私、披露宴に出席して

今日は高校時代の同級生の結婚披露宴に出席したのですが、
事前に彼からいただいた招待状には「お食事会」みたいな、
軽ーいニュアンスで書いてあったので
その額面通りに受け取って気楽に構えていたのですが、
直前になって、彼の会社の上司も親戚一同も出席する
バリバリの披露宴であることが判明したので
(バリバリの披露宴て表現も何ですが)
慌ててスーツだの祝儀袋だの用意したのですが、
こういう冠婚葬祭てのはどうにも緊張しますね。
私は普段からスーツを着る習慣がないのでたまに着ると
明らかに着慣れていない感まるだしになってしまって、
就職したての新社会人かと思しきスーツ姿の己を見ては
その貫禄のなさを情けなく思って泣きそうにすらなるのですが、
泣いてばかりはいられないので今日は着ましたよ。
さらには祝儀袋に祝儀を入れる際にも、
「ああこのお金で『快傑ズバット』のDVDボックスが買えるな。」
などとその祝儀金への未練的なことを一瞬考えもして
その情けなさにまたもや泣きそうになったのですが、一方で
人の結婚を祝う気持ちと快傑ズバットってある意味等価なんだな。
とか妙なことに感心したりしてしまいました。
や、祝う気持ちはそれこそバリバリなんですけどね。


そんな情けなさに包まれて出席した式と披露宴でしたが、
いや、良いものでしたよ。
新郎とは高校時代一緒にバンドをやっていて、
彼がギターボーカルで私はベースだったんですけどね。
そんな彼も結婚ですか、時は流れましたねって感じで。
しみじみしたりして。
他の高校の同級生数人とも再会したのですが、
高校時代のことはバンドのことくらいしか記憶にないので、
クラスが何組で担任が誰で、同級生のあいつは何してるなどの
同窓会トークにほとんどついていけなかったのですが、
まあついていく気もそれほどなかったので
聞き流してたんですが(笑)
「そういやラーメンズ片桐仁てうちの1年先輩なんだよね。」
とか唯一わかる話を振ったらそこにいる全員、
ラーメンズて何?」とか言ってその存在すら知らなかったので、
ラーメンズって意外に有名でもないんだなあとか
感心(?)したりしましたよ。
ラーメンズが自分と同じ高校だったのか!とかお笑い好きの私は
興奮したものでしたが。


しかしああいう場でそれぞれの親に感謝する場面てのは
否応無しに感動してしまうもので、
新郎が「お母さんありがとう」的な台詞を述べた際には
なぜかそのお母さんの方に感情移入してしまって
「ああ、大事に育ててきたこの子もついに家庭を持つのね!」
とか感動してちょっと涙ぐんでしまったのですが
(お母さんの方はにこにこしてるのに・笑)、
さんざ笑わせたりした後でしみじみ泣かせるという、
ある意味さだまさし的な披露宴の演出というものは
良く出来てるものですね。
しみじみせざるを得ないですもんね。
両親としては嬉しかろうなとか思いましたよ。


しかしシャンパンにワインにビールにと、
これでもかと出てくるのでこれでもかと飲んだら
ちょっと酔ってしまって、
その後帰ってからレコーディング作業があったので
何とか途中酔いをさましながら帰ったのですが、
酔いにふらふらしてる自分のスーツ姿がまた
妙な情けなさを醸し出していて、
ああ、こんなじゃあ私の結婚はまだまだ遠いな。
とか思いながら、
「今度『快傑ズバット』のDVDボックス買おう。」
なんて地味に決意してみたりしたのでした。


つーかいいんでしょうか、そんなので(笑)。
果たして。