貰ったスティックをいまだに使用していて
自分でドラム周りの機材を買ったのは初めてだったので
意外にバチの値段が高いことに驚いてしまったのですが、
こういう話ってドラマーが読んでたら
普通じゃん。って話なんでしょうけど
意外に自分のパート以外の機材周りの値段て
知らなかったりしますよね。
そういうのってありませんか。


ところで先日、穂村弘という歌人の、
「いじわるな天使」という著書をサイン入りで購入したのですが、
そのサインと一緒に
「チューインガムの匂いの夜へ」
という言葉が記されており、
それを読んだ私はとりあえずチューインガムの匂いの夜へ
音を投げてみることにしたのですが、
買ったばかりのマレットで強くシンバルを叩いてみると
硬めの音が鳴り響き、そしてしばらくして消えたのですが、
やがて「カモーン。」という音が静かに夜の向こうから
聞こえて来て、私はおお、これは!
と驚いたのですが、よくよく耳を澄ましてみたら
それは単なる耳鳴りだったのでした。


でもまあ「良い感じ。」と私は静かに思いましたよ。
チューインガムの匂いの、
夜に塗れて。