陽炎、それはただの気分でもない

先日、ツタヤで若い日本のギターバンドのCDとか
色々借りて聴いてみたんですけど、
フジファブリックというのとスパルタローカルズというのが
良かったですね。
最近の日本の若いバンドとかもう積極的に聴く気がしないのですけどね。
聴いてみると良いものですね。
(まあ若いつっても私と彼らは言うほど年は違わないんですけどね)
フジファブリックって知り合いのバンド見に行った時とか
対バンでよく出てたのですけど、その時よく見とけば良かったです。
鍵盤を活かしたアンサンブルとか仄かなプログレ風味とか、
私のようなおっさんをうならせる要素満載で気に入りました。
ここの鍵盤奏者の機材とか何をどう使ってるのか見てみたいですね。
あとスパルタローカルズって漫画家の安部慎一氏の息子さんが
メンバーということで前から気になっていたんですけどね。
美代子阿佐ヶ谷気分」の遺伝子がこれかあ。
と、それだけで感慨深くなりましたよ。
私は安部氏の著書である「美代子阿佐ヶ谷気分」の
箱入り初版を所有しているのが軽い自慢なのですが、
軽く自慢してもその存在自体を知る人が少ないので
何だか軽く物足りなかったのですが、
スパルタローカルズ効果で軽く再発とかされていないのでしょうかね。
現行で入手出来るんでしょうか彼の著書は。
つーか本人が今どこで何をしているのか気になりますけどね。
私は永島慎二氏とか鈴木翁二氏とかガロ系の作家の貴重本とか
結構所有してるのですけど、自慢しようにもする相手がいないので
ひとりで「えへへ。」とか言って眺めているのですけど
まあコレクションなんてそんなものですよね。
個人的な楽しみですよ所詮。
しかし後世に残しておくべき作品が絶版だったりとか割と多いので
当時のものを再発してほしいものだ、なんて一方で思ったりしますよ。
貴重本が古本屋でやたらと高騰してる様は
何だか違うんじゃないかと少し思うのですよね。
まあ所有して軽く自慢してる私が言うのもなんですが。


「きっと今では無くなったものもたくさんあるだろう
きっとそれでもあの人は変わらず過しているだろう
またそうこうしているうち次から次へと浮かんだ
出来事が 胸を締めつける
窓からそっと手を出して
止んでた雨に気付いて
慌てて家を飛び出して
そのうち陽が照りつけて 遠くで陽炎が揺れてる
陽炎が揺れてる」
フジファブリック「陽炎」)