寒がりが3月のほとりに茫漠と(桜待ち)

ようやく春になるんでしょうかね。そろそろ。
寒いのか暖かいのか安定しない季節の変わり目って
着るものに困りますよね。
コートをいつまで着るのか、いつ脱ぐのかとか。
私は寒がりなのでもし急にまた寒くなったら
どうしようとか思ってぎりぎりまで冬仕様でいるのですが、
お洒落の基本は我慢とか言うし、
心は常に春先取りな感じで行きたい所存ではあるのですが、
体の方は冬長持ちな感じで行きたがっていて、
そこんとこ揉めているのですよね。
両者の言い分を会議にでもかけたいところなのですが
会議をしている暇が私にはありませんし。
この冬で私はすっかり寒がりに磨きがかかってしまったのですが、
そんな情けないものに磨きをかけても自慢にはならないのですね。
「今は寒がりがちょいモテ!」
みたいな見出しがファッション雑誌に踊りでもすれば
私も早速ちょいモテになってお得なんですが。
そんな見出しは今のところ誌面に踊ってはいないようなのです。
どうせ磨くのなら男っぽさとか、仕事っぷりとか、ギターの腕とか、
他に選択肢はいくらでもあるのですが、
何よりも寒がりに磨きがかかってしまったのは誤算でした。
それもこれも寒いのがいけないのですね。
この寒さもいつの間にか和らいで
いつの間にか暖かい春になるのでしょうか。
桜の開花もそろそろなんでしょうか。
「YO!オレは桜!」みたいに自己紹介ラップしながら咲くのでしょうか。
お前の本名は田中だろみたいな感じで。


近所の梅の花は紅く白く、春めいた午前中の水色の空に
描画されたかの如くその色彩を浮き上がらせ、
私はそれを見て「あ、春。」などと呟いて。
3月が真ん中を越したのです。