私、翻弄されて。

レコーディング、もう仕上げに入らなくてはいけない感じで、
忙しい合間を縫って地味に作業しているのですが、
昨日は昨日でスタジオへ入って
K嬢にフルートを吹いてもらったりしました。
(Kといってもまあ各駅停車の鍵盤奏者の方なんで
実名出しても構わないんですが・笑)
またこれが波乱のレコーディングで(笑)。


そのK嬢のスケジュール調整ってのが多忙ゆえ難航気味で、
半分は変更で出来ているというのはこれのことだったんですが、
リハの様子からして時間がかかりそうだと思われたので
空いてる隙間を見つけてちょこちょこと作業しようと
彼女の地元のスタジオに入ることになったわけですね。
で、スタジオの場所がわかんないので
10分前に駅前に集合しようということになったので
私は時間通りにきちんと着いて待ってたわけですよ。
しかしこれが時間になっても来ないわけですね彼女が(笑)。
あれおかしいなと思って電話しても出ないわけですよまた。
ひょっとして日にち間違えたかなとか思ってたら
彼女から電話が鳴ってですね。
で、一体どうしたのだと出てみたら
「ごめん、寝てた・・・。今起きた。」
とか言うわけですよ。
ね、寝てた?これからレコーディングだっつーのに?と私は、
ばかものっ!と目の前のちゃぶ台をひっくり返し
ビンタのひとつでも喰らわしてやって
約束通りに来やがれっ、と説教したのかというとそうでもなく、
ただ半ば呆れながら、
「ああ、寝てたんですかあ・・・。」
とそのままのことを呟くだけに終わったのでした。
まあ目の前にちゃぶ台はありませんでしたし、
ちゃぶ台がひっくり返っても時間はひっくり返りませんからね。
取りあえずは「今からダッシュで来てくれい!
先にスタジオ行って用意してるから。
スタジオの場所は交番で聞くわ!」と、
先にスタジオに行く事にしたのですが
まずは最寄りの交番に行って
「あのー○○ていうスタジオってどこかわかりますかね?」
とか聞いたらそこのお巡りさんがまた仕事する気ゼロでですね。
「えー知らないなあー。どこにあるのそれ?」
とか逆に聞いて来るわけですよ。
どこにあるのか知らないからあなたに聞いているのですけど、
とか思いつつも「地図に載ってないですかね?近くなんですけどね。」
と言ったら「ああ、あれ違う?緑の看板。」とか言って
目の前のカラオケボックスを指差したりしてるわけですよ。
もう市民を嘗めまくってるわけですよ。
もうその場でお巡りさんの懐から拳銃を抜き出し、
彼のこめかみに銃口を当て、「5秒で調べないと人差し指に
力入れてこの世からララバイさせるよ!5、4、3、」
と命のカウントダウンを試みようとしたのですが
そんなことをしたらスタジオじゃなくて刑務所に直行になってしまい、
レコーディングが出来なくなるので
私は交番で場所を聞くのを断念したのでした。
「税金泥棒。」という定番の罵声でも浴びせればよかったでしょうか。
まあK嬢に電話番号聞いて自分で場所を探したんですけどね。


しかしレコーディングするまでになんでこんな試練が
私を待ってるのかテルミー。
とか思いつつもスタジオ着いて用意してたらK嬢が来て。
何やら仕事から帰って一息ついたら寝てしまったとのことで、
まあ疲れてるのはわかるんだけどさー、
とか思いつつもレコーディング直前に寝られるとは
大物だなーとか一方で思ったりしたわけですよ。
まあその埋め合わせはレコーディングでしてくれということで
いざ始めたら難航するかと思われた作業がさくさくと進み、
その後1時間ちょっとで全部終了しちゃって
本当に大物の風格を遺憾なく発揮した結果になったのですね。
え?いいのこれで?って感じで。
まあ事前にガイドを作っておいたし、それを元に
譜面も書いて来てもらっていたので円滑に進んだんですけどね。
しかしここまでうまく進むとは思ってなかったので
結果オーライとはこのことだな。
とか何となくテンションが上がってしまったのでした。
そんな感じでこの日の模様は今度の新曲でお聴きいただけます。
ぜひお楽しみにということで。
各駅停車時代からのリスナーの方は特に(笑)。


ああ、しかしこの日は翻弄されてしまいましたよ、
色々な事象に。
あのお巡りさんにも家族がいるんだろうなあ。とか、
妙に感傷的になってしまいますよ。
あんな仕事をしてて哀しくならないのでしょうか、果たして。