虎と熊、ぬいぐるみDJ

先日、電車に乗っていたら、私の目の前に座っていた
ちょい挙動不審のおっさん(40歳くらい)が
おもむろに手元の鞄から虎と熊のぬいぐるみを2体取り出し、
その2体に突然会話をさせ始めたので驚いたのですが、
そこでタカアンドトシなら「パペットマペットか!」と
ツッコミを入れようものを、
残念ながら私はタカアンドトシではないので普通に
「変わった人だな。」という感想を持つに留まったのですが、
いつも所構わずやってる行為なんでしょうかね。
ああいうぬいぐるみの会話劇というのは。
またそのぬいぐるみが妙に黒ずんでいて小汚く、
可愛いとは言い切れない微妙な様相を呈しており、
それを洗濯をするという選択は彼にはないのだろうか、
などと思ったのですが、まあ余程愛用しているんでしょうね。
その愛がぬいぐるみを美しさから遠ざけてるなーと思いましたが。
果たしてそれで会話の練習でもしているのか、
己の思想を2体の話し合いという形で再確認しているのか、
それこそ漫才のネタ確認なのか、
いずれにせよ虎と熊の小さな会話が電車内で花咲いてるわけで、
「これって字面だけ見るとメルヘンだよなー。」
などと思ったりした私です。
まあ実際には小汚いぬいぐるみを手に独り言を宣っているおっさん。
というビターな光景が繰り広げられてるわけですが。


ところで私はぬいぐるみには特に興味もなく、
かつて人生において購入したことも飾ったこともないので
ぬいぐるみの活用法を特に思いつかないのですが、
それで言葉のキャッチボールをさせるという2体使い
(DJのレコード2枚使いみたいなノリですかね)
もあるわけですね。
「森山良子とムッシュかまやつはいとこ同士なんだって。」
「へえー。知らなかったよ!」
みたいな会話でもさせているんでしょうか。
まあ虎と熊がそんな情報交換する必要があるのかって話ですけどね。


ちなみにぬいぐるみでキスの練習をしたことがある女子がいたら
私にそっと教えてください。
まあ教えてもらったところで
「へえ、そうなんだ。可愛いね!」
と感想を述べるだけですけどね。