リンダリンダリンダリンダリンダ(意志と続行)

劇場で見て感動した映画「リンダリンダリンダ」を
DVDで購入して見て、再び感動し直したのですが、
バンド、音楽を始めた初期衝動みたいなものを思い出して
再び胸が熱くなりましたよ。
いやーいい映画ですねえこれは。
ラストのライブシーンでの「終わらない歌」のくだりで
校舎の無人ショットが、過る思い出を回想するように
いくつか差し込まれるのですが、
そのショットとこの歌の歌詞のマッチングの切なさに
私は映画館で泣いたのですが、DVDでも見ててここで泣きました。
ブルーハーツという題材をここまで上手に使えた監督のセンスは
本当に素晴らしいと思います。
この映画の良さについて語ると原稿用紙300枚はかかってしまうので
あとは見てくださいと言うしか無いですが、
また気が向いたら折りに触れ語りたいと思います(笑)。


ところで甲本ヒロト氏の最近の発言を雑誌で読んだのですが、
結局ステージに立って表現するのは復讐のためだ、
みたいなことを言っておりましたが、
私も同じような気持ちで表現活動を続けているので
とても共感しましたよ。
復讐ですよ。
まだ終わってないですね復讐は。
永遠に終わりません。
美しくない熱くないものを殺さなければいけません。
ナイフはいつも触れると指が落ちるくらいに
尖りまくっています。
何の話をしているのかって?
表現の根源の話ですよ。


ところで私がやっていた各駅停車というバンドを最近知ったという
若いファンの方がメールをくださったんですが、
コンピ盤の1曲を聴いてファンになって以来
ネットオークションで昔のアルバムも入手したとのことで、
他の曲もあるのならぜひ入手したいとの旨だったんですが、
こういう方もいるのですね。
こういう熱心なファンの方がなぜ現役時代にもっといなかったのか
そう思うと複雑ですけども(笑)。


復讐は終わらないわけですよ実際。
三者がそこに立つ理由はないし。
あいつらにはギターの音も満足に聴こえていないし。
天気を知るのにウェザーマンの厄介になる必要はないし。
曇りの日に溜め息をつくのは容易い。
雪の日に童心に返るのは容易い。
そして天気の良い日に気分が幸せなる方向に向かうのも
自然な流れ。
何の話をしているかって?
スタンスの話ですよ。