恵比寿の印象、ヤン富田

昨日はsonarsound tokyoの最終日を見に恵比寿まで行って来ました。
恵比寿なんて街に来るのは果たして何年振りかしら、
どんな街かもう忘れてしまったわ。などと思いながら
駅からの例の長い動く歩道の上を歩いたのですが、
(ガーデンホール方面へ行く道にあるのですね動く歩道が)
そもそもこの動く歩道というのは意味があるのかしら、
こんな距離くらい普段から普通に歩くし
移動時間もそんな変わんないだろうに、
などと歩きながら思ったりしたのですが、
前に恵比寿に来たときも同じようなことを思いながら
この動く歩道の上を歩いた覚えがあったので、
そうかそういう印象の街か。と思い出したのでした。
(そんな印象だけでいいのかという話ですが)
あの動く歩道に乗らない男気(?)ってありますよね。
(ないですかね)


で、そんなこんなでガーデンホールという会場に着いたのですが
いざ中に入ってビールでも飲もうかと思ったら
スポンサーの都合なのかドラフトワンていう
発泡酒しか置いてないのですね。
せっかくのライブなんだからおいしいビールを、
恵比寿なんだからエビスビールなんかを置いておけばいいのに
なぜにドラフトワンなんか飲まなきゃいけないのか、
責任者出て来いばかものっ、とか思ったのですが
まあいざ責任者に出て来られたところで萎縮してしまって
「あ、ドラフトワンでいいですー、すいませーん。」
と即座に心が折れてしまいそうな自分がいたので
諦めてワインなんかを代わりに飲んだりしたのでした。
まあそういうものですよ大人って(笑)。


で、ワインてこんなに苦い味だったのね、なんて思いつつ
大人のワインを一気に飲んで酔っぱらってしまった私は
何だかすっかり眠くなってしまい、
後ろのほうで最初の二組を見ながらぐっすり寝てしまったので、
結果、最初の二組の印象が薄いまま終わってしまったのですが、
まあ気持ち良かったので良しとしたいところです。


で、次に出て来たロマンチカ+セニョール・ココナッツですが、
ロマンチカのガーリーかつエロいパフォーマンスに
私はすっかり目が覚めてしまいました。
「嗚呼、今日見に来て良かった、本当に。」
と倒置法を用いて思ったりしました。
思わず身を乗り出して見てしまいましたよ、エロに(笑)。
セニョール・ココナッツYMOの「オンガク」をやってくれて
非常に嬉しかったです。
(前日には本家YMOと共演したそうですがそれも見たかったです。)


で、次のrei harakami+shiro takataniも素晴らしかったですね。
中盤からのアッパーな四つ打ち曲の流れが最高で。
思わず体が動きましたよ。
三つのモニターを平行に並べての映像も見てて飽きなかったです。
途中ハラカミ氏がやたらとハンカチで汗を拭いていたのは
ハンカチ王子の真似なのかしら、と一瞬思ったのですが
まあただ汗っかきなだけでしょうきっと(笑)。
ぜひまた見たいですね彼のライブは。


で、次に出て来たのがいよいよヤン富田氏で。
動くヤン富田氏を見るのは今回が初めてだったのですが、
今回のメンバーがまた高木完いとうせいこう小山田圭吾
大野由美子、スージーキム、PAにはdub master Xという
実に豪華な顔ぶれで。
どんな感じになるのか期待してたら冒頭から15分くらい
いきなりシンセとギターとバイオリンとシタールによる
ドローンがひたすら続くという意外な展開で。
ノイズから始まるのかへえーとか思いつつも
1時間このままだったらどうしよう(笑)とか思った矢先に
聞き覚えのあるシンセ音とビートがようやく入って来て。
いとうせいこう高木完両氏のラップで
「フォーエバー・ヤング」が始まったのでした。
いとう氏の生ラップに何だかちょっと感動しましたよ。
で、その後はヤンさんのシンセソロに
DOOPEESを挟みつつスティール・パンのソロ(!)もあり
(これがまた良かったですね)
最後には名曲「だいじょーぶ」をいとう氏と
DOOPEESとで歌うという贅沢なラストを迎えたのでした。
ちなみにこの曲の時、ギターを高木完氏が弾いたのですが
これがあんまり巧くなくて(笑)その緩い感じも良かったですね。
巧いギターリストなんてすぐ用意出来たろうに
この仲間で演奏する、みたいな感じの空気感があって。
(いとう氏がシタール弾いたり、この同じメンバーが
色々担当する感じでしたね)
実際、小山田圭吾氏はいなくてもサウンド自体は
成り立ってたと思うのですが、
(彼はギターでノイズを出す担当でした)
彼がヤンさんの隣にいるだけで特別な空気になってる感じで、
見ていてやっぱり違いましたよ。


あとは少々難を言えばシンセの高音域がキツ過ぎて
耳が痛かったことでしょうかね。
ずっとハウってるのかと思って、なんでPAで押さえないんだろうと
思ってたらシンセの音色だったんですよね。
あれは冒頭のドローンの時はノイズの一環として良かったんですけど
DOOPEESの時には歌の邪魔になっててちょっと厳しかったですね。
ヤンさんは「このシンセの音は強力ですよ」みたいな発言していましたが
音がデカ過ぎじゃないかとちょっと思ったりしたんですけどね。
当日、PAにはどういう指示が出ていたのか気になる所です。
隣にいたお兄さんも「ずっとハウってたけどあれわざとかなー」
とか言ってたので気になってた方はいたようですが。


まあそんな感じでしたがヤン富田を見た!
ということで良い記念になりました。
今度出るDOOPEESのアルバムも楽しみです。
あとsonarsoundは今度はエビスビールを用意しとくと
良いんじゃないかと私は個人的に思いました。
まあフォローしておくとドラフトワンも好きですけどね私は(笑)。


結果、恵比寿の印象は動く歩道から
ドラフトワンてことになりそうです。
そんな印象で良いのでしょうか。