再び私は想う、7月のアイドルを

以前、チェキッ娘というアイドルのCDを
スーパーカー提供の楽曲目当てに購入した話を書きましたが、
(結局その曲は収録されていなかったんですが)
その後その目当ての曲が入ったアルバムをついに見つけたので
購入しましたよ。「Best Memories」ていう、
チェキッ娘関係の曲が網羅されたベスト盤なんですけどね。
つーかこれ、ベスト盤はいいとして、
前に購入したアルバムと内容が被ってるというか、
全曲重複してたので私は衝撃を受けましたよ。
前のアルバムの存在意味ナッシングですよ。
チェキッ娘の恋人探しCD」だけですよ被ってないの(笑)。
再生して同じ曲ばかり続くのでデジャウ゛かと思いましたよ。


まあそれはさておきスーパーカー提供曲ですが、
「Miss Entertainer」というタイトルで、
メロはまごうことなきナカコー節でなかなか良いのですが
何だか歌唱がメロを消化し切れていない感じで、
スーパーカーの未発表曲を素人がカラオケで歌ってるみたいな、
実に奇妙な印象を受けました。
オケも、ギターやシンセの音色や打ち込みの感じからし
本人が手がけてると思うのですが、
デモをそのまま使用したみたいな簡易的な印象で。
この曲だけアレンジのクレジットがないので
どういうプロダクションで制作されたのか気になりますが。
ひょっとしたらやっつけなのかもしれないですけどね(笑)。
アイドルのシングルとしては異彩を放っていると言えるでしょう。
しかし歌詞はちゃんと彼女らのキャラを考えて書かれていて、
いしわたり淳治氏のプロの仕事ぶりに感心しました。
まあこれ、ナカコーやミキちゃんが歌ってバンドがアレンジしたら
結構かっこいい曲になるとは思います。
スーパーカーコピーバンドはこの曲をコピーすれば
「通!」と呼ばれること必至なんじゃないでしょうか。
まあ興味ある方は探して聴いてみてください。


ところで私はいしわたり淳治氏の歌詞を高く評価しておるのですが、
スーパーカーの「STROBOLIGHTS」というシングルの、
「2愛+4愛+2愛+4愛+2愛」という、
愛の足し算をひたすら行って結果、イコールで
「真実」が導かれるという歌詞には当時かなり驚かされましたよ。
歌詞カードに羅列された愛と数字の配列の美しさなど、
歌詞カードを使ったアートじゃんこれ!と思いました。
(余談ですが、歌詞カードでの文字の改行、句読点の位置、
フォントやサイズなど、言葉もデザインに含まれるというのを
意識してる作詞家って意外に少ないような気がします)
もしスーパーカーが適当な英語詞で歌うバンドだったら
ここまで熱心に聴くことはなかったろうなと思うのですが、
このバンドが起こした歌詞革命は(サウンドと同様に)
もっと語られても良かったのではないかと思うのですよね。
メッセージや言葉の内容、意味とは別に
「言葉の佇まい」という観点において実にスマートで、
毒気と美しさの両方を持っていたと私は思うのですよね。
(何か褒め過ぎですかね・笑)


ところでこの曲を歌ってる映像ってネットで見られないですかね。
早速探してみることにします。
あ、ちなみにチェキッ娘内の「M@M」ていうユニットの曲です。
ご参考に。